第五話 エルフの村へ行こう!
俺は、目が覚めた。
どうやら、まだ誰も起きてない様だ。
外はまだ暗い、ベットから降りて外に出ようとする。
「もう起きたのか?ずいぶん早いな」
そこへ、狼が声をかけてきた。
「なかなか寝付けなくてな」
「そう言うあんたこそ、ずいぶんと早起きじゃないか」
俺は狼に問い返す。
「わしはあまり睡眠を必要とせんからのぅ」
「一日に、十分も寝れば平気なんじゃ」
「へえ、便利な体なんだな」
そんな会話を続けながら俺は、ふと思い出す。
ちょうどいい機会だ、ここで質問をしよう。
俺は、この世界に来てから、分からない事だらけだ。
来たばかりのころの俺に、突然襲い掛かってきた化け物について。
そして、セシリアや狼みたいな人間とは違う別の種族について。
あと、この世界の現状について。
俺はまず、化け物について質問した。
「昨日の約束覚えてるか?その質問を今したいんだが」
「かまわんぞ、何を聞きたい?」
「まず、俺はここに来たとき、化け物に襲われたんだ」
「その化け物について何か知らないか?」
「俺と同じくらいの大きさの奴と、見上げる位でかい奴の二匹いたんだが」
「ふむ」
狼は考え込む。
「・・それはおそらく、“魔物”じゃろう」
「とても凶暴で誰にでも襲い掛かってくる危険な動物たちじゃ」
「だがしかし、魔物の大きさはせいぜい人と同じくらいじゃ」
「お主が襲われたという、巨大な魔物なんて聞いたことがない」
狼でも知らないことがあるんだな。
だとすると、あいつはなんだったんだ?
「・・・本当に何も知らないのか?」
俺は再び狼に聞き返す。
「本当にしらんよ」
「見上げるほど巨大な魔物なんて、こっちも信じられんのだ」
「もしそれが本当の事なら、おそらくそいつはユニークかもしねんな」
「何だそのユニークってのは?」
「わしも、噂でしか聞いたことがないが、魔物が突然変異した個体だといわれておる」
「その姿は、山のように大きく、巨大な翼を持ち、竜のように炎を吐くことが出来るだの」
「光の速度で動くことができ、誰も姿を見たことがない狼だの」
「あらゆる攻撃が効かず、何万年も生きている不死の熊だの」
「信憑性の低いものばかりじゃ」
確かに、胡散臭い話ばかりだ。
でも俺が出会ったのは奴は、そんな噂になっていてもおかしくない奴だった。
「そのユニークって奴で間違いないと思う」
「なんだと?本当にユニークなのか?」
「たぶん、間違いないと思う」
「信じられん、まさか本当に実在したとは」
まさか、俺が最初に出会った奴がそんなにすごい奴だったなんて、よく生きてたな。
とりあえず、次の質問に移ろう。
「二つ目の質問いいか?」
「ああ、かまわんぞ」
「それじゃあ聞くが、何であんたは人の言葉が喋れるんだ?」
出会ったころからずっと気になっていた。
狼が当たり前のように人と会話するなんておかしい。
あまりに当然のように話すから、今まで聞きそびれていたのだ。
「それはな、わしが幻獣だからじゃ」
「幻獣ってなんだ?」
「幻獣というのは、理性を持っている動物たちのことじゃ」
「わしのように、人間と変わらぬ知能を持っている」
「人間?」
「人間ってことは、転移者じゃない普通の人間がいるのか?」
俺は続けざまに質問した。
「そうじゃよ、他にも竜人、幻人、亜人、妖精など、人の姿をした別の種族がたくさんおる」
「そんなにいるのか!?」
俺は驚いた。
異世界にも普通の人間がいることが信じられなかった。
それに、他にも人間のような種族がたくさんいるらしい。
聞けば、長くなりそうだ。
「・・・とりあえず、簡単に説明してくれ」
「わかった、まず妖精についてじゃが、よく分からん」
「謎が多い種族で、めったに人前に現れないのじゃ」
「そして、次に幻人じゃが、これは幻獣の中に人間に擬態できるものがおって」
「そやつらが、そう呼ばれている」
「その次が亜人、こやつらは幻人と人間が交わって生まれた種族で、見た目以外人間とあまり変わらん」
「だが、中には幻獣の力を受け継ぎ、身体の一部が異常に発達した奴が、稀に生まれる」
「最後に竜人じゃが、幻人と一緒で竜の中で人間に擬態できるものがそうよばれている」
「まあ、こんな感じかのう、」
「なるほど、大体分かった。」
他にも、竜についてとか、他にどんな幻獣がいるのか、亜人はどれくらいいるのか聞きたかったが、これ以上は長くなるのでやめておこう。
「次の質問だが、俺以外の転移者について他に知ってる事はないか?」
「・・・わしが知ってるのは、エルフの村以外にも、いろんな場所が襲われた事ぐらいで、奴らがどこから来たのか、どんな力を持っているか。何もしらんのだ・・・すまない」
「別に、謝んなくてもいいだろ?」
「急にどうした?何かあったのか?」
「・・・わしが転移者について何も知らんのは、今までずっと転移者を避けていたからなんじゃ」
「わしは転移者が怖かった、恐ろしくてしょうがなかった」
「わしは転移者から逃げるため、襲われている村を見捨てたこともある」
「だから、申し訳なくて、つい謝ってしまった、すまん」
なんだか急に、話が重くなってきた。
いたたまれなくなった俺は、狼を慰める
「・・・・あんたのせいじゃねえだろ、気にすんなよ」
「でもわしは見捨てた、自分の保身のために何人も犠牲にしてにしてしまった」
「それは全部、転移者がやった事だろ、気に病むことはないって」
「相手が転移者なら、逃げ出して当然さ、俺だってそうする」
そう言って、狼を落ち着かせる。
「とりあえず、これで質問は終わりだ」
俺が質問を終わらせる。
そして立ち上がり、後ろを振り向くと、
そこにはキョウスケとセシリアが立っていた。
「なっ、お前ら起きてたのか!?」
「・・・・まさか今の話、全部聞いてた?」
俺は驚きながらも、キョウスケとセシリアに聞く。
コクリッ
二人は同時にうなずく。
まじかよ、まあ聞かれて困るような話じゃないんだけど、
そう思っていると、キョウスケが口を開く。
「いやー師匠も、魔物に襲われてたんですね」
「実は、俺も二十匹ぐらいに襲われたんですよ、すぐに倒しちゃいましたけど」
「師匠は何匹倒したんですか?」
「え、えーと、四十匹くらいかなぁ?」
「すごい、さすが師匠ですね!」
「おう、あたりまえだ!」
そんなことを話していると、部屋に光が差し込んで来る。
どうやら、朝になったようだ。
「さーて、そろそろ食事にしようかのぅ」
「賛成!あたしもうおなかペコペコだよータケシってば、話し長すぎぃ」
「確かに長かったっすね、早く飯にしましょう!」
「あー、皆ちょっといいか?実は言っておきたいことがあるんだ」
俺が口を挟む。
「なんじゃ?」
「なーに?」
「なんですか師匠?」
部屋を出ようとした皆が、俺のほうに振り返る。
「実はな、今日はエルフの村に行ってみたいと思うんだけど」
「案内してもらうため、狼の奴は必ず連れてくとして。他に行きたい奴はいないか?」
俺は皆に聞いた。
真っ先に答えたのは、狼だった。
「一応案内はしてやるが、やめたほうがいい、あそこは危険だ」
「なにより、転移者であるお主が行っても歓迎されぬだろう」
次にセシリアがこう答えた。
「わたしも、行きたい!」
「もしかしたら、知り合いに合えるかもしれないし、」
「それに、もうあいつがいなくなってて、村が元に戻ってるかもしれないし」
「そしたら、家に帰って、家族に会って、それから、友達も作って、元の生活に戻りたい!」
「だから、行くなら私も連れてって!」
いつものセシリアからは想像出来ない位、真剣な表情で俺に訴えかける。
今までずっと、気になってたんだろう。
自分が逃げた後、村がどうなったのか?
それを確かめるために、ついて行きたいんだろう。
俺はセシリアがついてくることを了承した。
「分かった、ただし俺の側から離れるなよ!」
「うん、分かった!」
そう言ってセシリアはいつもの表情に戻った。
「キョウスケはどうする?」
「俺は、師匠がどこに行こうとついて行きます!」
「・・・てことは、全員で行く、て事でいいな?」
これで決まりだ。
今日の目的はエルフの村に行く。
俺は早速、村に行くための準備をする。
準備といっても、狼からもらった道具袋を取りに行くだけだ。
そして台所に行き、空っぽの袋を腰に着ける。
そこへ、皆が入ってくる。
「よし、準備も出来たし、早速行くか!」
「えっ!朝ごはんはどうするの!?」
セシリアが俺に聞いてきた。
「そんなの、村に行ってからでいいじゃねーか!」
そう言って、おれは能力を発動させる。
「なーに、急いで行けばそんなにかからねーよ」
「って事で、案内よろしくな、えっと」
「そういえばあんた、名前なんだっけ?」
そういって、おれは狼の名前を聞く。
「わしに名前はない、好きなように呼べばいい」
「えー、それじゃあ困るよ、よし、じゃあおれが名前を付けてやる」
「そうだな、ギンってのはどうだ」
「ふむ、その名前、気に入った!」
「わしはこれからギンと名乗ることにしよう」
銀色だからギンって安直な名前だけど、本人が気に入ってるならいいや。
「それじゃあギン、どっちに行けば、エルフの村に行けるんだ?」
おれは、改めて道を聞く。
「この先を進み、森を抜けたら道がある」
「その先を真っ直ぐ進んでいけば村に着くはずじゃ」
「おっけー、ところでキョウスケ、お前あの二人抱えて移動できるか?」
もしキョウスケが、戦闘中に見せたスピードで移動できるなら、
大幅な時間短縮になると思い、提案してみた。
「二人でしたら問題ないと思います」
「そうか、じゃあ二人をよろしく」
そう言っておれは、教えられた方向へ全力で走り出した。
猛スピードで走り、あっという間に森を抜けてしまった。
そのまま道なりに進み、村が見えたあたりでスピードを下げる。
ここまで、約三分ほどしか経ってなかった。
おれは早く着き過ぎたかな、と思っていると。
門の近くにキョウスケが立っていた。
「あ、遅いですよ師匠」
そこには、ギンとセシリアもいた。
ギンは放心状態になって、ありえん、そんなまさか、と呟いていた。
セシリアの方は、キョウスケの服を引っ張りながら、さっきのもう一回やって!と言い、大はしゃぎしている。
「師匠があまりに遅いんで、セシリアちゃんに何度も往復させられてたんですよ?」
「もっと早く来てくださいよ師匠ぉ」
「あ、ああ、そうか、悪かったな、おれが遅くて」
こいつひょっとしたら、とんでもない奴なんじゃ、
そう思いながらも、おれは村に目を向ける。
そこには、木で作られた門があり、村の周りが壁で覆われていた。
村と聞いていたが、これではまるで要塞だ。
そこでギンに聞いてみた。
「おいギン、エルフの村はここでいいのか?」
おれの、声に気づいて、正気に戻る。
「あ、ああ、確かにそうじゃが」
「わしが最後に見たときは、こんな壁は建ってなかったぞ」
「それに、門が閉まっておるから中には入れんぞ?」
たしかに、入り口である門が閉まっていて、中に入る方法がない。
だがそれは、一般人から見たらだ。
「とりあえず、中に入るか」
「キョウスケ、おれもつれてあの中に入れてくれないか?」
「えっ師匠もですか?」
「ああそうだ、おれが飛び越えて入ってもいいが、それじゃ目立つだろ?」
「なるほどそう言う事か、さすが師匠ですね!」
「なるべく、人目につかない所に降ろしてくれ」
「わかりました!」
そういうとキョウスケは、おれ達の側による。
そして、超高速で壁を飛び越え、中に入り、人のいない村の端の方まで行って、おれ達を降ろす。
「着きました」
キョウスケの声で、移動し終えたことに気づくギンとセシリア。
一方おれは、かろうじて移動中の光景を確認することが出来ていた。
おれが見た所、中身は村と呼べるような所ではなかった。
少ない藁で作られた、穴だらけの家がそこらじゅうに並んでおり、
そこにエルフは暮らしていた。
子供はまだ寝ているが、大人たちは働きにでるようだ。
その顔は、疲れきっていた。
村の端の方に畑があったのでそこに行くのだろう。
そして、この村の中央に木造で作られた、城のような建物がそこにはあった。
まるで、その場所だけは別世界のような存在感を放っていた。
それだけで、なんとなく察しがついた。
ここを襲った転移者が、その後、この村に何をしたのか。
おれは、心の中で激怒した。
村の人々を虐殺しただけじゃなく、生き残った人も、奴隷のように扱うなんて、俺には許せなかった。
(くそ野郎め、今すぐぶち殺してやる!)
おれが、飛び出しそうになったとき、セシリアが語りかける。
「ねえ、せっかく村に帰ってきたんだから、村の人に何があったか聞こうよ」
「まだ、生き残ってる人が何人か居るみたいだし」
そう言って近くあった、藁の家のほうに向かう。
おれは、セシリアの言葉を聞いて、落ち着きを取り戻す。
(落ち着け、まだそうと決まったわけじゃない)
怒りを静め、冷静さを取り戻す。
「・・・そうだな、まずは人に話しを聞いてみるか」
そう言ってセシリアの跡をついていく。
「すいませーん、誰か居ませんか?」
セシリアは家に向かって問いかける。
「お姉ちゃんだあれ?」
家の入り口から小さい男の子が出てきた。
セシリアは目線を合わせ、男の子に質問する。
「わたしはセシリアって言うの、きみは?」
「・・アルト」
「そう、アルトって言うのね!」
「アルトくんのお父さんとお母さんは何処に居るの?」
「お仕事に行ってる」
「いつ頃、帰ってくるの?」
「たぶんもうすぐ帰ってくると思う」
するとそこへ、大人たちが帰ってきた。
「ただいまアルト、いったい誰と話してるんだい?」
「あっママ、おかえりなさい」
セシリアのもとへ、アルトの母親らしき人がやってきた。
「あのーすいませんが、どちら様でしょうか?」
おれ達を見ながら、質問してきた。
それに、セシリアが答える。
「はじめまして、わたしセシリアって言います」
「そして、こっちに居るのがタケシとギンとキョウスケです」
「あらあら、ご丁寧にどうも、私はエリザと言う者です、よろしくねセシリアちゃん」
セシリアに挨拶すると今度は、俺たちのほうに寄ってきた。
「そちらの方はもしかして精霊様ですか?」
ギンを見ながら質問する。
「うむ、一応そうじゃが」
「まあ、精霊様がなぜここへ?」
「それは、いろいろあってな」
ギンは困った顔をして、おれの方を見る。
しょうがない奴だ、おれが説明してやろう。
「実は、こいつをここへ連れてきたのはおれなんだ」
おれは、エリザに向かって話しかける。
「あなたは確か、タケシさんでしたね、それはどう言うことですか?」
「ここに転移者が現れて暴れたって聞いてな、そいつに倒しに来た」
「それで、ここまでの道のりを、こいつに聞いたってわけだ」
「あなたは何を言ってるんですか?」
すると、まわりにいたエルフ達が全員おれの方を見てきた。
視線がなんだか怖い、何かまずいことでも言ったか?
「精霊様をこいつ呼ばわりしたり、カネダ様を倒すとか、出来もしないことを言い出したり」
「あなた一体何様のつもりなんですか!!!」
すごい形相で怒鳴られた。
おれは慌てて、エリザを落ち着かせようと説得する。
「いや、すまん、精霊様のことをこいつ呼ばわりしたのは謝るよ、でも、カネダって奴を倒すって言ったのは本当のことなんだって!」
「実はおれも転移者でさ、そいつと同じような能力を持ってんだ、だから絶対勝てないって訳じゃねえ」
おれが話し出した途端、辺りが静まり返る。
「今、なんと?」
エリザがおれに質問してきた。
「だから、おれも転移者だから、カネダに勝てる可能性があるって言ってんの!」
エリザは黙ったまま下を向いている。
そして、下を向いたまま、呟いた。
「・・・・帰ってください」
「えっ・・・」
そのとき、おれの後頭部に何かが当たった。
それは、石だった。
振り返ると、石を投げたであろう女の子が、おれを睨み付けながらこう言ってきた。
「お母さんを返せ!!」
そう言いながら、また石を投げる。
女の子に続くように、周りの子供たちも石を拾い、おれに投げながら叫ぶ。
「弟を返せ!!」 「お前なんか出て行け!!」
「よくもお父さんを!!」 「お前らのせいでこんな目に!!」
まわりいた子供たちのほとんどが、石が投げてくる。
セシリアとアルトが止めようとしてるが、子供たちは一向にやめない。
それをおれは、避けずにただ黙って受け止めていた。
(こんなに、こんなにたくさんの子供の家族をカネダって奴は奪っていったのか)
おれは、押さえ込んでいた怒りが再び、こみ上げてきた。
(絶対にゆるさねぇ、この罪は必ずを償わせてやる!!)
「絶対にゆるさねぇ、覚悟しろよカネダぁ!!!」
おれは、怒りのあまり、つい大声で叫んでしまった。
それにびっくりしたのか、子供たちは石を投げるのをやめた。
だが、そんなことよりもおれは、叫んだことで、我に返り。
自分のしたことに気づく。
その瞬間、おれは恥ずかしさで、顔が赤くなる。
そんな状態のおれに声がかけられた。
「本当にあいつをやっつけてくれるの?」
声をかけたのはおれに真っ先に石を投げた女の子だった。
「当然だ!!!」
「そのためにおれは、ここへ来た!」
おれは、かっこつけながら女の子の側に行き、手を差し伸べる。
「君のお母さんの敵は必ず取る、だから安心してくれ」
そう言うと女の子は、おれに抱きついて泣き出した。
周りに居た子供たちも、おれに抱きつき、泣きながら訴える。
「頼むよ、あいつをやっつけてくれ!」 「ぼくの母さんはあいつに焼かれて殺されたんだ!」
「あんな奴に言いなりになるなんてもういやだぁ!」 「お兄ちゃんに石投げてごめんなさい!」
「あいつがぼくの父さんを!」 「おじさんお願い、あのカネダって奴を懲らしめて!」
子供たちは次々と、カネダに対し、抑えていた不満を打ち明ける。
おれはそれを黙ったまま、すべて聞いていた。
「お前たちの気持ちは、よーく分かった」
そして、息を吸い込み。
「おれに任せとけ!!!!」
おれは大声で叫んだ。
その瞬間、子供たちは喚起の声を上げ、しばらくおれの周りを離れようとしなかった。
そして、落ち着いてきた子供たち、全員と約束した。
絶対にカネダを倒すと、そしてこの村を救うと。
そうしておれは、エルフの村を救うことになった。
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