表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/12

廊下での足踏みトラブル

「中世風なのに現代的」――そんな不思議な要素が詰まった王立アカデミーで、ちょっと気の抜けた放課後が始まる。

 広大な校舎を移動するだけでも一苦労なのに、生徒たちは思い思いの目的地へ向かい、廊下はごった返し。そんな日常ならではの雑多さの中、主人公・清夜は「急いで帰りたい」という一心で先を急ぐのだが、彼の行く手には予想もしないトラブルが待ち受けているようで……。

 気楽な下校のはずが、一瞬にして痛みと苛立ちをもたらす「足踏まれ事件」に巻き込まれる清夜。これは単なる序章にすぎないのか、それとも――。さて、次はどんなドタバタが待っているのか、続きが気になる幕開けだ。

 王立アカデミーはとにかく広い。校舎だけで何棟もあり、中庭や連絡通路が迷路のように連なっている。正門や昇降口へ一直線で向かおうにも、複雑な廊下を通らなきゃならないのが面倒だ。

 俺は自分の教室がある南棟の3階から階段を下り、最短ルートで昇降口へ向かう廊下に出た。周囲にはまだ多くの生徒がいる。金曜の放課後だから、帰る人もいれば部活やバイトに行く人もいて混雑しているのだ。

 そんな中、突然ドスンと足に衝撃が走る。

 「うわっ、痛ぇ…!」

 見ると、ちょっと荒っぽい上級生が俺の足を踏んづけている。騎士風のローブを肩にかけ、イヤホンまで付けてるから、全然こちらに気づいていない様子。

 「なんだよ、踏まれた側の気持ちも察してくれよ…」

 文句を言いたいが、上級生に絡んでも面倒くさそうだし、足を引っ込めてやり過ごすしかない。

 足はジンジンするし、イラッともするけど、とにかく早く昇降口へ行って下校したい。誰がこんなトラブルに巻き込まれるなんて思うだろうか。

 (まだ始まったばかりだけど、嫌な予感がする…)

 心の中でそう呟きながら、俺は先を急ぐ。

 読んでくださり、ありがとうございます。広い校舎、複雑な廊下、そして個性豊かな生徒たちが行き交う放課後のアカデミーは、ただ歩くだけでもなかなか波乱に満ちているようです。

 ほんの些細な偶然が、笑い話にもなれば、清夜のような「なんだよ…」という嘆きにもつながるのが学園生活の面白さ。そして、中世的な風景を背景にしているからこそ、どこか物語じみたドラマチックさも漂っています。

 清夜が足を踏まれたこの瞬間が、どんな展開のきっかけになるのでしょうか。次回以降も、ぜひ一緒に物語を追いかけていただければ幸いです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ