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第三話 『夢落ち』

「ん………」


鳥のさえずりがやけに五月蠅く感じる。

俺は………寝ていたのか?

!!!


「ここはどこだっ!!!」


忘れていた。

たしか俺はチンピラに絡まれて、死神とか言うやつに助けられた後に………。

少し話した記憶はあるが内容が思い出せない。

いや、それ以降から今この時までの記憶がない。

そしてここは間違いなく我が家にある俺の部屋だ。


「………夢?まさか、な………」


あれが夢だったなんて、な。

でも、いつ俺は家に戻ったんだ?

それに夢ならいつからだ?


「何時だ?」


一言ずつ声に出してみる。

今が現実であると、そう少しでも思えるように。

時計の長針は2と3の間を指していた。

じゃあ短針は?


「6時?」


ここで俺は思った。

やはり俺は混乱(動揺か?)しているようだ。

時間がわかったからって何になるって言うんだ。

重要なのは今日が何月何日か、だ。

すかさず俺はカレンダーを見た。

俺の部屋にはカレンダーが三つある。その中の扉に一番近いやつを見た。


「9月3日?昨日と同じ日にち………なのか?」


どういうことだ。

やはり夢だったのか?

つまり昨日ではなく、今日?

ってことは………。


「…………あれは夢、か。よかったぁ」


無意識にそう言葉が出た。

唯一残念な点があるとすれば、またCDを返しに行かなければいけないということだな。

なんてくだらない事を考えている間に今の時間はもう6時35分。


「起きるか」


俺は起きることにした。

学校までには、まだ時間があるけど、二度寝何てしたら確実におきれないからね。


「制服にでも着替えるか」


起きるなら着替えるか。

また部屋に戻るのも面倒だしな。あと鞄も、か。

現在時刻は6時47分。

うん、ぴったりだ。


「おはよう」


妹がいるだろうキッチンに向かってそう言う。


「あれぇ?空、起きるの早いねぇ」


この変な喋り方をするのは俺の妹、皚矢城香向(しろやぎこなた)だ。

俺と同じ高校に通っている、ごく『普通』の女子高校生だ。

まぁ、俺と違いまじめだけどな。たしか生徒会役員をしていたはずだ。


「あぁ。なんか目が覚めてな」

「怖い夢でも見たのぉ?」

「この年で夢なんて見ないよ。それより飯は?」


ピンポイントじゃねぇか。

正直、少し焦った。なんて感が鋭いんだ。


「夢見るのに年なんて関係ないよぉ。あ、ご飯はもうできてるけどぉ………食べる?」

「あぁ、頼む」


うちは香向が全ての家事をしている。

母は俺が小さい頃に病死。父は仕事(のはずだ)

だから香向が家事をすることになっている。

父はもう1年は帰って来てない(生活費は毎月送られて来ているけど)。

でも、不自由だなんて思っていない。俺と香向だけで十分満足している。

なんて考えている間に目の前にトーストと目玉焼きが出てきた。


「お待ちどうさまぁ。今日は起きたの遅くて、ごめんぇ」

「いや、いいさ。作ってもらえるだけでありがたいってもんだ」

「空、私もう出るからねぇ。今日は生徒会の仕事があるんだぁ」

「ふ〜ん。まぁ、頑張れよ」

「うん。じゃあ、行ってきまぁす」


そう言って玄関に向かい、家を出た。


「俺も飯食ったら行くか」


『普通』の日常。

これが俺の『いつもの』日常だ。

あんな夢を見た後だからすごくありがたく感じるね、ほんと。

それにしても、変な夢を見たな………。

アニメとかだとあの女(死神の)が転入生として出てくるって感じだよな。

まぁ、これは現実だけどな。


「さて、学校行くか」


飯を食べ終わり、学校に行く準備(と言っても靴を履くだけ)を始めた。

うちの学校の瑠璃色の制服がとても目立つ。

この時間は人が多いみたいだな。

学校までは歩きだ(時間がない時は自転車だが)。

一人で学校行くのも久々だな。

なんて考えていたら俺は不意に声をかけられた。


「空君、今日は早いですね」


うちのクラス委員の美月瑞希(みづきみずき)だ。

苗字と名前が同じ(書くときは別)の珍しいやつだ。


「あぁ、急に目が覚めてな」

「よかったです。これからも急に目が覚めて下さいね」

「おいおい、無理言うなよ」

「ちなみにこの時間が『早い』に該当するのは空君だけですよ」

「なっ、俺だって急いでいるんだ。けど気づいたら時間が………」


これが『普通』の会話。

やっぱありがたいね、うん。

瑞希と話していたらもう学校についていた。

そして教室に入ったとき、俺は『異常』に気づいた。












さて、どうでしたか?


夢落ちと言うありきたりのパターンですが、これは布石です

まぁ、違かったらすごくくだらない話しですが


それでも次話やほかも物語との関連性を高めるために必死です


何度も何度も書き直して………


でも、他の物語との関連はまださきですネ


期待しててくださいネ


それでは、これからもよろしくお願いします

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