8.ルール違反
ブックマークが3になっていました。
ありがとうございます!
【モヒカンズ】はどうやら相当怒っているようで、もうすでに抜刀状態でこちらを見ていた。
「お前のせいで冒険者資格の剥奪と、組合からの永久追放をくらっちまったじゃねえか!どう責任とってくれるんだ?ああ?」
「なんでそれが僕のせいになるのさ。
勝手にキレて襲ってきたのを返り討ちにしただけでしょ?」
「うるせえ!俺たちが正しいいんだ!」
【モヒカンズ】たちは何をいっても無駄なようで、今にも襲いかかってきそうだった。
(3人の相手は流石にめんどくさいな。)
『メモ〜なんかいい案ない?』
[検索中……こんなのはどうでしょうか?]
『なるほど……でもこんなことできるかな?』
[おそらく可能でしょう。]
『ありがと、試してみるよ。』
僕はそういうと魔法を唱えた。
「写鏡!」
相手はそういうと警戒してじわじわと詰め寄ってくる。
「映鏡!」
僕は写鏡をつかった状態で、映鏡を発動させた。
(写したのは【モヒカンズ】、それに連動させて映鏡を発動させてるなら……)
そう思っていると【モヒカンズ】そっくりの人が、いきなり現れた。
【モヒカンズ】は少し驚いたようだが、すぐに切り掛かってきた。
「さっきの跳ね返す魔法に気をつけろ!」
「「了解!」」
(僕の反射鏡は警戒してるみたいだけど、お前らの相手は、僕じゃない!)
僕が心の中でそういうと同時に、さっき出てきた【モヒカンズ】にそっくりな人たちが、【モヒカンズ】と打ち合い始めた。
最初は余裕そうだったが、次第にリーダーの男が、違和感に気づき始めた。
「こいつ、俺と全く同じ動きをしてきやがる!」
(当たり前でしょ、あいつらは今鏡と戦っているようなものなんだから。)
僕は相手の動きを映しながら戦っているから、僕が魔法を解除しない限り、永遠に鏡と戦うことになる。
『こんな方法思いつくなんて、メモはすごいな〜。』
[恐縮です。]
そんなことを話していると疲れてきたのか、【モヒカンズ】の動きが鈍り始めた。
「そろそろ終わらせるか。」
僕はそういうと、相手の攻撃のタイミングに合わせて魔法を使った。
「反射鏡!」
相手は鏡の相手に夢中だったからか、全く警戒されずに跳ね返った。
もう1人も同じようにするとすぐに倒れ、残りはリーダーの1人になった。
「終わらせるよ、反射鏡!」
僕がそういうとリーダーは攻撃をやめ、こちらに振り返った。
「そうか、攻撃しなければ意味はないのか。」
リーダーはそういうとフェイントをかけながら、こっちに突っ込んできた。
鏡は置き去りにされていて、同じ動きをしても意味をなしていない。
「おら、死ねぇ!」
「おっと、あぶな!」
僕はギリギリのところで攻撃をかわすと、どうやったら勝てるのかを考え始めた。
(相手はフェイントで動きが読みにくい。だけどこっちにはまともな攻撃手段がない。これ……どうしよ?)
僕が考えている間にも相手は襲ってくる。
反射鏡を使いながら逃げるが、相手は警戒して攻撃をしてこない。
(このままじゃ、僕のスタミナが先に尽きる。ほんとにどうしよう、これ。)
[鏡で相手を囲えばよいのではないでしょうか?]
僕が悩んでいると、メモがアドバイスをくれた。
『ありがと、メモ!試してみるか。』
「鏡牢!」
今考えた速攻の技だけど、鏡牢は狙い通り相手を閉じ込めた。
「なんだこれ、こんなもの!」
相手は壊そうとしたみたいだけど、見事に反射して、鏡牢の中で力尽きた。
「やった!僕たちの勝利だね!」
こうしてメモと勝利の喜びを分かち合うのだった。
鏡牢はリフレクトを応用したもの。




