妹の企業の社長がやってきまして
「あ、お姉ちゃん…」
「…どうしたの?」
「今日、出掛けるんだっけ」
「う、うん。茉菜と今日お出かけする心算だったから」
「…」
というか昨日の事を茉菜に自慢したいまである。
まさか推しで愛しのVtuberが私の妹だったという事実を早く伝えたい。
「……いつ」
「え?」
「…いつかえってくる…?」
「えっと、駅前でヴァイオリンも弾こうかなって思ってるから…夕方ぐらいになるかも」
「……おそい…」
そういえばリリアはお昼とか配信しなかった気がする。
今まではそれこそお昼はお仕事とか用事があってー…なのかと思ったけど、休日の昼間とか私が殆どいるからか。
それだったら今日、お昼に配信とかするのかな?偶にゲリラ配信とかしてるもんね。
「……じゃあ、送り迎えする」
「送り迎え?」
「うん。お姉ちゃんとちょっと話したい事もあるから」
「そ、そっか」
そういいながら私の着替えを手伝ってくれる妹。
今日は朝早くから母親が出掛けた為、私の着替えを手伝ってくれる人がいなかったのだ。
割と深夜まで配信しても元気なんだなぁ…なんて感想を思い浮かべながらも、私は妹の言葉を待つ。
まぁ私の面の厚さと心臓のふさふさ具合は一級品なので、例えどんなことを言われても驚く事は…
「…えっと。私……配信をしてるの」
「……っぅぅぅぅ…!そ、そうなんだ」
突然の爆弾発言。びっくりした。心臓の毛全部抜けたと思った。
いや確かにどんなことでも驚かないとは言ったよ?でもそれは違うじゃん。というか不味い私妹に対してVtuber漁りしてるとか言ってたっけ?
もし言ってないで後々そんなことがばれたら……
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「へぇ。お姉ちゃん電子世界ですら女漁りしてるんだ。大学でもそうだもんね」
「どうせ私の事もそんな風に見てたんでしょ?変態。近寄らないで」
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やばい泣きそう。
愛しの妹に近寄らないでとか言われたら泣いちゃう。
違うの大学で音大行かなかった理由は女漁りをしたかった訳じゃ無くて幼馴染の茉菜と一緒の所に行きたかっただけで別に可愛い女の子を見る為に女子大行った訳じゃなくて……
「……で、多分会社側から正式にお話が来ると思うんだけど…」
「うん…うん……馬鹿なお姉ちゃんでごめんね?」
「え。いやあれは私の不注意というか………そもそも私がお姉ちゃんの扉の鍵を解除して聞き入ってたのが原因だったというか………」
「……うん?」
「な、なんでもない!兎も角今日の夜空けておいて」
「あ、はい」
生返事と謝罪をしている間にお話が終わってしまったらしい。何のお話だったんだろう。
…でもここでもう一回聞き始めたら「えっ何聞いてないとかお姉ちゃんの耳は風穴以下なの?それとも穴の開いたポイみたいになんでも聞き逃すの?」って返されるのは間違いない。
此処は全てを理解した表情で諦めようか。
「…っと。茉菜から家の前に着いたって連絡があったし、そろそろ行くね」
「あ、待って。今靴履かせるから」
そういって私の足があった場所の接合保護部を布で巻いてくれる妹を見ながら、小さく息を呑む。
…此処で悲鳴を上げるのは違うし、そもそも義足を選んでなかったのは私だ。……まぁ、いつかはしないといけないんだけどさ。
「お姉ちゃん」
「…ん?」
「……もし、わたしの……めいになったときは…」
「………?」
「何でもない。行ってらっしゃい」
「ああうん。行ってきます」
私が外に出るのと同時に、少し不安そうな表情でこちらを見つめる茉菜。
なんか外に出る度全く同じ事で心配されてる気がする。そんな顔だと綺麗な黒髪が台無しだ。
「おはよう。今日は妹さんが?」
「そう。よくわかったね」
「妹さんが巻くときはいっつもその布だから。白い花の奴」
「アキレアっていうんだって。妹が前に教えてくれた」
「へぇ…」
「後は…確かこっちに枇杷の花がある。色々調べてくれたのかも」
「そっか。姉想いの妹さんなんだね。んじゃいこっか」
「うん。今日は何処に行く?」
「ちょっと電気屋に」
「……電気屋?」
そ、と呟きながら茉菜は私の膝あたりの上にあったヴァイオリンを背負い、私の後ろに移動してから車椅子を押し始めた。
「私配信業してるんだよ」
「は?」
「いやそんなびっくりしなくても。今時配信してる子とか結構いるよ?大体闇に消えるけど」
貴女に迫ってくる後輩の子とかもそうだよ。なんて教えてくれる茉菜。
正直今日は配信の日とか新しく制定したいくらいの日だ。
「といっても会社とかじゃなくて個人だけど」
「企業勢じゃないんだ」
「そ。それで配信してたんだけどマイクスタンドが壊れちゃって。一応頼んだんだけど早くても明後日とかだからさ」
「…ん。いいよ」
「やた。それじゃあ電気屋巡りして時間が余ったらお昼食べたりとかで」
「はーい」
そういいながら私達は何気ない話をしながら歩き始める。
昨日のテレビの事、読んだ本の感想におすすめの音楽。数学教師の愚痴。
よくこっち見て顔を顰めるのを見かけるが、それ自体はこの国で生きてる限りよくある事だからしょうがない。
「それで?今日話したかった事って何?」
「……びっくりしない?」
「えっ。それは内容によるというか……えっ、そんなに驚く事?」
「茉菜にしか話せない。私と茉菜だけの秘密にしておきたい」
「っ~!?ぇっぇぅ!?これもしかしてきた?私の長く苦しい独り身生活に終止符が…」
なんか後ろでぶつくさ呟いてるけど、何も聞こえないからもうちょっと大きな声で喋って欲しい。小声で早口だと本当に聞こえない。
もしかして悪口言ってる?
「…えっと。いい?」
「も、勿論!バッチコイ!」
「実は妹が私の推しVtuberだった」
「…勿論……………え?推しの?」
「…うん。推しの」
「某企業の貴女の最推し?」
「うん」
私の言葉になんかがっかりした様なため息を吐いた茉菜を放置しながら、私は話し続ける。
周りに人はいないのを確認して…よし大丈夫そうだな。
「それで、どうしよう」
「いやどうもしなくて良いんじゃない?というかなんで分かったのよ」
「…私のヴァイオリンの音が配信に乗ってた」
「どれどれ…?って、昨日の配信のアーカイブが消えてる」
「え?…あ、本当だ」
まぁリリアは偶にアーカイブ残さない時もあるからそういう日もあるんだなで終わるけど、今回は私の所為だと確信できる。
というかネットでも結構話題になってるな。不味いかも。
「ははぁ。私が課題やって眠って起きて二度寝してる間にこんなことになってるのねぇ」
「…どうしよ」
「……うーん」
少しだけ困った様な表情で、私の顔を見てから一旦止まって右に曲がる。
どうやら人のいない道を選んでくれたらしい。助かる。
「取れる手は幾つかある。先ずはあんたの何年も動いてないSNSのアカウントで今回の件についていう事」
「……妹でしたって?」
「そう。でもあんまりおすすめは出来ないかも」
「だよね」
私のSNSアカウントは有名になった直後死ぬほど増えたフォロワーに辟易して触ってない。
一回書き込んだ後の通知が邪魔過ぎた。
「二個目は会社側に相談。多分消したのはあの子が取った方法だと思うから、会社の方から話が来てる筈」
「……来るかな」
「来るでしょ。多分向こう側もなるべく早く話したいと思ってると思うから、吹っ掛けてきたら?」
「なんて?」
「“最新の生体義足でもプレゼントされたらやる気ありますよ”ってね」
「そんなこと言わなくてもいいと思うけど。というか今回はこっちの不注意だし」
私がそういいながらちょっとしゅんとしていると、茉菜がそれは違うと喋った。
「良い?幸穂がどう思ってるかはわからないけど、企業に受かるのって結構大変なの」
「…それはわかるけど…」
「そして受かる条件として大前提なのがコネと名声と功績。大規模の企業だとこんな感じよ」
「……まぁ。うん」
「もう何期生かもわからないくらいの所だとね。量は取れるから質を選び始めるわ」
そういいながら茉菜がゆっくりと方向転換をする。
道に迷ったらしい。此処何処だっけって聞こえた気がする。
「そして質の選び方に今までやってきていた事を見始めるわ。それで素行を確認したりね。それでも偶に失敗するけど」
「…あー」
「まぁそれは置いておくとして。そんな大企業が得体のしれない小学生を、しかも未経験の子を受からせると思う?」
「………私の妹は、ほら、天才かもしれないから」
「初見で天才を見抜くのは無理でしょ。そしてそんな得体のしれない小学生を受からせる要因1、それが幸穂って訳」
私?と首を傾げてみれば、あんた以外に誰がいるのとほっぺをつんつんされた。
「“幼きベートーヴェン”“足を失った代わりに両腕に祝福を与えられた少女”…とまぁ、色々不名誉な称号を与えられてるけど賞賛だらけのあんたの家族と知ったら、企業はどう思う?」
「……別に?」
「いやまぁそうかもしれないけど。最初は嘘吐いてるとでも思われるんじゃないかしら。……でも幸穂、昔本名公表されてたでしょ」
「うん。びっくりした」
「まぁ通名の幸が出来る前だったしね。
それでまぁ本名を知ってて、尚且つ妹が小学生って事を加味すれば…もしかしたら親が送ってきたという可能性が出てくるわ」
「大人が嘘ついてる可能性もあるけどね」
小さく苦笑しながら呟けば、大人は大体嘘ばっかりと茉菜がため息交じりに返事をくれた。
まぁそれは置いといてと呟いてから、茉菜が話を戻す。
「それで多分面接になったんじゃないかしら。いつの日か覚えてないけど、あんた家族で写真撮らなかった?」
「…確かに取った。なんでもない日だったのに取った事に疑問覚えた気がする」
「多分証拠用ね。後は添付した動画も完成度高かったんじゃないかしら。私も一度配信見に行った事あるけど…あの喋りは負けるわね」
「私は茉菜と喋る時楽しいよ」
「私もよ。とまぁそんな打算込みで受からせたんじゃないかしらヴァイオリン演奏者のVtuberとかあんまり見てないし」
「……私もVtuberにしたいって事?」
もしかしたらね。という呟きと共に電気屋の前に辿り着く。
それと同時に私達は注目を浴びつつもエレベーターに乗りながら話を続けた。
「そうでなくても一曲欲しいとは思ってるんじゃないかしら。
幸穂、色んな所の招待断ったじゃない。オーケストラにも参加してなくてSNSは数年前に稼働停止してるし。
それでもコンテストに参加して最優秀賞をもぎ取っていって…そんなベールに包まれたプロヴァイオリニストが手に届きそうになったら、企業は名声の為に欲しくなるわよ」
「それが、Vtuberという側を被っていたとしても?」
「そ。それが出来るから大企業なのよ……あ、あそこのマイクスタンドいいわね」
そういいながら私の車椅子を押しながら進む茉菜を見ながら、私も周囲を眺める。
正直家電は全く分からないから楽しそうな茉菜を見つめるだけの作業だ。それも案外楽しいけど。
「ま、だから今の内に報酬とか吹っ掛けて色んな所唾を付けられなくしておこうって話よ。まぁ今の段階で話しかけられてないって事は相手も忙しんじゃないかしら?」
「かも」
「という事で!何かおいしそうな話が合っても絶対受けたりしちゃ駄目よ?ただでさえ幸穂は騙されやすいんだから!」
「…はい」
まぁ、あくまで可能性の話。そんなことはそうそう起きないだろうけど。
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「初めまして幸さん。私は株式会社AnyHopeの代表取締役を務めさせて頂いている鏡街光と申します。妹さんから伺っていると思いますが、昨日の放送の件でお話をしに参りました。
急な事で申し訳ございませんが、時間を作って頂き感謝しております。夜分遅くですが本日はよろしくお願いいたします」
どうしてこうなった。本当にどうしてこうなった。
お昼くらいはそんなことないよねアハハキャッキャで終わってたじゃん。なんで私目の前の若い社長と喋らないといけないの?
…とりあえずあれだ。なんかきっかけを作らないと…
「……お若いんですね」
「流石に幸さんには負けますけどね。でも大企業を引っ張ってる実績はありますよ?」
「そうなんですね…それでお話というのは…?」
「そうですね。そろそろ本題に行きましょうか。…では一つお聞きします。…昨夜のアーカイブを消したのは幸さんでしょうか?」
その言葉に、私は何と答えればいいか迷う。
…此処で一番やってはいけないのは嘘を吐いて庇う事だ。私が庇った所で妹の枷にしかならない事は明白。
「…申し訳ございませんが、妹からは“今日の夜空けて欲しい以外何も聞いていません”。妹がお部屋で何をやってるかも知らない姉ですので」
「………。……そうでしたか。いえいえ幸さんもお忙しい身ですからね。両親は…」
「両親も夜遅くまで会社に勤めているので…今日は遅くなるとの事なのできっとホテルにいらっしゃると思います」
「…成程。そうでしたか!これはこれは重ね重ね申し訳ございません。それではご説明します」
これで最悪の事態からは逃れた筈だ。
私と妹が現実でそこまで話してないと知れば、今回の一件は妹側に其処まで強く言えないだろう。
「…というのを妹さんはやっておりまして。緋雪リリアは知ってるでしょうか?」
「あんまりネットは触ってないですから」
「そうなんですね。では……」
まぁ知ってるけど。
唯此処で知ってるとかいうと大変苦しい状況になるので知らない振りをする。
姉が妹の推しとか絶対色々言われそうだし。
「……という事なんです。それで、ですね。宜しければお姉さんの方も力になってくださらないかな…と」
「例えば?」
「報酬はお出ししますが、妹さんのソロ曲や配信用のBGM、声の出演…後はそちら次第にもなりますが新しくVtuberになって頂いて姉妹の共演なんかも!」
「………」
なんだろう。どれもパッとしない。
…なんというか、こんな感じで妹の事情を知りたくはなかったという感じだろうか。
それとも、推しのVtuberの会社がこんな感じだったというのにがっかりだったというだけか。
「……それで」
「…?」
「それで、私の妹が喜ぶんですか?」
「え?…ま、まぁ喜ぶとは思いますけど…」
「私はそうは思いません。元々あの子ははっきりという子でしたから」
傍から見た時ね。
私を正面にしたときなんか大抵目を逸らしたりされるけど、一般的にははっきり言う子だろう。
「それなのに私に対して何も言わなかったって事は、“私に知らないで居て欲しい”という思いがあるんです。なら、私は姉としてそれを全うするだけです。
妹が知られたくないと感じるなら、私は知らんぷりをする。黒を白というのなら、その真意を確認して一度これは黒だよと本人に確認してから、一緒に嘘を吐く。それが姉妹です。
だから私は、妹が何か言うまで知らない振りをします。だか」
「……ふふ…」
「…?」
話してる途中で目の前の社長が笑い出す。
…何か面白い物でもあっただろうか?でも会話中に笑うのは良くないと思う。
「ああ。ごめんなさいね。本当に妹さんが言ってた通りの、優しくて完璧なお姉さんなんだなって」
「…いえ。まだまだひよっこの姉です…妹に甘いのは否定できませんが」
「甘いじゃなくて優しいのよ。貴女は」
そういって嬉しそうな笑みを浮かべた若社長を見て、私は思わず首を傾げる。
…あれ?さっきと雰囲気が違う?
「……あ、ごめんなさい今のは」
「構いませんよ。この場所も私も、取引先でもなければ年上でもないので。お好きな様にお寛ぎ下さい」
「………」
「多分ですが私、そっちの方が好きですから」
「…そういわれたらしょうがないわね……これでいいかしら?」
「えぇ。似合ってますよ」
私の一言と同時に笑みを深め、ゆっくりとだらけ始めた社長を見て…やっぱりこっちの雰囲気の方がいいなと考えた。
さっきのあれは凄いやり辛そうだったし。
「それじゃあ改めて話すわよ。“会社が”やって欲しい事はBGMの提供と専属契約。最近下の奴らがうるさいのよねー」
「…会社のですか?」
「そう。元々私が女の子に囲われたいって理由で作った会社なのに、気付けばこんなに大きくなって部下は増えて仕事は膨大して……こんなことになるとは思わなかったのよ。
というか小学生を配信者にする理由とかそれしかなくない?部下にごり押した理由とか全部こんなのよ?」
なんだろうすっごいわかる気がする。
女の子に囲まれたい欲求ってやっぱり他の女性でも起きるんだ。流石は大企業の社長、分かってる。
「それで、近々どうにかしようと思ってた時に昨夜の事件。まさか採用理由の“姉があの幸”が此処で出てくると思わなかったわ」
「…それはごめんなさい?」
「良いのよ。ごり押したの私だし。……まぁそんなことで会社が一気にお祭りムードでどうしようってなった時に…気付いたのよ」
「何がでしょう?」
「先に私が囲っておけばいいんじゃないかって。という事で何か欲しいのある?今ならおやつ一食10分仮眠付で働けるわよ?」
「……お疲れ様です」
「えぇ。本当にね……」
思ったよりハードな所だったらしい。
ちょっとだけ困った様に笑った私を見て社長も同じように笑いながら……一つの紙を差し出した。
「という事で、此処からが私達の秘密のお話」
「…秘密のお話?」
「そう。近々アイドル用のVtuberの箱を作ろうと思ってて、其処の候補にリリアの移籍も入ってるの。側を変える必要もないし、元々の名声を分散させるという目論見もあるわ」
「……それで?」
「先に報酬を言っておきましょうか。生体義足、欲しくない?」
「……」
「ああ。因みに言っておくけどこれは貴女の妹さんが賭けに勝った正当な報酬よ。私に直談判までしてね」
「…因みに賭けに負けてたら?」
「貴女が私のお義姉さんになってたわ」
いや何賭けてるのさ。
知らない間に私に妹が出来たとかなったら本格的に泣くよ?というか気安く結婚かけないで。
それを本気にして本気で勝負する目の前の大人もそうだけどさ!
「いやぁ惜しい所までは行ったけどまさか達成されるとは思わなかったわ。お陰で小学生を新しく見つけないといけないし」
「……それで。私に何をさせる心算なんですか?」
「えぇ。そうね……では伝えることにするわ」
そういって笑みを浮かべた社長が、私に対してペンを転がし……
「貴女をそのアイドルの一期生のリーダーにしたいの。“謎の完全美少女アイドル”として、貴女の裏を誰にもばらさない様に、徹底的に」
そのペンが、机から落ちた。
-なぁあの情報本気なのか?
-多分本気だろうな。新しく箱作ってらしいぞ。メンバーもちゃんといる。自己紹介動画もあるから確認するべし。
-リリアちゃん干されたんかな
-逆だろ。寧ろ新しい箱を作った可能性まであるぞ。
-声個性的な奴多いから特定余裕でした。一名除いて
-寧ろゲーマーやらなんやらで全部わかる奴らばっかりじゃないか?一人除いて
-最後のは誰だ? -誰か知ってるか? -こんなうまくて?
-特定はよ。-俺知らん -特定つかえね^ -無名か? -とにかく探すぞ。
-この上手さプロゲーマーだろ。 -いや歌の上手さは -ピアノも得意らしいぞ
-自分のアバター自分で描いたってさ -手先万能人間かよ?!
-声の幅も広いぞ。男の声出せるらしい。
-もし受けてくれたら、厄介な部下達の干渉を一切シャットダウンしてあげる-
「皆さん初めまして。男兼女であり、子供で大人でもあり…全てが謎に包まれている」
-期間は半年。“世間にも箱のメンバーにもバレない様にしながら箱を引っ張る事”が条件-
「幸村 華と申します。一応社長からリーダーを任されたので、これから皆さんを引っ張っていく気です」
-報酬は私のポケットマネーでの生体義足の購入。どうかしら?-
「手先だけなら誰にも負けません。よろしくお願いします」
-えぇ。ではそれで…楽しみにしているわよ。幸さん?-
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私の妹がVtuberになっていまして、陰でお手伝いをし始めました。