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04 暗躍する男



 邪神は静まったようだ。

 俺はほっと、息をついた。

 もう一人の転生者、こと俺だ。


 色々絵面的に面白い光景ができてたが、邪神は何とか討伐。

 ポメラニアンの中に入っていた邪神は、一人の少女の慈愛の心によって、孤独の感情を癒されたらしい。


「あなたも寂しかったんですね」とかヒロインが語りかけている。

 

 それはともかく、この混乱の中、妙な行動をとっていた男子生徒が気になるな。


 奴は、ポメラニアンが大人しくなったのを見て、「ちっ」と舌打ちしていた。


 まさか、邪神の復活に何か関係していたのだろうか。


 悪役令嬢やヒロインたちは、そんな事何も気にしてないようだけれど。


 仕方ない、俺が調べておくか。


 俺はその日から、その怪しい人物の事を調べる事にした。


 そいつは、悪役令嬢ちゃんが正統派王子なんてあだ名で呼んでる奴だった。


 正統派王子の行動を調べてみると、あいつはなぜか数日前にペットショップに行ったようだった。


 ペットフードとペット用の応急手当品を購入したあいつは、よく隠れて休日の学校に登校。


 何かの世話をしていたらしい。


 邪神が封印されていた区画での目撃証言が多数あった。


 正統派王子につきそって、休日の学校に登校していたとりまきの女たちが、そんなような事を喋っていた。


 休日の間、そのとりまきの女たちは、かわるがわる邪神が封印されていた区画につれてかれたらしい。


 それらの情報を集めて、俺は「もしや」と思った。


 邪神の復活は偶然ではなかったのだ。


 意図的に引き起こされたものだった。


 俺は、考えたその推測を、皆(つまり悪役令嬢やヒロイン、攻略対象。利用されていたとりまきの女達)に話した。



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