Nightmare City第二話
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Nightmare City
第二話 謎のNSS
巨大機械人との戦闘を終えた伯と雅人は敵に見つからない狭い路地で
これからの行動について話し合っていた。
伯「一体どうなってるんだ」
雅人「いろいろ訳わかんなくて困るぜ」
伯「携帯電話は何故か電波入らないし」
雅人「ナイトメアシティが現実化してしまった以上俺らの世界へ戻るのは無理
だと考えたほうが良さそうだな」
伯「そもそもなんで現実化してしまったんだ」
雅人「さぁな」
そのとき伯の携帯電話に着信が来た。
伯「ん?おかしいな。電波は入らないはずなのに。しかも非通知だ」
雅人「まて!おかしいだろ。俺等以外みんな消えちまったってのに誰から電話が
来るんだよ?」
伯「まだみんな消えたって決まった訳ではないだろ」
そう言って伯は電話に出た。
伯「・・・・もしもし」
???「・・・貴様らは、何者だ?」
伯「こっちのセリフだ。お前から名乗れ」
???「私はNSS、ナイトメアシティのサーバーでありシステムそのものだ」
伯「意味が解らないな。では人間ではないということか?」
NSS「その通りだ」
伯「そうか。だったら教えてもらおう。なぜナイトメアシティが現実化してるんだ?」
NSS「貴様等に言う必要はない」
伯「なぜだ?」
NSS「私は質問したい」
伯「・・・・なんだ?」
NSS「貴様等はなぜ消えていない?」
伯「こっちが聞きたいね」
NSS「・・・そうか。貴様等には消えてもらう」
その後電話は切れた。その直後、公園で出てきた敵と同じ、機械人が空中から複数
降り立ち伯と雅人を取り囲んだ。
雅人「くそっ!またかよ!」
伯「数が多すぎる!」
雅人「二手に別れて倒すぞ!」
伯「わかった」
だが、数に圧倒され徐々に体力を奪われていく。
伯「くそ!せめてまともな剣があれば!」
その時、倒した機械人が粉砕したところに剣が落ちてるのが目に入った。
伯「あれは!」
伯は急いでそこに駆けつけその剣を拾った。
伯「これがアイテムドロップってやつか?」
伯はその剣に持ち替え機械人を切りつけた。機械人は一撃で倒れ、粉砕した。
雅人「お、新しい剣を入手したのか。だが油断するな。まだ機械人はわんさか居る」
伯「わかってる」
その後、伯と雅人は機械人を全滅させた。
伯「やっと終わりか」
その束の間またもや空中から一体の敵が降りてきた。真っ黒いドラゴンだ。
伯「おい・・・勝てる気しないぞ」
雅人「こいつはまずい!」
伯「こいつしってるのか?」
雅人「こいつは一定のクエストをクリアした上級者にしか出てこないドラゴンだ。
俺でもまだ倒したことが無い」
伯「逃げたらダメなんだろ?やるしかないぞ!」
伯は思いっきり切りかかりに言った。
雅人「伯!よせ!」
伯は羽で叩き落とされ地面に激しく落下した。
伯「ぐああぁぁぁ!」
雅人「伯!!!」
伯「く・・・くそ・・!」
雅人はどうすることもできず剣を構えたまま震えながら立ちすくんでいた。
雅人「くそ・・・・どうすれば・・・・行けばやられる・・・・行かなければ伯が
・・・・・」
ドラゴンは倒れている伯のところに降りたち、踏み潰そうとしている。
雅人「くそ・・・くそ・・・どうすれば・・・」
そのとき遥か空中から槍をもった女が急降下してきた。
女「そこまでだぁぁぁ!」
女は空中からドラゴンの頭部に槍を突き刺した。ドラゴンは一瞬で粉砕された。
女「キミたち、無事?」
雅人「あ・・・あぁ。あんたは一体?」
女「話は後よ。その倒れてる子を担いでついてきて」
雅人は伯を担いで女のあとをついていった。数分後、あるビルにたどりついた。
女「ここの地下なら安全よ。」
雅人は女についていき地下に入った。そこにはテーブルやイスなどもちゃんと
あり、敵の侵入を防げる快適空間が広がっていた。雅人は近くにあったソファーに
伯を寝かせ、イスに座った。
雅人「さて、落ち着いたところで、話してもらおうか?あんたは何者だ?」
女「少し待って。この子の回復が先よ。手遅れになるわ」
そういった女は伯の胸の上に手をかざし、なにやら詠唱を唱えはじめた。
女の手が青く光出し、伯の傷がどんどん癒えている。
雅人「回復スキルか」
女「そうよ」
雅人「こんな高度な回復スキルを使えるってことは相当な上級者だな。
恐れ入ったぜ」
伯は目を覚ました。
伯「ん・・・俺はいったい・・・ここはどこだ?」
女「安全なところよ」
伯「あなたは?」
女「そうね。ちょうど良いわ。自己紹介しましょう」
そういった後3人はイスに座った。
女「私は牧野 安奈。安奈でいいわ。私もこのゲームのプレイヤーよ」
伯「あんたも消えなかったんだな」
安奈「ええ」
雅人「ていうことは消えてないやつがまだどっかに居るってことか?」
安奈「可能性は高いわ」
伯「でもなんで俺たちは消えなかったんだ?」
安奈「それは私にもよくわからない。けど私たちに何か共通点があることは確かね」
雅人「共通点・・・ねぇ・・・」
伯「ところであんた・・いや、安奈はNSSって奴から電話は来なかったか?」
安奈「来たわ。おそらくあなたたちと同じことを言われたと思うわ」
伯「安奈もなぜお前等は消えてない?って聞かれたのか?」
安奈「ええ」
雅人「どうやらそのNSSって奴も俺等がどうして消えてないのか理解できてないみたいだな」
伯「あいつ、自分のことこのゲームのサーバーでありシステムそのものって言ってたぞ」
安奈「そう・・・。ということは人間ではないわね」
雅人「そうするとNSSが黒幕かもってか?」
伯「その可能性が高いな。奴がなぜナイトメアシティを現実化させたのか、
そしてやつの目的は何なのか。調べる必要がありそうだな」
雅人「元の世界に戻す方法が見つからない限り、それをやっといたほうが良さそうだな」
安奈「そうね。そのまえに休みましょう。体力が減っていてはいつ殺されるかわからないわ」
伯「そうだな」
3人は地下で体を休めた。数時間後3人はNSSのことについて調べるため地下を出た。
雅人「んで?どうやって調べるんだ?」
伯「俺はハッキングできる。パソコンとインターネットを使える環境さえあれば、
俺の携帯電話にきたNSSの非通知を逆探知できる」
安奈「少なくとも私たちがいた地下のビルにはなさそうね」
雅人「だったらこのゲームのサーバー自体にハッキングしてみたらどうよ?」
伯「それはナイトメアシティが現実化する前にやってみた。が、相当な対策のせいで
表面的なことはわかっても内側までのめりこむ事は出来なかった。俺がうまくハッキング
出来なかったのはこれが初めてだ」
雅人「お前が手こずるなんて相当なんだな」
伯「唯一心配なのがこの携帯の電波を入らないところでインターネットが使えるか
どうかだ」
安奈「探してやってみないことにはわからないわね」
3人は探した末ある電機屋にたどり着いた。
雅人「すみませーん・・・・って誰も居るはず無いか」
伯「あったぞ!」
安奈「ネットは・・・・使えるみたいね!」
伯「あぁ」
伯はNSSの場所をハッキングで調べた。
伯「ここからそう遠くは無い・・・・が、どうもおかしい」
雅人「何がだ?」
伯「この場所・・・なにも無いんだ」
雅人「意味がわかんねぇよ」
伯「NSSの居る場所自体に実体が無いんだ」
雅人「・・・・そういうパターンかよ」
安奈「行ってみないことには何もわからないわ」
その直後、背後から誰かが怒鳴った。
???「てめぇら!そこで何してる?」
そこには両手に剣を構えた男がいた。
伯と雅人と安奈「!?」
第二話 謎のNSS END
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