二度目の足踏み
昇降口から逆戻りを余儀なくされる――ただスマホを探したいだけなのに、こんなにもトラブルが重なるなんて。
中世風の荘厳な校舎という舞台だからこそ広大で、まるで冒険のような“放課後の旅”が始まる。ふとした瞬間に挟まるサービスシーンが、痛いだけじゃない青春の色合いをさらに際立たせる展開へ。
スマホを探すために校舎内を逆走する羽目になった。もうせっかく昇降口まで来てたのに…。
廊下を進む途中、今度は別の生徒が勢いよく走ってきて、また足を踏まれた。
「いってぇ…! 今日はツイてないな…」
そいつは軽く「ごめん」とは言ったものの、ほとんど振り返らずに走り去っていく。
足の痛みはさらに増したが、ここでグズグズしても仕方ない。教室や部室、職員室周りを順番に確認していくしかない。
曲がり角を曲がると、今度はミニスカートを思い切り着崩した女子が前方から歩いてきて、危うくぶつかりそうになる。
「わっ…あぶなっ!」
俺も彼女も慌てて体をひねり、接触は寸前で回避するが、その拍子に彼女が裾をおさえる仕草を見せて…正直、いろんなところが見えそうだった。
(なんでこんなサービスシーン的アングルが連発するんだ…)
足の痛みと気まずさを抱えながら、教室へ向けてさらに歩みを進める。
お読みいただきありがとうございました。靴を踏まれたり、曲がり角で危うく衝突しそうになったりと、放課後の廊下は清夜にとって試練の連続。とはいえ、この学園の混在した世界観があればこそ、些細な出来事もどこかドラマチックに彩られているように感じられます。
痛みや気まずさを抱えつつも前へ進む清夜が、果たしてスマホを無事見つけ出せるのか? そして、無事に帰れるのか? 次なる事件の予感とともに、まだまだ物語は続きます。




