表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

正攻法

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

あんまり怖がらないで。

出口は一緒だから。



少し加筆修正予定です。


高校生の時には大学現役合格して、そのままストレートに会社入って、定年まで迎えると思っていた。それこそが正攻法で、それ以外の道は周りから白い目で見られるものだと思っていた。

だから結構頑張って受験勉強もしたものだけど、結果は不合格。浪人して入った大学は滑り止め。なんとか卒業したけれど、高校時代に感じていた正攻法なんてものは存在しなかった。

「出口は一緒なんだなって思った」

「いきなりどうした」

ただいま幸運にも、新卒で入ったところに籍を置かせて戴いてる無能な社員です。何年か経過したけれど、成長する気概が無いせいか大学時代となんら変わらない生き物と化してます。化石です。

そうして目の前に座るのは、人生を積極に楽しむ友人である。新卒入社という枠に囚われる事無く、向かった先は専門学校。新しい資格を持って、行きたい道があるらしい。

それでも何処かに所属して働くという事は変わりはない。最初は新人故に、上の方から色々教わるし、誰かを指先一つで扱う事なんて出来やしない。

「私、高校時代はストレートに志望校合格して、そのまま新卒入社して、転職しないでそこで働くのが普通だと思ってたんだ。でも」

それもただ一つの道でしかない。高校卒業してすぐにでも社会は受け入れてくれる。成果出せば出世も夢じゃない。私が理想としていた現実は、高校卒業だろうが、浪人してようが、大学院を出ようが、ちゃんと受け入れてくれる場所だった。何処から出ても、出口は一緒だった。

「社会は思っていた以上にずっと優しかった。君も就職しないで勉強続けてるし、他の子も転職して新しい道を見つけてる。それでも、誰も後ろ指差さない。『沢山経験してきたんだね』って認めてくれる」

「まぁ、あの狭い世界だから、見えないこともあるよ」

「そうだね」

今思って見ても『学校』というのは人生において異様な場所だ。数十人の生徒を同じ場所に押し込んで、同じことを教える。なんてことは社会では、ほぼない。

何方か言えば社会の関係性は部活に近い。マンツーマンで教え合って、時折混ざって、大きな目標に取り組む。

だからある意味凝り固まるのも仕方がないのかも知れない。出る杭は打たれる。皆一緒が正攻法。

「頑張って。勉強」

「有難う」

本当は、前の友人のような積極性がある人間が、重宝されるんだよ。一体何人の子供達がそれを分かるのか。

高校時代は志望校にストレート合格して、そのまま新卒入社した会社で定年まで働くのが普通。

それ以外は、はみ出しものに去れる。

とか思ってたんですよ。


意外とそうじゃない。


浪人する人も、留年する人も、新卒入社しない人も、転職する人もいる。

けれども『働く』という事は、何処かのグループに所属して何かしらの成果をあげるという事。

この出口は経過が何処であれ一緒なんですよ。


それが一流大学だろうが、三流大学だろうが、浪人しようが、留年しようが。


だから心配しなくても大丈夫です。

貴方の考えている『枠』というのは、社会からしたらそこまで重要じゃない。

傷が付いたとか、あんまり考えないことです。


出る杭は打て。の精神持ってる学校がちょっと不思議な環境なだけなんで。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ