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5話

やっべぇ……最近眠気に合わせて寝てたらいつの間にか二週間過ぎてたorz


そのかわりちょっと多くなったぞー!(他の作者様の普通)……はぁ

 結局、素材を売る場所を探すのに街中を散策することに決めた。いい機会なので街の施設とか全部覚えようかな。うん。いいプラス思考だよ。お金がないおかげで街中をまわる機会が出来た、それでいいね。……その通りなんだけどお金がない(・・・・・)おかげってのはなぁ……。しょうがないんだけど、僕に生活力がないみたいだよね。……いや、ちゃんとあるけどね? あくまでゲームの中だから。

 

 最初はとりあえずピースに会うまで不安でろくに街の中見なかったから、やっと今になって街の中のことが把握できた。どうやら、東側は宿屋とかの宿泊系、西側は市場、というかマーケット? で、北側は鍛冶屋とかそっちの方面の店、南側は食べ物屋さん系。これだったら、とりあえず西側に行くのが良さそうだね。素材とか扱ってそうだし、マーケットって言ったとおりにプレイヤーや、NPCが路上販売とかしてるから、駆け出しの職人さんにも会えるかも? いろいろ期待できるから、西側に決定!

 ちなみにこれは結局街のおばちゃんに聞いて教えてもらったんだよね……僕ってそんなに迷子に見えるかなぁ? 散策してただけなのに……。まあ、いろいろ聞けて助かったんだけど。


 というわけで、西側のマーケットに着いた。そこらへんから呼び込みの声とか聞こえてきて、とっても活気のあるところだなぁ。あ、あの果物美味しそう。お金できたら早速食べよう。

 そのお金をつくるのに、モンスターの素材とか鉱石とか扱ってくれるとこ探さなきゃ……って探してたら、後ろから声を掛けられた。

「おーい。そこの僕! お困りかい?」

 ……どうやら僕じゃないみたいだね、僕は僕呼ばわりされる歳じゃないし。さて、探さなきゃな。動き出そうとすると、

「ちょっと! そこの僕だよ!? そこの初期装備の僕!」

また呼びかけられる。周りを見渡してみる。どうやら、いわゆる冒険者の初期装備をしているのは、近くに僕しかいないな。……てことは僕かぁ。

「僕のこと?」

一応止まって振り向いて、聞いてみる。

「そうそう僕だよ~」

 ほんとに僕か……やだな、目から汗が……。

「ちょ、ちょっと。何で泣いてるの? 私何かした!?」

「いや、ちょっとね……子供扱いくらってショックなだけだよ」

 言外に(隠れてないかな?)お前のせいだと告げてみる。少しは謝罪の意思を――――

「え? あなたって子供じゃないの?」

 ――――見せない!? しかも、大人ぶって、かーわいい。なんてつぶやきやがった! 僕は大人だ!

「君は何歳だい?」

「? 17よ。それがどうしたの?」

 ……ふ、ふふ。まだお酒も飲めないような歳で!

「人のことを見かけで判断するってなんなの!? 僕は君より9も上だよ! 大人ぶってるんじゃなくてれっきとした大人だぁぁ!! 謝れぇぇぇ! ……うう、ぐす」

「ちょ、え、嘘!? あ、ああ、ご、ごめんなさい! だから、だから泣かないで!」

 ちゃんと謝ってくれたから良しとする。うん……。

「ん、素直でよろしい。あと僕は泣いてなんかないからね! ここ大事だよ!」

 うん。僕は泣いてなんかない。あれは汗だよ! 目が汗だくだったんだ……。

「まあ、僕を子供扱いしたことについてはいいよ。でも、なんで声をかけてきたの?」

 そっちのほうが重要かな。僕はこの子にあったこともないし。

「え、ああ! いや、なんかキョロキョロしてるみたいだったから、お店探してるのかな~? って、思って」

 すこししどろもどろしながらだけど、理由を話してくる。ふむ。

「って、いうことはお店教えてくれるってこと?」

「うんうん。教えるよー! どんなお店を探しているの?」

 ……なんかちょっとまだ子供扱い食らってる気がするけど、いいか。子供扱いじゃないはず。親切な人ってだけのはず……!

「さっき狩りから戻ってきたから、素材を買ってくれる場所を探してるんだ。お金なくて何もできなくてね」

「ああ、なるほど。狩りの帰りだったんだ。今はみんなそうだよね~。おかげでここは活気があっていいんだけど。そうそう、素材だったね! それならお店紹介する……よりも私が買い取ろうか? 私こう見えても防具系統の生産職なんだよね」

「おー。そうなんだ。じゃあお言葉に甘えて」

 お店を探す手間が省けて良しだね。

 それで、素材を出そうとしてるとまた話しかけられた。

「そういえば、どれくらい欲しいの?」

「えと、鍛冶場の利用料が最低限確保できればいいかな? 多分」

 ? なんでそんなこと聞いてくるんだろう。

「鍛冶場かぁ~……あそこ結構高いんだよね。というか生産するんだ」

「生産もするよ」

 というか鍛冶場の利用料高いのか……どうせなら利用料があるって聞いたときに教えてくれればいいのに、ちょっと不親切な鍛冶場だよ。まったく。

「鍛冶場は1000Lからなの。でも平原の魔物素材だと……百体分くらいいるかな? 今はみんなが持ち込んでるから特にね~」

 ……平原の魔物狩ってたら生産なんていつになるんだろう? あんなバーゲンセールを生き抜いて更に百体なんて……鬼だね。

 あ、でも僕の持ってる素材は岩山のだから少しは高いかも? まあ聞いてみよう。

「高いね~。まあいいけど。とりあえず素材買ってくれる?」

「ん、ああ。そっちは問題ないよ~。素材見せてくれる?」

「ん、これ……そういえば名前は? トレードウィンドウ開けなかった。僕はキョウヤね。よろしくだよ」

 なんということでしょう。大人なのにショックで自己紹介を忘れるなんて……。僕の名前は上に表示されてるけど一応自己紹介をする。こういうのは礼儀の問題だよ。ちなみにあっちの名前は見えない。設定で変えられるのかな? 街戻ってきてからNPCの人と話してたから違和感なかった。

「あ、ごめん。名乗ってなかったね~。私はルイ。よろしくね!」

「ん、ルイね。まあ今度こそ、これ」

 トレードウィンドウを開いてっと……

―トレード―


from:キョウヤ→to:ルイ

メタルボアの革×10

メタルボアの牙×5 

鉄鉱石×5

リン鉱石×5


対価を選択してください


―――――

 よし出来た。

「こんだけ。1000Lいく?」

 それをみた彼女は……なんかぷるぷる? いやわなわなしてる。

「ちょ、え、嘘? きょ、キョウヤってβ組? 見覚えないんだけど……」

 なるほど。なんか親切だと思ったけど、β組だったのか。納得だよ。

「んーん。違うよ。友人に誘われて始めたんだ。それよりなんでどもってるの?」

 そっちのほうが気になるな。

「あ、うん。いや、てっきり平原の素材だと思ったから……これって岩山の素材じゃない? こんなもの今の段階じゃ、β組でも割と強かった人たちじゃないととってこれない……とってこれないはずなんだけどね。キョウヤがほいほいっと出してきたからびっくりしたというか。ね?」

「あー、やっぱりあそこって強めのとこなんだ」

「とこなんだ……って。はぁぁ……」

 む、ため息つきながら呆れられてしまった。なんか悪いことでもしたかな? 

 ひとしきり呆れ終わったのか、ちょっと落ち着いた感じになってきたから仕切りなおしてみる。

「んじゃ、これ結局どのくらいになるかな?」

「んん~今は金属貴重だし、これだけあれば5000Lってとこかな?」

 どう? って感じで聞いてくる。僕としては鍛冶場使えたらいいから文句なしだね。

「よしオッケー。それでいいよ」

 トレードを完了させる。

「まいどあり~。金属素材もらったことだし、ついでに何か作ろうか? これでもβの時はちょっと名の知れた職人だったんだよ? どんな防具もお任せあれ! って、感じでね」

 名の知れた職人だったのか……ありがたい、ありがたいんだけど……今渡した素材じゃ服なんて作れないよね。って、ことは

「残念だけど、今回はいいや。どっちにしろ僕は服しか装備できないからね。その素材で服は無理でしょ?」

 当然断るしかないよね。もったいないけど。

「服しか着れないなんてどんなステにしちゃったの……そうね、今度服になるものを手に入れたらあなたに作るわ。それくらいはいいでしょ?」

「それでお願いするよ。楽しみにしてるね」

 最初はあれだったけど、こうして話していくといい子だなぁ。思わず笑顔になっちゃうね。

「っ、がんばるわ! あ、あと、フレンド登録しておきましょう? ほら、服を作った時に会えなかったりすると不便だし!」

 なんかどもってるけど、大丈夫かな? でもフレンドはありがたい申し出だね。

「じゃあ登録しておくよ~。ありがとうねルイちゃん」

「ちゃ、ちゃん!?」 

 あれ、嫌だったかな……? 僕としては年下なんだから自然な呼び名だと思ってるんだけど。

「嫌だった?」

「あ、い、嫌じゃないよ! 大丈夫」

「ん、よかった」

 嫌じゃなかったようで一安心。そのままフレンド登録を済ませてしまう。

 さて、そろそろ鍛冶場に行ってみようかな。

「じゃあ、ルイちゃんまたね~。僕はこれから鍛冶場に行こうと思うよ」

「あ、ま、またね~!」

 

 ルイちゃんと別れたことだし、早速鍛冶場に行こうかな。

 それにしても、フレンドが増えるのは嬉しいね。


気づかないキョウヤさん。狩人の目じゃないから気づかない。ルイはβの中でもうまかった方。というかピースとかの防具も作ってる。すぐかいつかはわからないけど絶対絡む。

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