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和国世崎の生ひ成り帳  作者: 六曲
3/12

柳小僧を捕まえろその3

「聞いたか、晩にむこうの林でぼやがあったそうだ」

「噂じゃ小僧の仕業だとか」

「いや、お庭番が火を放ったらしいぞ」

「聞いたか、堀田の家で起こった火事はなんとあの、佳乃様が発端だってよ」

「蔵の物を持ち出して火を放ったとか。怖いねぇ」

「さすが、やってくれるよ。世崎はどうなっちまうんだかなぁ」


 城の敷地を離れすぐ下に広がるのは武家屋敷の一帯、そのまた下へあるのが市や商売の場でもある町人地である。


 町の人間が一報を口々にしている中で、お構いなしに歩を進める者がいた。その頭のてっぺんで一つへ束ねられた髪が、歩くたびにゆらゆらと揺れている。結局、長く伸ばしたそれは蔵の中で動き回った際に思いの外邪魔だったのだ。小うるさく言われるがまま結んでしまうのは癪だが、仕方がない。

 佳乃はつんと頭が上へ引かれている違和感に顔をしかめながら、城下の通りを歩いていた。ぼや騒ぎの中心とされている張本人が通りを闊歩すれば、好奇のまなざしを向ける者やらそそくさと横を通る者やら、いずれにしろその姿を気にしいなようだ。しかし、少し経てばまた新鮮な噂話がはいり皆ぼやのことなど忘れてしまうだろう。単にその場その場で盛り上がる話が好きなのだ、ここの人間は。

 くしゃり、何かを踏みつけた音がして佳乃はその上から足を退かした。しゃがみ込み、今しがた踏んだ紙を拾い上げる。町行く人々が手にしているものと同じだろう、砂埃で黒ずんだその紙切れにはあることないこと、大分中身が誇張された昨夜の晩の出来事が書かれていた。どこから仕入れた情報なのか、かといって嘘で一面塗りたくられたというわけでもなさそうだ。

 目を通し終えた瓦版をその手から放り捨て、立ち止めていた足を進めて、佳乃は朝方早々に聞かされた説教を思い起こしていた。


『真面目に番を務めたことは良し、そこに座れと命ずれば犬とてできる所業ですから。しかし余所様の大切な品を燃してしまうのはいけませんね。休む暇がないのは少々同情いたしますが、これはあなたが招いた惨事。罰としてこの一件を一刻も早く解決すべく、精々身を粉にする思いで働いて頂きましょう』

 なにが同情する、だ。師のつらつらと述べられた建前に、佳乃は内心悪態をついた。あれは初めからこの騒ぎを押し付ける算段だったのだ。たとえ自分が粗相をしでかそうと、そうでなかろうと。


 昨晩、林の火は火消しが見せ所となる間もなく消火し、盗まれたものは一つとしてなかったが、かわりに佳之が燃やしてしまったお高い着物の話が一件。故意的ではないとはいえ、周囲からはこっぴどく叱咤を食らった。蓮成の落ち着いた声色が延々と続く説教に藤のお小言付き、そうして最終的に与えられたその罰がこれだ。この広い大郷の中で小僧の正体を突き止めろというのだから土台無理な話だ。そも、佳乃に頭を使えというのに難がある。

 蓮成によると、まずは被害を被った方々へ話を聞くのが良いとのこと。死人が出るほどの話ではないのだから好きに盗ませておけばいいだろうという佳乃の言葉は、師の無言の威圧によってかき消された。


 忘れぬようにと渡された紙を懐から取り出せば、中は達筆な文字で書かれた宛て人一覧。城は城で忙しいらしく、今日はお稲も藤も側近はいない。一覧の上には、まず「門ノ番男二人」と書かれている。この二人は雇われた浪人らしいが所在がわからない。『怪しいですな』と髭を撫でていた藤の様子を思い出す。

「……何が怪しいだ、出処のわからん浪人を使うからこうなるんだ」

 紙を四つに折り畳み、懐へしまい直しながら大きな欠伸をした後の口でぼやいた。

 

 出店を横切ると、蕎麦のいい匂いがした。



 足取りは思いのほかすぐに掴むことができた。ここらで二人組の雇われ浪人を知らないか片っ端から聞いて回ると、男の二人組ならあそこだろうと煙草を吹かした爺様が言う。

門番の人相を思い起こそうとするが、思い浮かべた面は霞がかかり全くはっきりとしない。昨日今日とはいえ、どの相手にしろ、世間話に花を咲かせて……などくどいことをしていないのだ。屋敷の人間はそそくさと奥へ引っ込んでしまうし、番を務めていた男たちとも一言二言、言葉を交わしたかどうかだ。そもそも、日が暮れるまで佳乃は寝ていたのだから、ひとりひとり人相を名を覚えてなどいないのが当然。


 門番を担っていた男二人。彼らは、素性は知れぬが腕がたしかだと聞いた堀田の旦那が、言い値で数日雇ったのだという。念には念を近辺警護も任せていたようで、たかが小僧にそこまで用心するものかと思うが、あの神経質そうな母親ならば、我が子の身を案じてそれほどのこともするやもしれない。

 爺様の言うようには、大金が手に入るとあの二人は決まって酒を飲んでいるらしい。話のとおりに道を行けば、それまで闊歩していた大通りとは違い、一つ裏へ入るだけでとんと人の姿は減り、道幅も狭くなっている。ここはいわゆる裏長屋といった町人の居住となる平屋が並ぶ、居住区だ。表に立ち並ぶ店から聞こえてくる人の声が静まった裏通りへ響いてくる。人気のないその道を歩いていると一つの長屋を横切った。開けたままの戸から、背負った我が子をあやす母親が見える。

 左へ右へと入り組んだ道を行き幾分かひらけた場所へと出た、幅もいくらか広い。居住の平屋はまだ続いているが、いったんこの道で途切れていた。道の下には堀が掘ってありそこへ小さな川が流れている、その上に橋がかけられていて渡ることができるらしい、向こうも同じように町人の居住場所となっている。この川の水は飲めやしないが火事や災いの緊急時に使用するため、川から水を引いているのだ。


 道の端に、男達はいた。長屋から表に出した樽や使い古した木材を積み上げそこへ腰掛け、欠けた杯で酒を煽っている。佳乃を見るなり怪訝な顔をしてみせた一人が、「誰だ」とぶっきらぼうに声をかけてくる。昨晩の話を問いただすべく、佳乃は自ら名乗り出た。

「なんだ、あんたがあの佳乃様だったのか」

 男が竹を研ぎながら言った。そういえば昨晩はお互い名も知らず、言葉も交わさず同じ屋敷の番を務めていたのだ。

「いやなに、一昨日の食い逃げんときに見てたんですよ。男一人をかんたんに投げちまうんだから、すげぇなって。そしたら皆あんたのこと知ってるみたいで、名前は聞いてまして。ああ、まあ昨日のぼやはうっかりもんだったんでしょうけど」

 小馬鹿にしたような、口調は下手だがそれに反する皮肉交じりの表情をしている。隣の眼鏡の男は佳乃へちらと目をやり、再び紙へ視線を落とす。読んでいるものは先程拾ったものと同じ瓦版だろう。

「お前たち名は」

「澤村です」

「……古賀と申します」

 両方ともに着流し姿、小豆色の着物を着て耳より下へ伸ばした髪をちょいと結い、竹を削っている男が澤村。それより上背があり、銀鼠の着物に眼鏡の男は古賀と名乗った。


 しかし名前を聞き出したまではいいが、佳乃にはその先を問いただす言葉がなかった。怪しいと思えばとっ捕まえて締めるが早いと考えているものだから、尋問など得意分野の外のそれまた外だ。いったい何を聞き出そうかと腕を組み立ちふさがっていると、澤村が頭をかきながら言った。

「晩はずっと門前の見張りだったんで、おれらはなぁんも知りませんよ。なあ?」

 古賀が短くああと頷く。話すことなどないからとっとと帰れと言いたいらしい。澤村は細く研いだ竹の棒を、平たい竹板の桐で空けた穴へ差し込んだ、どうやら作っていたのは竹とんぼのようだ。羽根部分に刃を滑らせ、仕上げを終えたところへ佳乃が口を開く。

「堀田の知り合いがお前たちを門番に勧めたと聞くが、知り合いというのは諸職屋か」

「えーと、さあ、なんだったかな」

「ここから屋敷へ向かう途中へある、古びた小間物屋の主人です」

「小間物屋?」

「そこの主人が、諸職屋より良い値で仕事を持ってきまして」

 首をかしげていた澤村の代わりに、顔を上げ淡々と話す古賀の話によると、その小間物屋の主人である男はときおり、番や店の警護に当たる仕事を一部の浪人へ回しているらしい。男は武家や貴族とも繋がりがあるため、良い顔をしたいがための行為だろうと失業者は皆知っている。とはいえ職は職、金になるのだから悪いことはない。

 堀田の屋敷へ顔をだす前にその小間物屋とやらへ出向いてみるか。佳乃がため息をついている影で、澤村が口を尖らせ相方を肘で小突いた。

「おい、わざわざ教えてやること……」

「何も後ろめたいことはないだろう、下手に隠せばそれこそ俺達が疑われる」

「だからってなぁ、お上に親切にしたっていいことなんざ返ってこねぇよ」

「何も親切心じゃない」

「じゃあなんだ、お国心ってやつか?」

 仲間割れ、とまではいかないが言い合いの小声が聞こえる。澤村は相方があっさりと情報提供したことを気に食わないらしい、ぶつくさと文句を口にしながら杯に酒を注いでいる。だが古賀は問いに答え、その小間物屋までの道のりを説明はするも、城の人間に媚びへつらうような真似はしなかった。二人は態度こそ違えど、どちらも警戒心を解いてはいない。

 当然といえば当然のことだ。

「門の番をしていたな。晩に不審な者はなかったか」

「……いえ。屋敷から女中が、林で火の手があがったから水を撒くのを手伝ってくれと言うものですから、それにはこいつを向かわせ、自分は正門の前におりました」

「一時も離れずか」

「はい」

「おれは水撒きの手伝いに出たあと、すぐに正門へ戻りましたよ」

 つまり結局、ふたりの潔白を証明するための証言はないということ。怪しいと言えば怪しいが証拠も証言も隙は見えず、態度で決めつけてはそれこそ横暴だのと恨みを買うだろう。浪人のひとりやふたりに恨みを買うことに不都合はないが、連成が黙ってはいないはず。やはり頭を使う仕事は向いていないのだ、佳乃は首をかいた。

 これ以上無駄に追求する宛はなく、また彼らは捜索に協力的とは呼べない。不信感を抱いているのがありありと見えていた。

「にしても、盗っ人ひとり捕まえるのに城の番が直々におでましとは、上はよっぽどお暇みたいですねぇ」

 皮肉めいた言葉がわざと挑発する。

「職なし浪人ほどじゃないだろうがな。七日とありながらまんまと逃げられるなんてのは、お笑い種だ。その腰に下げているのはなまくらか?」

「……なまくらかどうかは、あんたが試してみりゃあいい」

 売り言葉に買い言葉、二人の視線がかち合えば左腰に据えた鞘に手をそえ澤村がゆっくりと立ち上がる。


 しかし佳乃の視線の先はすでにその後ろへと移っていた。

 目の端に映り込んだ人影のようなもの、揺らいだかと思えば奥へすぅと消えていく。

 澤村が嫌悪の思いを顔に表す一方で、古賀のほうはというと、佳乃の意識が自分たちから他へと移り行く様子を感じ取っていた。その視線の先は平屋と平屋の間にある路地を見据えている。人の姿は見当たらないが、路地を睨むのはねずみ猫を見つけたような目つきではなかった。

「それじゃどうします? ここだと少しばかり狭っ苦しいか……河原まで行くのも面倒だな。その前に見たところあんた刀は、」

「試しは持ち越しだ」

「は?」

「邪魔したな」

 そう言い捨て、佳乃は早足で先の隙間へと体を滑り込ませ行ってしまった。

 あとに残るのは、これからおっぱじめようと気でいた一人と、憤るそれを眺めている一人。相手に逃げられた澤村は、つまんねぇとばかりに浮かせた腰をどっかり下ろした。

「なんだぁ、逃げやがった」

 

「これだからお偉いさんてのは、いざとなりゃ尻尾巻いてお上の足元に隠れちまえばいいんだって思ってんだ、ちっせぇ肝っ玉しやがって、どいつもこいつも」

「……余計なちょっかいをかけるなよ」

「ああ?お前だって見ただろ。奴さん、刀も木刀すら持ってなかったんだぜ。懐に隠してたとしてもそんなちっぽけな刀で、おれがやられるわけねぇよ。だろ?」

 まあいい仕切り直しだと杯の残りを飲み干し、澤村は久々の酒をなみなみと注ぎなおした。堀田の羽振りはよくおかげで金もだいぶ手に入った。たとえ蔵が燃えようとも、自分たちの知ったところではないのだし小僧に盗まれたものは無かったのだ、給金は問題なくがっぽり稼げたのだから、浮かれるのも無理はない。楽しげにお猪口を傾ける相方を横目に古賀は頷くが、眼鏡の奥にある二つの瞳は佳乃の去った路地を見つめていた。



 地を擦れるぞうりの音がふたつ、閑静な一帯を走り回る。

 裏店の間は陽の光もまばら、乾いた砂埃とはちがう湿った土の匂いが鼻につく。蹴つまづかないよう目を細めて佳乃は路地を走っていた。


 たしかに自分を凝視する視線を感じた。佳乃がそれに気付いたのは澤村と古賀の二人が小声の話をしている最中だが、いつからつけられていたかは定かではない。咄嗟に後を追ってはいるが、その姿は音とすぐに途切れる影のみ。

 相手はその姿が見えるか見えないか、あと少しのところで右へ左へと角を曲がっていく。自分が辺りのどこを動いているのか、佳乃は既に把握しきれていない。転がっている洗濯桶や柄杓を蹴り飛ばし、犬を飛び越え、井戸をぐるりと周り、それでも止めることなく走り続けた。その様はまるで鬼ごとのようで、自分が翻弄されている側の佳乃は面白くないと顔をしかめる。

 走りながら佳之は、昔とだいぶ様子の変わったものだと考えていた。無理もない、数年前佳乃が北へ出てからも月日は流れているのだから。おかげで地の利はこちらになく、影の先回りを図ることもできずただ後を追うのみだ。

 ならばと佳乃は後ろを行くのを止め、ひとつ横の路地へ身を滑り込ませた。



 来た道を振り返ればしんと静まっている、誰ひとり後を追いかけてこない。先ほどまで曲がれど走れど後をついてきた者の姿はない。

 撒いたか、そう思った次の瞬間、すぐ近くでからんと乾いた音が響いた。それが何かを察知し、すぐさま走りだした。同時に地面の土を蹴る音も聞こえる、先より近付いてきた走る足音が。



 ひとつの長屋を挟み、二つの影は並行して走っていた。

 佳乃もまた向こう側に相手がいることを足音で聞きとっている。時折、戸が開いている部屋を過ぎると、佳乃からは格子の合間からほんの少し相手の姿かたちが見えた。とはいえお互い足を止めないため、その見えた部分も一部一瞬。

 長屋が終わり、佳乃の走る細道が曲がり角となり相手のいる道へと繋がった。もちろん捕まるまいと相手は背を向け反対の曲がり角を行くが、無念にもそこは袋小路。行き止まりとなった壁を向き、こちらへ背を向けたまま影の正体は立ちふさがった。

「退路はないぞ、観念してしょっ引かれるんだな」

 相手が何者であるか、確信はあった。暗がりで顔が見えない状況は昨晩経験している、狭く暗い細道でもたやすく動き回るその身軽さ。

 日は大きな雲で隠れ、同時に辺りはどんよりと雲の影で包まれた。平屋の屋根の重なる影で、より一段と濃い暗闇に佇む相手はゆっくり振り返る。ぐるりと頭と口を手ぬぐいで巻いて、着物はどこにでもある町人のような着流し。細く薄っぺらい体つきだが、男だろう。全ては佳之の動物的な直観によるものだった。

「お前のおかげで、こっちは出戻りしたばかりだというのに休めやしないんだ。何を盗もうがわたしには関係ないが、とっととこの一件を締めくくらせるぞ」

 言い訳のひとつか捨て台詞でもあるかと思うが、布で覆った口元はぴくりとも動かない。ここまでくると気味が悪い。

 雲が日の前を退き、相手の容姿が足元からようやく現れていく。

 草履、着流しはくすんだ芥子色で洒落っ気のない無地、帯は―――その瞬間、視界がかんと真っ白く一面に照り、あまりの眩しさに佳之は目を閉じてしまった。

「くそ、小細工を……!」

 かちゃり、何かが投げ捨てられる音がし、相手の気配がその一瞬にしてどこかへ去っていくのが感じ取れる。だが目にはいった白いつぶてが、佳乃を苦しめた。薄目を開け、ようやく外の明かりに瞳孔が慣れた頃には既に場の人影はなく、代わりに足元にはきらりと光るものが。鏡の破片だ、これで雲の合間からのぞいた光を反射させたのか。


 逃がしてたまるか、行き止まりの壁の向こうへ行ったとなれば表の通り道へ出たはずだ、裏道から表へと飛び出たが

「おっと、危ねぇな! 気をつけろ!!」

 勢いよく飛び出た先に桶を担ぐ男へ突進しかけ、桶からは水がゆれて地面へこぼれた。

「ちぃっ」

 行き交う人々を見回せど、誰が先ほどの相手かすらもわからなかった。人ごみへ紛れ、あの手ぬぐいをとってしまえばなんということはない。着物はどこにも似たような色を着た者がいる、顔を把握しきれなかったのが一番の痛手だった。こうなれば怪しいと感じた相手を片っ端から問い詰めて……とまで考え込んだところで、今一度、師の言葉が蘇る。

『お前を一人で町へ寄越すに当たってひとつ。決して揉め事を起こしてはなりません、ましてや罪なき人々への無礼など以ての外。勿論、私がこのような些事を言わずともわかっているでしょうがね、幼子ではないのですから』


 揉め事を起こすな? 先ほどの視線が仮に小僧だとしても、騒ぎを起こさず捕まえろというのか、無理な話だ。師の提示する約束に、眉間のしわが深く目つきはより険しく、目の前の通行人が思わずぞっと身を引いて小走りしてしまうほど険悪な顔つきで、佳乃は苛立ちをあらわにしていた。


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