004接触
―ミナミ=ケイ宅―
アスカが守銭奴と言ったミナミ=ケイは誰かに電話をしているようだ。
「いったい、いつになったらあのムカつく小娘を仕留めるの!?」
『そうは言いましても、依頼された時と状況が変わりましてね。手を出そうにも、どうしようもできないんですよ。』
「言い訳は結構。さっさと何とかしなさい。そうじゃないと、お金は一円たりとも払わないわよ。いいわね!」
ケイは荒々しく電話を切った。
「本当、使えない奴等ね。」
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「まったく。本当に腹のたつクソババアだ。」
「ガイ、誰から?」
「なんだリン、戻ってたのか?」
「ええ、ついさっき。で、誰からなの?」
「ああ、例の守銭奴からだ。『いつになったらターゲットは死ぬのか』ってよ。」
「ふーん。で、これからどうするの?」
「あそこに行く。」 ガイは親指を外に向けた。向かいの『ZERO』に向かって。
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同刻
「これからどうするんですか?」
「本当、どうしましょうか?」
「何のんきなこと言ってんだ。その守銭奴をつぶすか?」
「つぶすと言ってもどうするんですか?」
「再起不能にするとか?」
「そうしたら、向こうの思う壷です。他の方法を考えましょう。」
「うーん。」 「考えると言ってもよぉ、」
「何か出てくる訳でも無く、」
「何も思いつきやしない。」
「困りましたね。」
アスカとリュウはボヤいていた。
ピンポーン♪
「誰ですかね?どうぞ、開いてますから入って下さい。」
ピンポーン♪
「あの、開いてますけど。」
ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポーン♪♪♪
「だから、開いてま…」
ドーン!!
「キャー!!」 「なんだ?いったいぜんたい何があった!?」
「2人とも落ち着いて下さい!」
アスカは恐怖のあまり縮こまってしまい、リュウは何があったのか理解できていないが、カズキだけは冷静にいた。
「どうもー。ZEROの皆さんこんにちは。」
1人の女。リンが玄関から入って来た。そして、
「そして、さよならだ。」
男、ガイも入って来た。すると、カズキとリュウの顔が変わった。
「アスカさん何処かに隠れてて下さい。」
「わ、わかりました。」
アスカは台所へ逃げようとするが、
「逃がすかぁ!」
ガイの銃弾がアスカに向かっていたが、カズキが何故かそこにあったフライパンで凶弾を止めた。
「会っていきなりはないでしょう。もう少し楽しみませんか?それに此処では狭いですしね。」
「……それもそうだな。」
2人はニヤリと笑うと部屋の窓から飛び出た。忘れてるかもしれないが、ここは4階である。
「仕方ねぇな。俺たちは俺たちで楽しむかい?なぁ、姉ちゃん?」
「そうね。」
2人は構えた。互いに隙はない。
〜To be continued〜