05.
短いです。ごめんなさい。
「はぁー、こんな小さい少年が主だったの?凄いねぇ最近の子は」
少年を見ながらそう告げるのは、伊調真司だ。彼は悠の呪術者としての才能を見抜き、違法カースドール使用者取締官として正式に任命した、いわば悠の上司である。正式な仕事は警察官だが、他に「違法ドール使用者取締事務所」を立ち上げた張本人である。社員はたったの2人。しかも、もう1人の社員は、非戦闘社員な為、実質1人で戦っている。
「このドール、めっちゃ使い込まれててあちこちガタガタだよ。はぁーほんっとドールに優しくしろってんの~!」
そう言ってケラケラ笑うのは、もう1人の社員、成天梓。ドールの整備士の仕事をしている。持ち前の人懐っこさと明るさで場の雰囲気を明るくしてくれるが、この男に騙されてはいけない。彼は裏の1面も持つ危険な男なのだ。
「ここ、結構壊されてましたけど、どうします?怪我人も居るかもしれないし。」
「えぇー!悠くん怪我人いるか確認しなかったの?鬼畜~!」
「あ、怪我人ならいませんでしたよ。多分、窃盗か、あれだけ壊されてるなら建物を壊すことが目的だったのでは。」
しっかり者の凛華にはいつも助けて貰ってばかりだ。今回も凛華が怪我人を見てくれていなければ、もう一度3階へ上がって確認しなければならなかった。
「さっすが凛華ちゃん!用意周到な所も素敵だね~!僕と結婚する気になってくれた?」
「なってないです~^^」
梓はドールが大好きなのだ。ドールが好きすぎるあまり、人間への興味や関心が全くなくなってしまった。通常の意志のないドールにでさえ、話しかけ、求婚する。悠は、ドールたちに「あいつは異常」と教えこんでいる為か、悠のドールは梓を全く相手にしない。
「建物のことは僕が上に伝えておくよ。今はこの少年が目を覚まさないうちに事務所へ連れ帰りたいな。」
「はい、社長!」
6人になった悠たちは、オフィスを後にした。
キャラ秘話
真司さん(社長)はヘビースモーカーです。それに憧れて悠も吸ってみたものの、むせてしまいそれ以来火のついていないタバコを咥えています。
梓くん(整備士)は呪術者の修行をしたものの、才能がなく、呪術者の志半ばで諦めました。しかし、少しでもドールと関わりたい、と必死に勉強し、整備士になりました。梓は悠のことを羨ましがっています。3人も、しかも意思疎通のできるドールを持っていますから。




