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Nightmare City第一話

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Nightmare City

作 助沼龍斗

第一話 プログラム始動

あるパソコンオンラインRPGゲームが流行っていた。              

ゲーム名は「ナイトメアシティ」という暗黒化した都会の街が舞台のゲームだ。ス

トーリーとクオリティが評価され今やパソコンをもっている若い世代の人間のほと

んどがゲームをプレイしている状態だ。ある都会の高校に関谷 伯という天才ハッカー

がいた。伯はパソコンにはすごく関心があるが、オンラインゲームにはまったくの

無関心であった。ある日、伯の友達の久野 雅人が「ナイトメアシティ」をやらないか?

と進めてきた。             

雅人「おい伯。めっちゃ面白いオンラインゲームがあるんだけどさ、いっしょに

やらないか?」                              

伯「どんなんだ?」

雅人「めっちゃストーリーが面白いんだ。クオリティも抜群、おまけに無料と来

た」

伯「そうか。だが生憎オンラインゲームには興味がないんだ。悪いな」

雅人「ちぇっ、つまんねー」

だが伯は何かが気になった。あまり興味がない俺でも名は聞いた事あるあのナイト

メアシティというゲーム。あれだけ人気があってクオリティ抜群のゲームが無料だ

なんて虫が良すぎるんじゃないか。高校から自宅に帰った伯は早速自分のパソコン

でハッキング技術を使いナイトメアシティについて調べた。

伯「どーれどれ?」

調べた結果、不気味なことが判明した。ゲームの作者及びゲーム会社などの情報が

すべて不明なのであった。

伯「やっぱりな。なんか怪しいと思ってたぜ。このパターンはオンラインゲームを

通じて個人情報を盗む戦略だな」

伯はこのゲームをやっている人間から発せられる情報の中に個人情報流出の被害が

ないか調べてみた。が、そのような情報は何一つ見当たらなかった。

伯「ますます怪しくなってきたな」

伯はそのオンラインゲームをプレイしてみることにした。プレイしてみた時点では

なにも怪しいことは無かった。

伯「はぁー。何やってんだ俺。考えすぎか?」

伯はゲームを止めパソコンの電源を切り寝床についた。

翌日、やはり雅人がまたもやナイトメアシティを進めてきた。

雅人「おい伯。やっぱりお前もやろーぜ」

伯「あぁ実は昨日やってみたんだがやはり趣味に合わないというか」

雅人「やったのか!たのむ!今日一緒にやろうぜ!」

伯「まぁ気が乗らないがいいだろう」

雅人「おっしゃ!」

自宅に帰った伯は雅人と約束した時間にナイトメアシティを起動しようとした。

が、ログイン画面から先に進めない。

伯「ん?なぜだ?」

同時に雅人から電話が掛かってきた。

伯「なんだ?」

雅人「ログイン画面から先に進まねーよー」

伯「お前もか」

雅人「そういえばこのゲーム昨日からおかしいな」

伯「何がだ?」

雅人「なんかさ、昨日プレイしてたらさ、いきなり電源落ちて画面に赤い文字のカ

タカナでスベテヲムニカエスって表示されてさ」

伯「やっぱり何かおかしいなこのゲーム」

雅人「まぁいいや。今は起動できないからゆっくり電話で話でもしてようぜ」

伯「だな」

それから数分間雅人と電話で話していた。すると、電源を切っていたはずのパソコ

ンの電源がいきなりつき始めた。

伯と雅人「ん?」

雅人「お前の所もか?」

伯「あぁ、こんなこと初めてだ」

勝手に電源がついた後、ナイトメアシティが自動で起動された。やばい、何かが起

きる。と覚った伯はとっさにパソコンのプラグを抜いた。が、パソコンは起動した

まま。

伯「んなっ!?」

雅人「どうした!?」

伯「プラグを抜いても電源が落ちない!」

雅人「はぁ!?」

そしてそのままゲームのログインの段階まで進む。

雅人「まじかよ・・・・」

伯「くそっ!」

そして自分しか知らないはずのID、そしてパスワードが自動で入力されていく。そ

してログインが終わると同時に画面が真っ暗になり「ナイトメアプログラム開始」

と赤い文字で表示された。その文字を目にした二人は気を失い床に倒れこんだ。

数分後・・・

雅人の声が聞こえてきた。

雅人「・・・い!・・きろ!・・・おきろ!」

伯「雅人?」

伯はもうろうとしながら起きた。雅人の声は握り締めていた携帯電話から聞こえる

ものだった。

伯「雅人か。俺は一体・・・」

雅人「気を失ったんだ。俺もお前も。それより外を見てみろ」

伯は窓から外を見てみた。外は真っ暗になっていて誰一人街を歩いてる人はいな

かった。

伯「もうこんなに暗いのか」

雅人「いや、ちがう。携帯電話の俺たちの通話時間を見てみろ」

伯は通話時間を見た。そこには通話時間30分と書いてあった。

雅人「おかしいだろ。俺たちが電話し始めたのは午後の3時からだ。それが30分

経ってこんなに暗くなるはずあるのか?」

伯「一体なにが起こってるんだ?」

雅人「それに・・・・人が消えてる」

伯「なに!?」

雅人「さっきお前が気を失ってる間に確かめてきたんだ。リビングに居た家族も、

家のまわりの親戚も。誰一人残らず消えてた」

伯はとっさに自分の家の中を調べた。

伯「俺のところも同じだ・・・でもどうして俺らは消えてないんだ?」

雅人「さぁな。・・・・それよりお前も見ただろ?あの赤い文字」

伯「あぁ。ナイトメアプログラム開始ってやつだろ?」

雅人「そうだ。・・・これはあくまで俺の考えなんだが・・・・これはおそらくナ

イトメアシティが現実化したんじゃないかな」

伯「まさか、そんなことありえるのか?」

雅人「普通はありえないな。だけど今はそう考えるしかない」

二人はとりあえず近くの公園で合流することにした。

そして二人は合流した。

雅人「ほんときれいさっぱり俺たち以外みんな消えちまってるな」

伯「そのようだな」

雅人「でさ、もし本当にナイトメアシティが現実化してるなら恐ろしいことが何点

かある」

伯「何だ?」

雅人「今こういう風に真っ暗になってるように現実化してるのが街の状況だけなら

まだいい。だが、現実化してるのが街の状況だけじゃないとしたら・・・・」

その時、「ドスーン」という何か巨大なものを勢いよく地に落としたような音が聞

こえた。

伯と雅人「んなっ!?」

二人は音がした方向を恐る恐る見た。そこには赤く目を光らせた巨大な剣を携えた

大きな機械人がこちらを見下しながら聳え立っていた。

伯「・・・・・お前が言おうとした恐ろしいことってのはこういうことか?」

雅人「御名答」

機械人は巨大な剣を二人目掛けて勢いよく振り下ろしてきた。二人はとっさに避け

た。

伯「あぶねぇ!」

雅人「こいつはブロウ。ナイトメアシティの中では雑魚敵なんだがそれはゲームの

中の話で今の俺等にどうにかできる相手なのかは解らない」

伯「逃げるぞ!」

雅人「無理だ!」

伯「はぁ!?」

雅人「ナイトメアシティがここまで現実化してるならおそらくゲームのルールも現

実化してる可能性が高いんだ!」

伯「だからなんだ!?」

雅人「ゲームのルールではパーティを組んでいる状態で敵に遭遇した場合、逃げる

を選択したときにパーティの仲間一人を犠牲にしなければならねぇ。つまり逃げた

らどっちか死ぬってことだぜ」

伯「クソゲーじゃねぇか!」

機械人は伯目掛けて剣を振り下ろしてきた。伯は辛うじて避けることができた。

伯「くそっ!」

雅人「大丈夫か!?」

伯「なんとかな」

雅人「ルール上こいつを倒すしか道はねぇ」

伯「でもどうやって?」

雅人「俺も解らない!」

機械人はまたもや二人目掛けて剣を振り下ろしてきた。伯は避けれたが雅人が負傷

した。

雅人「ぐっ!」

伯「雅人!大丈夫か!?」

雅人「大丈夫だ。かすり傷だ」

伯「くそっ!このままじゃ二人とも・・・」

すると伯と雅人の右手が激しく光りだした。

雅人「なんだ!?」

伯「んなっ!?」

光が治まると二人は右手に剣を握り締めていた。

伯「剣?」

雅人「これは!」

それはゲームで自分のキャラクターが使用していた剣と同じものだった。

雅人「これは俺がゲームの中で手に入れたシルバーソードだ!」

伯「そうか!俺たちのキャラクターデータも現実化されたのか!」

伯は機械人に剣先をむけた。

伯「いくぜ!おりゃああ!」

伯は機械人を切りつけた。機械人はひるんだ。が、倒れない。機械人は怒り反撃し

てきた。

伯「まじかよ!?」

雅人「伯!どけ!」

伯「!?」

雅人「うぉおおおお!」

雅人は機械人を剣で切りつけた。機械人は一撃で倒れてその後粉砕した。

伯「助かったのか?・・・・それにしても何で俺の攻撃がまるで効いてなかったん

だ?」

雅人「当たり前だろ。お前のは初期装備だ」

伯「なるほどな」

雅人「とりあえず敵と遭遇しない場所に行こう。そこでこれからのことを考えよう

ぜ」

伯「そうだな」

二人は公園からすぐ近くのビルとビルの間の狭い路地に身を潜め、そこで休んだ。



                       第一話 プログラム始動 END

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