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白薔薇はかく語りき

 さ、ついたはいいが。

 ……。

 なんて言えばいいだろう。

 ま、正直合わせる顔なんてないが。




 でも、言わねばならない。

 嫌われるにしても。

 きっと正しい嫌われ方があるはずだ。

 ……その選択肢ぐらいは、与えてもいいはずだ。



 俺は見慣れた館の扉を、ノックした。



「ディティールさん!」


 現れたのはーー、リノだった。

 口に手を当て、両目に涙を浮かべて……。



「生きて、いたんですね」


「悪い。合わせる顔はないけど。謝るために、寄ったんだ」

「お一人で? ……こんなに、髪も白くなられて」

「魔法を使いすぎた。

 みんなは?

 メアリィは、元気にしてる?」

 その名前を口にするたび。


 俺の胸が期待と不安で脈動する。



「はい、お元気です。

 ただ……」


 なんだ、また厄介事か。


 俺が溜息をつき、話を伺おうとしたとき。


「ようこそ、いらっしゃいました」



 その声は、俺の背中から聞こえた。



 ああ。

 やっと会える。



 ただいまーー。



 俺が、口を開くより、先に。

 ……冷たく厳しい声は、降ってきた。



「お兄様……ではないですね、イヅルさんとお呼びしたほうが?

 ま、今となってはどちらでもいいことですが」

「悪い、俺、あやまりに……」

 俺の言葉を、メアリィは手で制する。


「紹介します、こちらが」

 そして、メアリィは隣に立つ男を誇らしげに見上げた。

 そこにいるのは、金髪、碧眼。

 どこから見てもーー。

 メアリィと瓜二つの容姿。



「ディティール・ラストリアス。

 本物の、私の兄です」



新章スタートです。


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