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ここまでの登場人物紹介1


 登場順に記載いたします。




 ルクレシウス・バロウズ [Lukrecius Barraws]

「君が健やかに育ってくれること……それが君にできる、僕への最高の恩返しだ」


 付与術士エンチャンタークラス:S

 冒険者ランク:F

 戦闘傾向:カウンター型/中近距離

 武器:徒手空拳、付与術エンチャント


 この物語における主人公。

 王立魔術学院を追放された、元教師にして現冒険者。

 穏やかな性格として知られるが、心の声は中々の毒舌家でもある。

 幼少期の経験から家事全般は男性平均より得意で、また往々にして他者の想像の及ばないところに自らの付与術を用いる。




 セプテミリウス・ウィン・ガルデンリープ [Ceptemyllius Wyn Gulldenleap]

「これは学院の総意(・・)だ。二度は言わん。去れ、異端者」


 王立魔術学院の理事長。

 胸元まであるたっぷりとした白髭と、群青色のローブ、そして身の丈ほどの古木の杖、絵に描いたような魔術師である。

 人の身には余りあるほどの叡智に、幼い頃より触れてきた。

 魔術師としては国中の誰もが認める一流だが、悲しいことに教育者としては良くても二流止まりという自覚が当人には無い。




 ミゼール・ギャベラー [Misere Gabellier]

「ほらほら~何か言い残したことはあるかよビロウズくん? 恨み言とかさぁ!?」


 見目麗しき、金髪碧眼の青年。

 容姿端麗にして頭脳明晰、受け持つ大魔術学科はメテオストームなどの派手なものが多く、まさしく花形に相応しい。

 ……外見だけは。問題は、本人の持つ劣等感に起因する言動である。

 学院としては結果が出さえすれば、いじめも、そして自殺さえも不問とされる。

 ゆえに「いたぶってもいい」と判断した相手に対しては、容赦なく攻撃性を露わにする。

 一部の生徒からは『金ワカメ』などと呼ばれているらしい。




 女将さん

「自分を奴隷にしてはいけないよ」


 一児の母。本名はノーラ・イェルチ。

 シングルマザーではないものの、夫は酒が原因で身体に不調をきたし療養中。

 子育ての傍ら、女手一つで宿屋を切り盛りする労力は、余人の想像を遥かに上回るものだろう。




 アレット [Arette]

「あのひと、嘘ついてる音がしたんだけどな……」


 巡礼者クラス:E

 冒険者ランク:F

 戦闘傾向:パワー型/中距離

 武器:加護、クロスボウ


 輪星教の巡礼者として、冒険者の助けとなるべく旅をしている少女。

 “女性は守られ、支え、そしてたった一人の強い男に愛を捧げる”という教義に忠実であろうと努める。

 が、やや熱心すぎる上にルクレシウスの性格上、今の所は空回りばかりしている。

 詳細を誰にも語りたがらないが、ある隠しスキルのおかげで、他人の発言が嘘かどうかを見抜ける。




 エミール・フランジェリク [Emires Frangerrique]

「斯くなる上はッ!! 刺し違えてでもッ!! 貴様らはボクが殺すッ!!」


 大魔術学科の特進コースに進級した少年。

 王立魔術学院の生徒の中では唯一のSクラスであり、また雷属性の魔術しか扱えないながらも全ての属性の防御魔術を破壊してみせた。

 自他ともに認めるいわゆるオタクであるが、かつていじめられたトラウマから、それを蔑視する者には怒りを隠さない。

 体を鍛えたところ、実は美少年だという事が知れ渡った。

 ちなみに甘いものが大好き。




 シャノン・フランジェリク [Shanone Frangerrique]

「さあね? トカゲの気持ちになれば解るわよ」


 エミールの姉。クールでマイペースな性格として知られる。

 だが両親亡き今、ただ一人の家族である弟を救われた事がきっかけとなり、ルクレシウスに並々ならぬ恩義を感じている。

 学院の卒業生であり、得意分野は召喚術。

 弟の学費を稼ぐために各地を転々としながら、常に幾つもの日雇い仕事を掛け持ちしている。




 ウスティナ [Ustyna]

「私から言わせてもらえば、呪われているのは、この世界のほうさ」


 戦士クラス:A

 冒険者ランク:A

 戦闘傾向:スピード型/近距離

 武器:大剣、拳


 物静かな黒エルフの女性。

 ある時を境に顔を鉄仮面で覆い、ボロ布に身を包んで、まったくの無言を貫いていた。(そのために男性だと思われていた)

 が、ルクレシウスと出会った事がきっかけでボロ布を脱ぎ去り、もう一度この世界に興味を持つ。

 言動に表れる感情は希薄だが、他人の感情が理解できないわけではない。

 ただ少し、彼女は距離を取らないと堪えられないだけなのだ。




 デイジー

「ありがとうございます。もうこの際だから冒険者にでもなろうかと。あたしが客だ、文句あるか~ってね。へへっ」


 元ウェイトレスの現冒険者。

 正確には派遣のスタッフだったが、どこの派遣先でも碌でもない労働環境だった。

 また友人のすすめで付き合った男性が実際にはDVクソ野郎だったりと、何かとその手の不幸に事欠かない。




 キーくん

「白ねぇ。顔の割にウブでやんの」


 冒険者の魔術師。本名はキラブレント。

 優男といった風情の見た目だが、如何ともし難い軽薄な性格の持ち主でもある。

 ギルドの常連であるベテラン冒険者パーティからは一目置かれているようだが……。




 ギルド職員

「それとこれとは話が別です」


 ロビンズヤードの冒険者ギルドに所属する職員。

 真面目で責任感は強いが、それを鼻にかけて過酷な忍耐を他者に押し付けているせいで部下(特に女性)からの人望は無い。




 武器防具屋のオーナー

「差し出がましいなんてとんでもない。どうぞおっしゃって下さい」


 本名はビスコ・サリヴァン。

 王都からやってきて武器屋と防具屋をオーナーとして買い取った、とある大きな商会の者。

 名札に書かれた『お客様第一主義』に恥じぬ接客の丁寧さに定評があるものの、癖の強いスタッフとはよく揉める。

 他人にも過労気味な働き方を求めがちだが、前述のギルド職員と違って人当たり自体は悪くないため余計に厄介。

 ……ある日を境に、人手が大きく増える事となる。




 ドワーフの鍛冶職人

「もう少し大胆なデザインだの、人間工学を意識しろだの!! ハッキリ言ってくれんと解らんわ!! 調和を!! 乱すな!!」


 気難しいドワーフの鍛冶職人。本名はルゲンディン。

 元は王国騎士団向けの大量生産品を作っていたが、時代の移り変わりで店を移転させられ、冒険者の為に作る事となった。

 そんなに数多くの変化を受け入れられる性格ではないため、新しくやってきたオーナーとは度々衝突していた。




 ヴィクトール・グランスバック [Victor Granceback]

「ただでさえ立て込んでる時期でね。あんまり残業が多いと、カミさんと娘に怒られちまう」


 ロビンズヤード衛兵団第3小隊の隊長。

 実力はあるし言動の割に仕事も熱心であるが、いかんせん差別的な発言がとにかく多い。

 冒険者ギルドに出入りする黒騎士(亜人や黒人が己の身分を隠している者)達からは、蛇蝎のごとく嫌われている。




 カティウス [Kathius]

「さあ、ブランキー卿。どうぞ、私ともども罰して下さい。覚悟は、ご沙汰が下るまでには、必ず済ませますから……」


 輪星教の巡礼者。痩せぎすの男性。

 臆病な性格ゆえに他者から侮られることも多く、それゆえに最適なスキル運用が成されない事が多々ある。

 デナーシュ・ドーチックの依頼を受け、環状峡谷の調査に同行していた。




 デナーシュ・ドーチック [Dennarche Dawchikk]

「ぐぬぬ、おのれ……こんな筈では……!」


 ドーチック商会の現当主。

 先代は奴隷商人として多額の財を成していたが、戦乱のさなかに制定された奴隷廃止により、別の財源に頼らざるを得なくなった。

 人材派遣ギルドや、淑女の研修所、鉱物資源採掘場などを管理。

 輪星教の聖堂騎士団、もといザナット・ブランキーの執拗な妨害工作によって徐々にボロを出した。

 最終的に、秘書に逃げられた為に単身で計画立案せざるを得なかった。




 ザナット・ブランキー [Zannatt Brankhy]

「は。第8巡礼隊・隊長、ザナット・ブランキーであります」


 輪星教の聖堂騎士団に所属する男性。

 気難しそうな渋面と“百眼ひゃくがんのザナット”たる異名に違わぬ証拠収集能力で恐れられる。

 デナーシュ・ドーチックには個人的な恨みがあり、ゆえに合法的に叩き潰すチャンスを虎視眈々と狙っていた。

 聖堂騎士団本部からは利害の一致から、公私混同を黙認されている。




 ガイローン [Guyroone]

「あん? オメーをからかった事か? 冗談なんだから、さらっと流さなきゃ、やってけねぇぜ」


 “深紅のソードマスター”と呼ばれる、どっしりとした中年男性。

 赤い鎧に身を包み剣と盾持つその姿は、古の勇者を思わせる……が、些かマズい歳のとり方をしてしまったようだ。

 気に食わぬ事を見れば声を荒げ、相手が目下であればイエスマンしか受け付けない。これではまるきり、老害ではないか。




 ジョー・キアーディ・ゴードン [Joe Kiaredy Gordon]

「ふん! 根性が足りんなッ! 大抵の敵は根性があればどうとでもなるのだァーッ!!」


 “不屈なる大男”と呼ばれる、大柄な中年男性。

 白い鎧に身を包み、ハルバードを振り回す偉丈夫の、その大きな背中……が、些かマズい歳のとり方をしてしまったようだ。

 不平不満や弱音の一切を認めず「根性がない」と一蹴する。これではまるきり、ポジティブモンスターではないか。




 ゲルホーク [Gellhawk]

「さあさあ皆さんご覧あれ! これより始まりますはパンツの色クイズ! お客さん同士で賭けてみてね~!」


 “魔術のエンターテイナー”と呼ばれる、茶色いカイゼル髭の魔術師。

 日夜様々な魔術を研究し、ショーとしての戦いは観客達を魅了する……が、些かマズい歳のとり方をしてしまったようだ。

 敵味方問わず、そこに美女がいれば辱め、醜女と見るや笑いものにする。これではまるきり、スケベオヤジではないか。




 ディスラン [Disrhahn]

「天下のAランク冒険者様がブルってんの!? やっぱり女は粋がるもんじゃねェよ! なっさけねぇーなァー! ヒャハハッ!」


 “必中のハーフエルフ”と呼ばれる、長身のハーフエルフ。

 狙った得物は自慢の弓矢で全て射落とし、自身は傷一つつかない……が、些かマズい歳のとり方をしてしまったようだ。

 彼は生来からの毒舌家だが、あろう事か偽の情報で他者を貶めた。これではハーフエルフへの偏見も増すばかりだ。



 ここまでお付き合い頂きありがとうございます。

 次章は少し時間を開けてから投稿すると思います。



 皆さまの応援が作者の励みになります。

 感想、ツッコミ、心よりお待ちしております。


 たくさん感想が増えても必ずお返事いたします。

 よろしくお願い申し上げます。

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