002正体
ちょっと笑いの要素を入れてみました
依頼した日から3日が経ったが、連絡も無ければ、ストーカーもどきが相変わらずついてくる。 そんな時、ZEROから連絡があった。まぁ、こっちから行こうかと思ってたから、ちょうどよかった。
そして、ZEROのドアを開け、中に入ると、3日前に来たときと空気が微妙に違った。
「あぁ、よくいらっしゃいました。こちらに座って下さい。」
「あの、何か分かったんですか。」
「非常に言いにくいんですが、実は……。」
「貴方の病名はガンです。グハァ。」
リュウがボケた瞬間変な空気が流れ、その直後、サクラ(黒猫)によるネコキックが炸裂、見事、後頭部にヒットして、リュウはKOした。この猫なんかスゴイ。
「すみません。この馬鹿が。」
「大丈夫です。きにしてませんから。で、いったい?」
「貴方のストーカーの正体のことなんですが………」
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―――
同刻
「ターゲットはいったいどうしてあんなところにいるのかしら?」
「まぁ、大方俺等の存在に気付いたんだろ。」
隣のビルから3人+αの様子を見ている男女がいる。男はガッチリとした体格をしており、女はエロスを感じさせる。
「気付かれた?じゃあ、いったいどうするの?」
「答えはひとつに決まってるだろ。」
男は不敵な笑みをこぼし、スナイパーライフルを構えた。そして、向こう側のビルにいるアスカに向かって
発砲
窓ガラスに当たる
窓が割れる
そして、標的が死ぬ
それが男の考えてたストーリーだった。
だが、現実は
発砲
窓ガラスに当たる
窓は割れずヒビのみ
標的は生きている
窓ガラスは強化ガラスだったらしく、2人は窓を見ただけで何事も無かったかのように話を続けた。
「なんだよ、あいつら!銃弾が飛んで来たんだぞ。少しは驚けよ!」
「単純に肝がすわってるだけじゃない?」
「そんな答えで済ませられる問題じゃないだろ!」
―――――――
―――――
―――
銃弾が飛んで来る少し前
「私のストーカーってそんな危ない人達なんですか。」
「ストーカーというよりはスナイパーですけどね。」
笑いながら言ってるけど、笑えないよ。
「ついでに言えば、その2人、そこのビルにいますよ。」
えっ………?何、恐ろしい事をさらっと言ってるんですか?それって、ものすごく危ない事ですよね?
「たぶん、そこから銃弾飛んできますけど、気にしないでくださいね。」
「無理言わないで下さいよ。絶対に気になりますよ!それどころか、ビビります!」
「うちの窓は防弾ガラスですから安心して下さい。」
「それでも怖……」
ダン!
うわ、本当に飛んできた……。窓ガラスが蜘蛛の巣みたいになってる。