第五話 『悪夢の二人目』
俺は寝ていた。それは間違いのないことだ。今は………3時限目の休み時間か。
結構寝たな。いや、それより俺が寝ている間に何があったんだ?
それともまた夢なのか?
どうして………。
なぜあの女が俺の目の前にいるんだ!?
―空が寝ている間の出来事―
3時限目はLHRだった。
そしてLHRをしている途中に廊下から他の先生が来て、担任岡部を呼んだ。
数分して担任岡部は戻って来た。もう一人の転入生を連れて。
「あー、朝に言っていた転入生の子だ。あー、じゃあ自己紹介してくれ」
そう言われ『もう一人の転入生』は軽くお辞儀をして、自己紹介を始めた。
「今日からこの学校でお世話になる神来弥来です。よろしくお願いします」
そう言って、また軽くお辞儀をした。
「あー、席は………流石にそこまで休みはいないか。今後ろに机を持っていくからちょっと待っていてくれ」
「あたし、席あそこがいいんですけど………ダメですか?」
「あー、別にいいが………。栖那!自分の席取りに行ってこい」
「なっ、えー!俺が自分で取りに行くんですか?先生が逝って来てくださいよ」
「今、『行って』のニュアンスが違かった気がしたんだが………」
「き、気のせいですよ。わかりました。取ってきますよ」
「よし、行ってこい。あー、隣の席の………あの馬鹿はいつから寝てた」
「朝のHRの終わりからずっと寝てました」
「まぁいい。なんかあったら隣の馬鹿じゃない方に聞いてくれ。以上」
そう言ったと同時に終了のチャイムが鳴る。
―そして今―
「ねぇ、あんた起きなさいよ」
おもいっきり机を蹴られた。何より俺は起きている。
「なら返事くらいしなさいよ。それより、ちょっと来て」
そう言い終わったかどうかというところで、俺は引っ張られていった。
ここは………。あぁ、屋上か。
屋上は使用禁止だと思ったが。
「そんな人間が決めたルールなんて知らないわ。それよりあんたに聞きたいことがあるの」
俺に聞きたいことねぇ。悪いがスリーサイズには自信ないぜ。
「バカ、そんなことじゃなくて。あんたにもわかるように簡単に言うわ。『あの女』はなに?」
「は?」
思わずそう声が出ていた。きっとこれが条件反射ってやつだね。
「『あの女』って………どの女だよ」
「あんたバカ?『あの女』っていったら『あの女』でしょ?」
こいつ馬鹿か?中学の時にこういう馬鹿がいたな。
自分が分かったことは全員分かっていると思い込むやつ。そしてそれを前提にして話を進める。つまり自己中だ。
「悪いが俺にはお前が言う『あの女』の意味がわからん。てか、疑問に思うなら本人に聞きに行ってこい」
「それができないからあんたに聞いてんでしょ?あっ、あんた今ないんだった。忘れてた………。じゃあ伝わらないじゃない!」
俺の頭はここにきて正常に動き始めたのかもしれない。
何でこの女がいるんだ?
あれは夢だったじゃないか。それにこの女、『人間が決めたルール』とか言ってたな。
マジでこの女、死神なのか?
いや、そんなこてゃ………。
とりあえず、聞かないとわからない、か。
「なんでお前がここにいるんだ?あれは夢じゃなかったのか?」
「あんた本当にバカじゃない?あれは現実。わかる?げ・ん・じ・つ」
馬鹿にバカと言われると無性に腹が立つな。
いや、そんなことはいいんだ。(実際はよくないが)
あれは現実だと?
じゃあ何で日にちが戻っているんだ。
「あれはあたしがしたの。あんた死にそうだったし。いや〜、あの時ナイフが刺さってたなんて予想外よ」
ナイフが刺さってた?
いや、それよりお前がしたって………何のためにだ。
「あんたの怪我を治すのがメンドウだったから。時間戻した方が楽だし」
時間を戻す?
……………………………………。
時間を戻す!?
そんなことができるのか?
「できるからしたんでしょ?実際あんたも体験してるし」
じゃあナイフってどういうことだ?あの時刺さってたのか?
いや、俺は確認したはずだが………。
「あぁ、あたしが言ってるナイフはあんたには見えないよ。うん」
『うん』ってなんだ、『うん』って。
それより俺には見えないって何故だ?
大体痛みも感じなかったぞ。
「簡単よ。力がないから。痛みが感じなかったのは………そうなる『力』でも働いてたんじゃない?気付かないように、とか」
その『力』ってのはなんだ?なんかの能力みたいなもんか?
「まぁ、そうね。そんなことよりあの女………じゃなかった。あたしともう一人、転入生がいたでしょ?あれよ」
「あの転入生がどうしたんだ?」
確か名前は………覚えてないな。
とにかく美少女ってのは覚えてる。
「そうその女。そいつは………。う〜ん、あんたに絡んできた………ヤンキーだっけ?まぁ、それの1人と同じ『もの』よ」
『もの』だと。人じゃなくて、か?そりゃぁなんだ?
「そう『もの』。まぁ、正しくはその『もの』が憑いてる、かな」
更新がすごく遅くなってしまいました
申し訳ないです
見てる人がいればですけど………
さて、そんなことより
今回は微妙な終わり方ですが気にしないで下さい
それでも、何とか話が続いて行きそうですね
それでもは
これからも『死神見習い中☆』をよろしくお願いします




