さよならは、海と月に。
僕の街。僕が生まれ、僕が雨を知り、雪を知って、空の青さを一番多く見た街。初めから、今の瞬間もずっと僕にへばりついた薫りや感情も、すべて教えてくれた街。僕が暮らすこの街の名は「くらげ町」と呼ぶ。正確に漢字にしてみると、「暗気町」と書く。くらげ町には、いつも海が隣り合わせになってあった。僕が生まれた頃から、あの海はあの海のままだった。僕の街。僕が母を知り、言葉を知り、子宮の中を忘れた街。つまり僕の故郷を、説明するとそんな街だった。
春休み前・別れ
2015/10/22 22:03
(改)
別れ・この街について
2015/10/24 00:00
テレビ・瓶サイダー
2015/10/26 00:00
海の花
2015/10/28 00:00
二つの月
2015/10/30 00:00
二つの月・ライター・彼女の言葉
2015/11/01 00:00
彼女の言葉・海月
2015/11/03 00:00
(改)
海月
2015/11/05 00:00
「何も見えていないんだね」
2015/11/07 00:00
「何も見えていないんだね」・多分、じゃないよ。
2015/11/09 00:00
多分、じゃないよ。
2015/11/11 00:00
月
2015/11/13 00:00
衣替え・さよなら
2015/11/15 00:00
さよなら
2015/11/17 00:00