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今川転生伝 〜41歳のおっさんだけど異界に転生したので、れっつ☆えんじょい。なのじゃ〜  作者: テト式
第3章 学園は恋をする場所ではありませんっ!
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36話 頭が痛い!吐き気もする!この私が気分が悪いじゃと!?


 さて、あれからしばらく経つ。


 私は12歳になり、今年学園へと入園する事となっている。


 なっている。なっているのだが、まだ春先の話であり、今は聖菓子の日を終えて春を待っている状態なのであるが、問題が発生している。



 率直に言うと、今寝床であるが、朝起きたら『血の海』になっていた。


 ついでに頭が痛い。吐き気もある。


 多分、これが初花はつはな……もとい初潮と分からなければ死を覚悟してるか、死に至る病だと思っていたであろう。


 なんかこう、表記しづらいけど、常に下半身の内臓が締め付けられてる気がする。後に分かった事だが、実際締め付けられてるらしい。なにそれこわい。


 それはそうと、本当にきつい。正直朝起きられなかった。というか起きたくない。とてもつらい。

 

 どうにかメイドとオレイユの手を借りて着替えと食事を行ったが、麦粥……ここではオウトミイル、否オートミールと呼ばれている。


 しかし先にも述べたように吐き気による食欲がない為、危うく『嘔吐見入る』になりかけたが、幸い嘔吐しなかった。


 聞けばクラリエルはおろかあのヴィヴィアーヌすら初潮が来ているという。え、初潮もとい月経って人に移るものなの? と聞いた所、どうやらそうらしいとの事。なにそれこわい。(正確には移る。というよりは時期が被るだけらしい)


 この際に分かったが、オレイユは優れた暗殺者であると共に優れた医者。もとい医学の持主という事が改めて分かった。


 なんでもセシャソン家の者は医学もたしなむらしい。どこを斬れば何が動かなくなるかが分かるそうである。


 そんな訳でオレイユの適切な処置で幾らか楽にはなった。腹を温めたり、ツボを押したりしてくれたり等してくれて助かった。


 しかし、なんとこの月経は3日から最大7日まで続くという。


 これが最大7日続くとか苦行そのものである。というか、前世せんごくのよなんて月経あんまり来てなかったぞ。どういう事だ。わからん。


 それにしても誰だ、女は月経で血が出るから穢れているだの、欲深いから悟りが開けないとか抜かした阿呆は。叩き切ってやろう。


 「本当は症状を抑える薬があるのですが……」


 オレイユはそう悩み顔で言う。


 「薬があるのなら早く出して欲しいのじゃ」


 切実な声が出てしまう。


 「それが……初潮で薬を使うとその後妊娠しにくくなったり、弱い子ができてしまう等という言い伝えもありますので……」


 「ぬう、それなら仕方ないのじゃ……」


 衝撃的である。女は子供を産んでこその女であるし、マウテリッツ殿の子を宿すのも満更まんざらでもない以上、そうなるのは避けたい。


 「ンンっっ。しかしそれはただの伝承で、根も葉もないただの噂でしかありませんぞっ」


 だが、丁度診察に来た宮廷医のヨハン・ベットリヒがあっさり否定してみせる。


 こんな日にヨハンが診察の当番なのはいささか、否、かなり癪であるが、仕方あるまい。


 女でも家の当主や騎士や様々な職に就けるこの世界でも、宮廷医程の実力や名声を持った医者ともなれば数は限られてしまうのが現状である。


 「尤も、誰も『初潮で薬を使った者達』と『使わなかった者達』との比較した実験をしていないので、なんとも言えないのが実情なんですがね」


 ヨハンはそう続けて言う。もし事実なら薬を使ってしまった者達のその後が非常に危ないからである。


 「それに、初潮もとい初の月経でその者の月経の長さを計り、3日の者と7日の者とでは薬の量や種類が変わってきますからな。その点だけでも初潮は薬を使ってはいけない理由の1つなんですぞ」


 柄にもなく、ヨハンの医者らしい部分を観る事ができたと思った。




 とりあえず、その後、地獄のような初潮は6日7晩続き、私は月経がとてつもなく重いという事が判明してしまった。


 とてもつらい。だが仕方ないとあきらめて女として生きていくしかないとも思った。


 あと、【パンツ】なる履物があったが、あれはこの月経時に効果を発揮するものであった。


 吸収布なる追加の物体がこの世には出回っており、血が出ても大丈夫なようにする物を仕込む為に【パンツ】なる履物が存在するのだ。


 なおこの吸収布。布と言っていいのかと思う程に分厚い。様々な草花を調合し煮詰めた塊を乾燥させて布に包んだ物らしく、どうしても分厚くなるそうである。


 「後な。月経用の薬の粉な。効きがすぐ来るように、麦のストローで鼻から吸い込むといいんだ」


 「なんと、そんな摂取の仕方が!?」


 「まぁ鼻から吸引は冒険者が薬草の粉を手早く摂取する方法としてやりだした事だがな」


 「ンンっ。マウテリッツ殿。本来粉薬は口から水と共に飲む物であり、鼻から吸うものではありませんぞぉ!」


 全てが終わった後日、マウテリッツから鼻からの粉薬の摂取方法を教わったが、ヨハンに止められてしまった。なんでも鼻を痛めるから駄目との事らしい。残念。



 つづく

今回は少し色々と危ない気はしますが、女の子になったら避けては通れない事なのであえてやらせてもらいました。


次回は9月9日です

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