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006戦闘 拳与拳

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カズキとガイが殺りあってた頃


―――――――


―――――


―――


事務所内では…

 2人とも構えたまま時間だけが流れていた。

 (やべぇ、全然隙が見当たらねぇ。それにすげぇ気迫。どうしたらいいんだよ?わっかんねー。)

 (何なのこの子、隙が見つからないわ。先に手を出すのは危険ね。)

 リュウは一般的なファイティングポーズよりも上の場所に手を置いた構えをしており、比べてリンの構えは空手や合気道に近い。

 (このままじゃ埒があかねぇ。しゃーねえ、ちょっと揺さぶりでもかけてみるか。)

 「どうした姉ちゃん、かかってこないのか?ひょっとしてビビッてんのか?」

 「さぁ、お好きなように取れば?それと、もし、揺さぶりをかけようだなんて思ってたら、そんな甘い考えは捨てることね。」

 「バレてたか。だったら、この手はどうよ?」

 そう言うと、リュウは一気に近づき左フック→右ストレートのコンビネーションを決める。しかし、リンは受け止め、そして左脇腹に膝蹴りをかました。

 「いってー。一筋縄じゃいかないのね。」

 「女だからって甘く見ないでくれるかしら?」

 「そいつは悪かったな。」

 「今度はこっちから行かせてもらうわ。」 その刹那

 「き、消えた?」

 そして

ドンッ!!

 「イツっ……。」

  ズシッ!!

 「うっ……」

 「どうしたの?私に勝つんじゃなかったの?」

 「うるせえ。少しは黙ってろ。」

 「あら、そんなこというの?だったら、そんな口、二度と叩けないようにしてあげるわ。」

 再び消え、

ズンッ!!

 「ウグッ……」

   ドンッ!!

  ボキッ!!

 「グアッ…!」

 肋骨をやられた。

 「とどめよ。」

 リンの口から慈悲の欠片も無い一言が放たれた。 バンッ!!

 「グワァー!!」

 リュウは壁に吹き飛ばされ床に倒れた。

 「それなりに楽しかったわ。それじゃあサヨナラ。」

 リンがリュウの喉を手刀で貫こうとした瞬間

ガシッ!!

 喉に当たる寸前のところでリュウが手でリンの腕を握り、手刀を止めた。そして、そのまま後ろに投げた。

 「貴方、まだうごけるの?随分しぶといのね。」

 「生憎、俺は他人より人一倍しぶといんでね。」

 「そう。でも、そんな状態で私とまともに戦りあうなんて考えられないわ。」

 「やってみなきゃ分かんねえだろ。何でも。」

 まるで子供のような笑いを見せた。

 「そうね。」

 リンも微笑み返した。

 「でも、次はないと思うことね。」

 「そいつはどうも。」

 2人とも再び構えた。

 「いくぜ。」

 「来なさい。」

 「うおりゃああ!」

 「ハアアアア!」


  ダンッ!!

ドンッ!!


  ドサッ!!

お互いに倒れた。しかし、どちらも起きようとしない。

 「貴方、一体何処からそんな力が出てくるの?」

 ふと、リンがリュウにそんなことを尋ねた。

 「………分かんね。」

 「嘘おっしゃい。絶対何かあるはずよ。」

 「分かんねえもんは分かんねえよ。強いて言うなら、『火事場の馬鹿力』って奴か?」

 「『火事場の馬鹿力』?アッハッハ。馬鹿にしてるの?だとしたらいい加減にしなさい。真面目に答えなさい。」

 「これで真面目なつもりだけどな。」

 「まあいいわ。次に会うときは覚悟……」 リンは立ち上がり部屋から去ろうとしたが、そのままたおれてしまった。

 「気絶しちまったか。しゃあねえ。」

 そう言い、リンをソファの上に寝かせた。

 「俺も疲れたわ。少し横になるかな。」

 そう言って、リュウもいつの間にか目を閉じて寝てしまった。

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