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ようやく下校、しかし足は痛い

放課後の騒がしい校内も、ようやく点検が終わり、再び昇降口が解放されると、外は一転して静寂と闇に包まれていた。中世の城を彷彿とさせる校舎のシルエットがライトアップされ、まるで幻想的な夜景が広がるかのよう。こんな時間まで延びるとは思わなかったが、今日の一日は数々のハプニングと不意の接触で彩られており、その疲労感もまた、どこか味わい深いものとなっている。

 しばらくして点検が終わり、再び昇降口が通れるようになった頃には、外はすっかり暗くなっていた。校舎のシルエットがライトアップされ、中世の城のような美しい姿を浮かび上がらせている。

 「はぁ…最初はさっさと帰るつもりだったのに、結局こんな時間かよ」

 靴を履き替えながら足を確認すると、2回も踏まれた部分が地味に痛い。

 「でもスマホは取り戻せたし、あとは家に帰るだけだ」

 そう自分を励まし、外へ出る。優依に連絡を取ろうとスマホを見てみるが、バッテリーが少ないせいか繋がらない。まあ、家に着けば直接会えるだろう。

校舎の美しい夜景と、足に刻まれた痛み――その小さなトラブルにもかかわらず、スマホを取り戻したことでようやく家へ帰る道が見えた。バッテリー切れで連絡が取れない不便さもあるが、家に着けば大切な優依が待っている。今日の出来事は、騒がしい一日を乗り越えるための小さな試練であり、明日への力になるだろう。新たな夜が静かに訪れる中、これからまた新しい一日が始まることを胸に、俺はその一歩を踏み出すのだ。

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