35.トラップ
2話目!
リアクション等待ってます!
(っ!?幻鏡はまだ解除してないんだけど……
……それよりもこの最悪の状況をどうにかしないと。)
さっきのやりとりでケント達を逃すことは絶望的になった。
だからといってケント達を見捨てるなんて選択肢はないわけで……
「無視、か。
ならばこちらからいかせてもらうぞ!」
そう言うと男は昨日と同じように背後をとってくる。
だがその瞬間、男から余裕の表情が消えた。
昨日の戦いで相手が背後をとってくることを予測していた僕は、背後にトラップを仕掛けておいた。
(どういう仕掛けで幻鏡が見破られたのかはわからないけど、幻鏡が完全に通用しないわけではないみたいだね!)
トラップというのは映鏡で出した水球で背後の地面を泥にし、幻鏡でそれを隠しておくといったものだ。
(昨日メモとこいつの対策を考えた時に一番悩んだのが、こいつの背後をとるという行動が高速移動で行われているのか、魔法が使われているのかということだ。
でも、今のでわかった。)
男の足は泥が跳ねて泥だらけになっている。
つまり高速移動によってあの背後をとるという行動は行われているのだ。
結果的に相手は動きにくい地面に誘い込まれただけでなく、とても重要な情報をレクトに渡してしまったのである。
僕は幻鏡を解除し、男と向かい合う。
(ここからはケント達を守りながら戦う必要がある。)
本当の戦いが幕を開けた。




