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スター・スフィア-異世界冒険はおしゃべり宝石と共に-  作者: 黒河ハル


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第90話:登録番号

☆フレデリカ・シュバルツァーsides☆



レイトが…レイトから、私に…キスしてくれた


柔らかい感触と温もりを確かめるように、頬へ手を当てる



「な、なんだよその顔…?

お前だって俺にしてきただろ…

そんなショック受けた反応されると俺もヘコむんだけど…」


「へっ…ショック…?

そ、そんなわけないじゃない!

ねえ、一応聞きたいんだけど、今みたいな行動ルカとかナディアにも普通にしてるの?」


「はあっ!?

んなこと気軽にする訳ないだろ!

…お前が初めてだよ」


「あ…………」



初めて…?初めて…初めて……………

レイトからキスされたのは私が、初めて……


厳密に言えば彼は元の世界で恋人が居たから、私が人生初ではないのだろうけど…


でも、それでも…すごく嬉しい…ッ!!!


レイトの顔も照れて紅く染まっている

艶のある黒い髪に、白い肌…

私より目線が下なのに、妙に頼りがいのある細い身体…

私の…初恋の男の子…


ああ、ダメ…!

これ以上レイトを見ているとなんだか…

身体の奥が、疼いてくる…!


ギュウッ!


「わっ!なんだよ、腕にしがみついて…」


「…ねぇレイト。聞いて?」


「な、なに?」


「詳しくはまだ言えないけど…

今のうちに体力をつけておくことをオススメするわ」


「え?なんで…ヒッ…!?」



私はレイトの耳元に顔を寄せ、半分くすぐるように言葉を紡いだ



(私は『その時』になったら…

自分を抑えられる自信がないわ。

他の誰よりも…

だから、()()()()()()、レイト)



☆間宮 零人sides☆



「黒髪!真っ直ぐ歩け!」


「わ、分かってるよ…」


「………………」



フレイと身体を温め合い、牢屋の中で静かに作戦会議をしている最中、数人の武装した亜人が鉄格子を解錠して俺らを外に連れ出した


薄暗い岩盤のトンネル…

まさかここ、地下ダンジョンか?


つうかどこに連れてく気だコイツら?


俺とフレイならこんなヤツらぐらい片付けるのは余裕だが、人質が取られている状況では実行するわけにいかない


そして、前を歩くフレイは緊張している俺とは真逆の様子だ

先ほど妙に甘い声で囁いてきたフレイ…

言葉の意味は分からなかった


しかし、今の彼女はとにかく落ち着いていた

まるで百戦錬磨の傭兵のよう…あ、傭兵だった


とにかく、こんな頼れそうなフレイを見るのは初めてかもしれない



「………!」


「……せ……!」



歩いて行くにつれ、何やら人の『歓声?』が聞こえてきた

カジノからは離れてるし…

何の場所だ?

…いや、もしかして…?


さらに歩かされること数分、岩盤のトンネルは少しずつタイルや魔道具(アーティファクト)の機械など、人工的な通路に変わってきた


そしてある場所でピタリと亜人たちの足が止まった



「ここが貴様らの『控え室』だ。

登録番号は4-706。

せいぜい生き残ってみせろ」


「は!?何を言って…うっ!」



俺達は鉄格子付きドアの部屋の中へ突き飛ばされた

中には椅子があるだけ…

何が『控え室』だよ!また牢屋じゃねぇか!



「いてて…大丈夫かフレイ?」


「ええ、問題ないわ。

それより私たちを番号で呼んでいたけど…

あれはどういう意味かしら?」



番号の意味は分からないが、ここの場所については心当たりが1つ思いついていた

こんな状況にされた以上、どこまで信用できるか分からない情報だけど…



「フレイ達は『裏武闘会(ファイトクラブ)』については聞かなかったか?」


「いや…初耳ね。

いきなりセリーヌが当てちゃったから、私たちあまりカジノで情報を集められなかったのよ。

それって?」


「エリーがウィーヌスで『勝負』してディーラーから得た情報なんだ。

なんでも、そこに俺たちがお目当てのお医者様がいるんだと」


「…なるほどね。

すると、ここはそのファイトクラブって所のうえに、私たちを闘わせる魂胆かもってことね」


「そういうことだ」



犬人(アイヌ)のディーラーは言っていた

ジョナサンが医者の元に連れて行ってくれる…

だけど、実際に連れて来られたのは牢獄だ

まんまと騙された


あの女…

俺らを嵌めたことを絶対に後悔させてやる


だけど、まだ『裏武闘会(ファイトクラブ)』については調べられない…

今は仲間の奪還が優先だ

なにより、ルカとセリーヌがヤバい状況だ


せめてルカが目覚めてさえくれれば、セリーヌを連れて脱出することくらい簡単なんだが…



「ところでレイト」


「ん?」



どうやってあの二人を助け出すか考えを練っていると、フレイは『笑顔』で問い掛けてきた



「『エリー』って…だぁれ?(ニコッ)」



☆☆☆



「何よ、エリザベスのことだったのね。

それなら初めからそう言いなさいよ」


「言おうとしたのに問答無用でボコボコにしてきただろ!?」



つい、さっきまでのザベっさんの呼び名が出てしまった

まさか名前呼びくらいであんな殴られると思わなかった…

あ、いや、俺の名前でも揉めたんだったな…



「名前…」


「フレイ?」


「……ねえ、一回私の名前呼んでみてよ」


「は?今呼んだじゃん」


「『フレイ』はあだ名よ。

私の、本名で呼んでみてよ」


………………………………………………………


「フ、フレデリカ…?」


「……!?」



ちょっと気恥ずかさがあったが、それくらいで怒りが治まるなら…と思って呼んでみたけど…

なぜかフレイはそっぽを向いてブツブツと独り言を繰り返した



「ヤバい…ヤバい…!

何よコレ、反則でしょ…」


「おい、フレデリカ?」


「……ッ!!!

や、やっぱり『フレイ』にして!」


「は、はあ?」



ワガママなエルフだなお前は!

本名で呼べだの、あだ名に戻せだの…

こんな事してる場合じゃないってのに!


それから俺はさっきの落ち着きが消え失せて妙にテンションが高くなったフレイを諌めて、ファイトクラブ脱出計画を立て始めた


ルカ、セリーヌ…

必ず助け出してやるからな






こんにちは、黒河ハルです。

貴重なお時間を消費して読んでくださり、とても嬉しいです!


幽閉され危機的状況にも関わらず、イチャつきだす2人…

大物になれるやもしれませんね笑



「続きを読ませろ!」と思った方は、ぜひブックマーク、並びに下の☆を『5つ星』お願いします!

評価次第では更新が早くなるかも…?

ぜひご検討のほどよろしくお願いします〜

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