27.襲撃
少し短めです。
章の名前を変えました。
翌日。
それはいきなりだった。
大通りでかくれんぼをして遊んでいると、ふと違和感を感じた。
(なんだ?この辺りの魔力が乱れてる?)
僕はすぐに魔法で鏡を作り出し、周囲を警戒する。
(魔法?だとしたらなんの……)
そう思った時だった。
「お、ここにもいたっすか!」
いつのまにか屋根の上にピエロの仮面をつけた男が立っていた。
(全く気配をがなかった……何か魔法を使っている?)
「誰?」
「おっと失礼。俺は劇団、【踊るピエロ】の団員のキリックって言うっす。君に少し用があるんすよね。」
声の主は屋根から降りてくると、お辞儀をしながら名乗った。
(【踊るピエロ】……聞き覚えがあるような。)
[2週間前に劇を観に行った劇団の名前です。]
『ありがとう。クラウンのいるところだよね。』
「それでなんの用?」
「いやー、君には少し一緒に来てほしいんすよ。」
「どこに?」
「……まぁ、それはくればわかるっすよ。」
そういうとキリックはこちらに手をかざした。
「霜降。」
「っ!反射鏡!」
僕はとっさにキリックの魔法を反射すると、キリックが少し驚いたような反応を見せた。
「防ぐっすか!けど、あまいっすよ!」
キリックはそう言うと、さらに魔法を唱える。
「氷結!」
僕はまた反射しようと思ったが、気づくと足が凍っていた。
(氷魔法だろうけど……こんな一瞬で凍るなんて魔法の威力が強すぎる。)
僕はとりあえず火球を映して足下に放つ。
「火属性魔法まで使えるんすか。でもあれは俺達特有の……?」
「で、何が目的なの!」
僕は足が焼かれて痛いのを我慢しつつ、キリックを睨みつける。
「……ここは引くっすよ。お願いするっす!」
「幻霧……」
どこからかそんな声が聞こえたかと思うと、一瞬辺りが真っ白になり、もうそこにはキリックの姿はなかった。
霜降 冷気を煙のようにして発生させる。
氷結 指定した所の気温を急激に下げる。




