下校ラッシュ再び
大聖堂さながらの校舎と、溢れ返る人波。中世と現代がごちゃ混ぜになったような王立アカデミーで、清夜の足取りはますます重くなる。
落とし物コーナーに辿り着いたものの、やはり並ばなければならない現実。しかも、周囲で起こる軽い接触やハプニングが、彼の平静を容赦なく奪っていく。
俺は再び人波を逆流して1階の落し物コーナーへ急ぐ。時間が経つにつれ下校する生徒は増え、廊下は一時的にごった返している。
そこにはすでに数人が列を作って並んでいた。定期を落とした人や、イヤホンをなくした人、そしてスマホを探す人…金曜の放課後だけあって、落し物は多いらしい。
「最悪…ここでも並ぶのかよ」
やむなく最後尾に並んで待っていると、隣にいた女子がリュックを降ろす拍子に俺の方へ寄りかかり、ボタンが外れそうになるハプニング。
「わ、わあっ…ごめんなさい!」
「い、いえ、こちらこそ…」
(もう何回目のドキッとシーンだ…。俺が意識してるわけじゃないのに…)
こういう中世風建築なのに現代的混雑というチグハグ感も含めて、まったく落ち着かない放課後だ。
読んでくださり、ありがとうございます。足の痛みと焦燥感、さらには人混みでの思わぬハプニングに見舞われる清夜の姿は、どこかドタバタ喜劇のようでもあります。
中世風の荘厳さと、現代的な混雑という対照的な要素が重なり合う学園だからこそ、清夜の受難はより一層笑いを誘うものになっているのかもしれません。彼は無事に落とし物コーナーでスマホを見つけられるのか、そして急いで帰る目的は果たせるのか。




