001依頼
つたない文章ですみません。どうか皆様やさしく見守ってください。
P.S.この小説のジャンルはここでいいのでしょうか?
「最初は信用できそうにはないけど、でもなかなか、腕の立つ奴等なのよ。まぁ、慣れるには多少時間はかかるけどね。」
知り合いから紹介された時に聞いたセリフだ。そんなことを聞いた私の頭の中では、様々な姿をした人が駆け巡ってしかたがない。
「ここか。」
見たところ築50年は経っているであろうこのビル。その4階に言われた例の場所がある。『ZERO』友人に聞いた探偵事務所だ。 「勇気をだすのよ、アスカ!」
事務所のチャイムを押したが、
誰一人として出てこない。もう一度押すが、また、誰も出てこない。しばらくして、アスカはこんな貼り紙を見た。
‘用事のある方は勝手に中に入って下さい(笑)’
「なにそれ。」
そして、中に入ると一見普通なのだが、すぐに普通ではないことにアスカは気付いた。
「この人何?」
そこには、ハンモックに引っかかって寝てる銀髪の男がいた。
「あの〜すみません。」
起きない。
「すみません!」
まだ、起きない。
「依頼があって来たんですけど。」
「「依頼!?」」
ハンモックに引っかかってた男が目覚め、そのうえ、奥からひとつ縛りにした黒髪の男がでてきた。
「どうぞ、こちらに座って下さい。客があまりにも来ないものだから、廃業してしまおうかと、思ってましたよ。」
「はぁ…。」
アスカは黒髪の男の喋りについていけなかった。
「コーヒーか紅茶持って来て。」
「あいよ。」
そう言って、銀髪の男は台所へと消えていった。
「あ、すみません。なんか一人で勝手に暴走して。改めて自己紹介します。私はここの代表の『キリヤ=カズキ』といいます。で、」
「俺は『リュウ』。コイツは『サクラ』。」
そう言って、銀髪の男が黒猫を肩に抱えて戻ってきた。
「コーヒーと紅茶、どっちがいい?」
「えっ?じゃあ、紅茶で。」
「どうぞ。お前はコーヒーだろ。」
「おう。ありがとな。」
そう言って、リュウはアスカの前に紅茶を置いた。すると、カズキが
「その、今日はいったいどのようなご用件でこちらに?それに貴方のお名前も伺っていません。」
「あの、私『キタガワ=アスカ』っていいます。最近、誰かにつけられてるんです。」
「ストーカーってやつですか。」
「だったら警察行けばいいじゃん。」
「でも、つけられてるだけで、電話とか手紙とか、そういったものが無いんです。警察に行っても、相手にしてくれなくて。だから、だから。」
アスカは今にも、泣き出してしまいそうな勢いだ。
「分かったから。もう、泣くな、泣くな。」
リュウはもう、明らかに困っているのが分かった。すると、
「わかりました。とりあえず、その目的の分からないストーカーを退治すればいいですね。」
「じゃあ。」
「ええ、貴方の依頼お請けします。何か分かったら連絡しますので。」
「はい、ありがとうございます!」
こうして、アスカは帰って行った。
「カズキ。」
「何か?」
「いったい、どうするんだ?」
「さて、どうしましょうか?」
「おい!」