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別世界の人々。

作者名はhikazeente。

日本語フルネームで火風炎帝アシュラです。

 きっと驚く。別世界の話。

 実在しない。

 別世界とは現実の話ではない。

 そういう設定。

 その世界はファンタジーだった。少し説明しないと分からないところがある。

 簡略化すると、

 その世界というか地球では希少能力というものが存在する。希少能力と言うのはその世界の人間の大半が持っていない力で物理法則を無視した力であり、作成スキル・変身スキル・召喚スキルの3つの能力に分けられる。

 各々どういう能力なのか。

 作成スキルとは作成スキルを持つ人間が特定の物を作り、作成スキルを持つ人間がその物を扱うことで発動できる能力。変身スキルは言葉通り、身体を変身させる力で人間から狼男になったりサイボーグになったり多種多様。

 如何にもファンタジー。

 物理法則を無視した現象を起こすことが出来るのが希少能力の定義。召喚スキルはいつ何時何処に居ても物や生命体を出現させることが可能な能力。他の変身スキルにも言えることだけど物や生命体と言ってもこの世に存在しない架空の物や生命体を出現させたり変身することが可能。

 普通の武器だと思って対峙した相手は驚きを隠せない。

 たとえば刀が、その他人が作成スキルを発動する条件の物だとするとその他人が刀を扱えば刀から電気が流れる能力だとして。純粋に刀の試合をしてると思って鍔迫り合いになった相手にビリビリビリってして相手も「ああああああ」ってなる。

 普通の闘いだと思った相手としては卑怯にも見えるかもしれない。

 生死を分ける試合なので相手も闘う前から相当な気合を入れてきたに違いない。そして試合に臨んだら勝敗を分けたのが電撃なのだから。

 可哀そう。そういう世界。そういう世界だから何かが起きる。なんでも起きるだろう。

 その世界にルタという男が居た。本名をルタ・パスファークス。20歳の男性なのだが彼がスゴい。生まれてすぐに希少能力があることが分かってすぐに能力発動の練習して{その時代、ルタが生まれたアフォル帝国では内戦が起きていたから希少能力者は能力を使った戦闘の練習を強制させられていた}5歳の時に初めて実戦に立たせられた。

 5歳なので肉体は出来上がっていない。

  それでも貴重な戦力として戦場に立った。それで初めて実践に立った時から内戦が終わるまでの12年間、数々の成果を残し続け、12・3歳のころから激戦士スパータと呼ばれ始め、仲間からは敬われ、相手からは怖れられた。

 激戦士と呼ばれるくらいなのでとても高い戦闘力を有している。

 ルタの性格はとても温厚。ルタがすごいのは、孤立無援の状態で四方八方から相手に銃を向けられても温厚な態度を崩さずに「やあやあ」って感じで相手から逃げ切るというか倒していく精神力。

 内戦が終わった後。筋肉ムキムキのルタは他人にとても優しい対応をするのに他人はその肥大した筋肉と優しい笑顔のギャップに恐怖で震え上がる。それに内心傷つくルタ。純粋な男。筋トレを止めれば良いだろうが一部の他人からゴリラと呼ばれるのが嬉しくて続けている。

 その情報だけでルタが楽しく生きてるのが窺える。

 一見して生まれて間もないころから戦闘教育を受けてきた者だと思わない。

 死ぬ可能性のある事をしている以上、練習は厳しい。ミスすれば肉体的暴力を受けるのは普通だった。それ以上に実践は傷を負う危険性があるし、実践に立たされた後も練習は続いて大人たちも「もっと」を求め、次第に想定される相手は人間じゃなくなり、内戦が終わる寸前では余興としてライオンや熊を相手にし、猛獣を倒したのを見て観戦してた大人たちは盛り上がっていた。

 もはや狂っている。

 可哀そうだったがそんな環境に居てもルタは他人へのやさしさを失わなかった。

 ほかの人間なら大人たちの常識の染まっているかもしれない。

 その精神があってのスパータ。ルタが周りから賞賛されるのを見て内心自分のことのように嬉しくなった人間も一定数いた。

 報われたルタ。というかとても良い他人。普通、自分が攻撃されたら自分より弱い相手にその怒りをぶつけるがルタはそれをグッと堪えた。

 一度としてルタは仲間に暴力を振るったことはない。仲間でも仲間の女性をレイプする人間も居た中で、女性にも優しさを失わなかった。

 強姦魔に聞かせてやりたい話。

 そして内戦が終わったのがルタが17歳のころ。そこでルタに平和が訪れたかというとそうでもなく。内戦が終わった直後という荒れた時期に護衛業という死と隣り合わせの厳しい業界に自分から入っていった。

 いままで命がけの闘いをしてきて「もうやめよう」と思ってるだろうが、

 ルタは入った。Mなのか、それとも子供時代にブタレまくって「闘う以外に自分に価値はない」という一種の洗脳状態に陥っているのか。

 どういう理由であれ、常人的思考ではない。普通、ブタれたりはしないから。

 ルタが練習するときは能力の性質上、練習相手が銃を撃ってくる。

 練習とは名ばかりの実践。

 それも複数。それも練習中に麻薬を吸ってラリった状態で乱射する。

 実践でもなく練習でもない何か。

 「ふぉあがじあらああああ」などと奇声を発しながら撃ちまくる。

 もはや仲間のすることではない。

 そんなことをされながら生きてきたから処世術として自分のことを無意識のうちにMだと思い込んだのか。

 壮絶な人生。常人なら逃げ出すか染まるか絶望するか。

 ルタは狂ったのかもしれない。それで彼は護衛の仕事に就いた。就いた相手が巨民と呼ばれる上流階級の家の娘。

 エロいことが起きる可能性があった。

 初めは護衛とお嬢様という関係だった。次第に心惹かれた2人は引き寄せられるように交わり気づいたらセックスしていた。

 確信犯。しかしルタはやった。お嬢様の身体を好き放題にした。

 かというとそういうわけでもなく、ルタは紳士だった。というかそもそも護衛と護衛される側の恋愛は禁止。バレたら後日、ルタは行方不明者にリストに入ることとなる。

 ある意味、勇者だった。

 ルタは優しかったからお嬢様のアタックに答えざる負えなかった。

 そして行方不明になった

 わけではなく、バレずにセックスしまくった。少なくとも恋仲になって1年は、ルタは行方不明にならなかった。というより、その時期に危ないことが起きた。

 この世界は何でも起きる。

 お嬢様、というかカレンが「スラム街を見学したい」と言い出した。ルタは「危ない」と言って「行かない方が良い」と続けた。カレンは「行きたい」と言って引かず、「ルタが行かないなら自分1人で行く」と一度も撃ったことが無いのに銃を取り出して準備を始めたからルタも「分かった」と根負けしてスラム街に2人で行くことになった。巨民の服装で行ったからとても目立ち、周りからギラギラした目で見られて百戦錬磨のルタも「守り切れるか?」と軽く緊張してたら、事は起きた。

 カレンが狙われた

 わけではないが、目の前でスラム街の男性が走ってきた男に刀で肩から腹にかけて斬られた。

 このまま平和な生活、にはならなかった。

 斬られた人は即死。それを目の当たりにしたルタはカレンを守るとか逃げるとかではなくて刀を持った男に攻撃した。

 逃げたかっただろう。

 ルタは立ち向かった。だがその前に、斬られた男を見ていたスラム街の住人たちが刀の男に襲い掛かった。刀の男は希少納涼者だったので普通の人間でしかも丸腰で刀の男に向かった住人たちはスグにやられた。一通りやられた後に、希少能力者でスラム街に住んでいるパトラシオという仙人のようなヒゲを生やした老人が刀の男{本名はリュウマ}に立ち向かった。このパトラシオという男はスラム街に住んでいないルタでも知っているくらい強い男でその雰囲気を察したのか、パトラシオがリュウマを煽ってもリュウマはそれに激昂せず、威嚇するだけで直接攻撃に移行することはなかった。少し、そういうことが続き、その間にルタ達が逃げようとしたがカレンは地面にへたり込んで動けない。ルタが「立って。足に力を入れて。今が頑張り時だ」言うがカレンは動けない。そして自分に自信があったであろうパトラシオがリュウマに突撃した。

 パトラシオは自分が優勢だと思ったから攻撃に転じた。

 だがパトラシオは斬られた。即死。一太刀。

 パトラシオのかませ犬感。

 パトラシオが弱いわけではなく、リュウマが強かった。彼は生まれた家が皇帝の護衛を命じられるような戦士をたくさん輩出してる戦士の家柄だった。なのでパトラシオも一合でバッサリ。

 それでも有名所のパトラシオが一発で倒されるというのは相当なもの。

 嘘か真か、リュウマ伝説というものが存在し、刀を初めて握ったときに近くにあった巨岩を半分に斬ったとか。

 ファンタジー染みてきた。

 女の子の正面から刀を振ってブラのホックだけ斬ったとか。

 そんな感じの伝説。

 けどブラのホックだけ、はスゴい。

 府には落ちないが。

 パトラシオは血が何リットル出たか分からないが、斬られて倒れた。ルタはその間にカレンをおんぶして逃げて助かった。ルタはあとから内戦時に培った人脈で刀の男が何者か知る。リュウマがなんで男を斬ったかというとリュウマは既婚者だった。妻が数日前にレイプされた。犯人は分からない。怒り狂ったわけじゃなかった。けどリュウマは犯人が警察に捕まる前に怪しい人間を片っ端から斬ろうとしたのだった。

 妻の心境はどうか分からないが、第3者から見ればやり過ぎに映る。

 なまじエリートの生まれという経歴がその思いを促す。

 アフォル帝国では小学校にほとんど通わない子供も多い。

 普通の子供は普通に学校に通うのが普通。

 だが、リュウマのように普通でないところに生まれた子供は幼少期から上の世代から戦闘における英才教育を受け、学校にも行かされず、ただただ戦闘の知識を与えられるという話。

 戦いが終わって今は平和への移行時期。戦闘能力は役には立たなくならなければいけない。

 けれど、受け継がされる。リュウマは戦闘だけでなく、必要だと思ったから社会的知識も中学校以降から猛然と勉強して身についているが。それでいて親の期待に応えるリュウマの器量は大きい。

 感心するしかない。

 それからルタは対策を練った。警護人数を増やすなど。話は変わるがリュウマによる人斬り事件にルタとは仲が良いわけではないが知り合いであり、歳の近いアイ・バトラーという筋肉ムキムキの男性も関わることになる。

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