終わりのない幻想郷
少年と幻想郷のお話です(●´ω`●)
ちなみに、僕の作品が20作品を突破しました。
これで21作品目となります。
皆様の応援のおかげです。
ありがとうございます。
いつからここにいるのかは覚えていない。
ガラス張りの天井から暖かな太陽の光が差し込んでいる。
ここは僕だけの幻想郷だ。
来る前の記憶としてあるのは両親と共に デパートに買い物に来ていたことだけ。
いつのまにか両親とはぐれ、あたりを見回しても人がいない。
困り果てていた僕の目の前に現れたのが この幻想郷だったのだ。
内装は確かにデパートと似ているのだが、ここの景色は綺麗だった。
アパートの中には空中に浮かぶ庭園があり、桜の木々や湖の中を泳ぐ色鮮やかな魚達。
岩場にかかる和風の橋。
桜の木々が花びらを散らす。
現実離れしている光景だが、僕の不安が少しずつ和らいでいくようだった。
どこの階を探索しても、人は1人も見当たらず、ただ美しい景色が広がっているだけ。
出口には未だに辿り着けていない。
こうして僕は今日も終わりのない幻想郷の中を歩き続けるのである。
「…なんてオチどうかなぁ〜」
僕はパソコンのエンターキーを押して下書きを保存する。
僕は自作の小説をサイトで投稿するのが趣味だ。
しかし前回の作品を見てみるとPV数、ユニークアクセス数共に伸びていないことが分かる。
感想はおろか、リアクションさえ来ない。
誰もが自分の作品を読んで欲しいと願う中、固定ファンや出版社から声をかけられるのは一握り。
(やっぱり僕には無理なんだろうか…。)
自分の部屋の外からは両親の怒鳴り合っている声が聞こえる。
続いて ガシャン ガシャンと食器が割れる音。
2人とも家にいないことが多いから久々に家族そろったと思ったら、このざまだ。
(また喧嘩してるんだ…)
僕は耳を塞いで布団の中に潜り込んだ。
明日からはまた学校が始まる。
いじめられているわけでもないけど、かといって仲がいい人がいるわけでもない。
体育のペアではいつもあまりだ。
みんなが気遣うような視線を向けるのは毎日変わらない。
僕には側いてくれる人がいなかった。
目からボロボロと涙が止まらない。
小説を書き始めたのは、こんな僕でも胸を張って得意と言える特技が欲しかったから。
みんなに作品を褒めて評価してもらいたかったから。
だけど…
パソコンの画面を思い出してため息をついた。
僕もあんな幻想郷の中に行けたらいいのに。
誰にも認められない僕の存在を、
誰か一人でも認めてくれたら少しは生きる希望が見えたりするんだろうか。
ぎゅっと毛布を握りしめる。
眠って目が覚めても、僕が幻想郷に行けることは一生ない。
こうして僕は今日も終わりのない現実世界を生き続けるのである。
最後まで読んでくださりありがとうございます!
少年の理想や願いと現実の冷たさが、ある意味切ないホラーになったのではないかなと考えております。
是非、他の作品も読んでくださると嬉しいですm(_ _)m




