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命を継ぐ者。 〜 Inherit the Life. 〜  作者: すにた
第八章 それぞれのフロンティア。
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墜ちる㕶星、拾う百萬星。 〜11

 トー山脈(プゥー・トー)要塞が陥落した直後から、人民解放軍の行動が急激に変化した。


 過激な方向に、だ。穏当な方向へ動いたり、沈静化する兆しは皆無だった。


 それまで出し惜しみしていた様に見える、実は、遅ればせながらもやっとラオスとの国境付近に散らばる軍事拠点へ兵器、消耗品、兵員、食料、物資などの移動作業が進展を見せた。今頃になって、ようやく充実し始めたパワーを惜しみなく発揮し始めたのだ。


 とうとう、陸軍同士の地上戦だけでなく、空軍同士の戦闘機同士の本格的な戦闘が始まる。


 何と、制空戦闘機同士の格闘戦までがラオス上空で繰り広げられる様になったのだ。


 地上部隊を護衛する航空支援戦闘や、敵勢力が雨後の竹の子の様に出現させる地上設備や次から次へと持ち込む戦闘車両への対地攻撃を実行するのも日に日に困難になって行った。


 特に地上攻撃用航空隊が高い危険に曝されていた。地上からの地対空ミサイルだけでなく、格闘戦を主眼に置いた戦闘機部隊が次々と襲い掛かるからだ。


 地上攻撃用航空隊を支援する護衛戦闘機は、地上攻撃用航空隊が進出する前にラオス北部上空に常時展開させておく、とても厚みのある(現場に負担を強いる)戦術を採用するしかなくなっていた。


 また、国境の向こうからやって来る敵のステルス戦闘機を出来るだけ早いタイミングで見つけ出して航跡を捕捉する為に、多数の早期警戒管制機を切れ目なく運用する必要もある。


 これほどにタイト・ロープを、長時間休みなく渡り続ける様な、密度の高い緊張の連続に耐えるノウハウを、少なくとも、タイ王国空軍は持ち合わせてはいなかった。


 これは我慢比べである。守るタイ王国空軍だけでなく、攻める人民解放軍・空軍も同様にキツいのである。


 双方いずれかの緊張の糸が切れた瞬間に、我慢比べに掛けた直後に、人民解放軍による大侵攻が始まる事は誰の目にも明らかだ。


 しかし、実戦→整備→訓練(試用)→実戦と言う、人材と機材の遣り繰りをタイ王国空軍は今までまったく想定して来なかった。


 もちろん、その重要性を指摘する者はタイにもいた。だが、持ち前のマイ・ペンライ精神で、すぐそこにある危険を見て見ぬ振りをして来た。そして、その為の予算を、国民や国王にはとても言えない活動の為に浪費し続けていた。そのツケを今頃になって支払わされている。


 今、ここでツケの支払いに苦労している現役世代は実は被害者だ。何故なら、とっくに大往生したり、腹上死したり、退役して地方のカラオケ屋で好き勝手している過去の世代が残したツケが積み重なった結果であるからだ。


 逃げ切り組と言う成功者はどこの国にも存在する。そして、逃げ切れずに他人の失策の責任を負わされる世代もどこの国にも存在する。


 実際、タイ王国国内で運用されているFA-18A/B「ホーネット」、JAS 39「グリペン」、F-16V「ファインティング・ファルコン」などの消耗が始まる。撃墜、被弾、酷使、整備不良による消耗が目立ち始める。


 ただし、撃墜機からの脱出に成功したパイロットの即時(・・)救助率は100%を達成していた。落下地点がラオス領である事からだ。


 一方、人民解放軍・空軍側は、航空優勢を獲得出来ていないせいかパイロットの救助率が低い。消極的と言うより、むしろ非積極的とも判断されても仕方のない程に活動状態は低調だった。


 そのせいで、生死を問わない形での人民解放軍パイロットの身体は、ラオス・タイ連合軍に拾われてしまう場合が多かった。また、いたる場所で待ち構えているラオス土着の非正規軍事組織が、人民解放軍による救出部隊が到着する前にパイロットを片っ端から逮捕(回収)し尽くしているので、救助作戦そのものを放棄している気配すらあった。


 ーーーどうやら、パイロットは、彼等自慢の捲心菜畑でいくらでも収穫出来るらしい。


 当初は、幹部教育を受けたであろう敵国のパイロット達を拾い上げれば、それらが貴重な情報源となると期待されていた。だが、それは「取らぬ狸の皮算用」だった。恐ろしい事に生存したパイロット達は、自国が始めた「血を流す政治」を指導する戦略の詳細をほとんど把握していなかった。


 パイロット達の知性が低いために自国の戦略を理解出来なかったのでは、決してない。司令部から、戦略の詳細説明を一度たりとも受けていなかったせいである。更に、それらを独自で検討するに足りる多彩で豊富な情報の収集も許されていなかった。


 ーーー赤軍が誇る伝統である、「不信用」が発揮されているのかも知れない。


 信じられない現実を目の当たりにして、合衆国から派遣されていた情報分析官は大変に驚いた。当初は情報漏洩対策を意図した秘匿を疑った。だが、最終的に、情報分析官の多数は、「戦略」その物がしっかりと定まっていないのではないかと言う疑い抱き始めた。


 ーーー存在しない戦略は、どう頑張っても漏らし様がない。


 その奔放さは、エルサレムを中心とする地中海東岸で、欧州の宗教大組織やバラバラに損壊させた元・西ローマ帝国の領土を支配する王侯貴族達が十字軍時代を繰り広げていた頃と同等。


 人民解放軍の振る舞いも、主にフランス出身者で固められた十字軍の騎士道っぷりも、21世紀の民主主義国家、それも先進国で生きる我々の感覚で受け止めれば、同じくらいに無責任で極まりなく奔放が過ぎる。行き当たりバッタリが、目に余る程度の戦略(指導力)しか持ち合わせていないと言う可能性。


 太平洋戦争を通じて日本国を苦しめたソレ。高度経済成長期を通じて日本国はその悪しき習慣から脱する事に成功した。つまり、政治・経済・軍事的な「奔放な振る舞い」とは、先進国の(・・・・)一部を除けば、地球上ではまだまだ広く、普遍的に共有されている価値観。巨大国家でありながら、人民共和国は、まだ、民主主義国家軍から見るとあちら側の価値観、対岸に属している国家組織であるらしい。


 人民共和国にとっての戦争の終結条件は、政治的な目標の達成と言う極めて現実的な判断ではなく、情緒的な満足感、あるいは充実感であるのかも知れない。


 もし、本当にそうならば。合衆国からタイ王国へ派遣された情報分析官は、揃って身震いした。ハーゲンダッツのアイスを持ち帰る(Takeawayする)時に無料でもらえるドライアイスを首筋と背筋の両方同時に突っ込まれたくらいに、冷やっとした何かを仮想的に感じた。


 ーーーこの戦争は想定外に長引くかも知れない。


 最悪、人民共和国から、現在保有している継戦能力を完全に奪うまで戦う必要がある。


 継戦能力を完全に奪うと言う事は、本土を徹底的に物理破壊する。つまりは総力戦による全面戦争にまでエスカレートする覚悟が必要となる。


 ただし、人民共和国に対して戦略物資を提供し続けられる程に巨大な生産力を保持するお付き合いの濃い国は存在しないので、人民共和国国外の兵站を気にする必要はない。


 人民共和国は対等な同盟国(的な関係)を絶対的に認めない。そして、人民共和国に近しい国家の全ては、価値観を共有すると言う共栄基盤の上に共に立ってはいない。ただ、小判鮫的関係だったり、小学校の体育の授業で行う柔軟体操の相方の様に緊急避難的なパートナーシップくらいにか考えていない。


 しかも、お互いに。あっちもこっちも、即物的に結び付いているだけである。


 言うなら「お一人様国家」と言うヤツである。権威主義国家群の正体とは、「巨大なお一人様国家のオフ会」である。


 昔、巨大掲示板サイト「2ch」のバイク板にあった「急に走りたくなった人が仲間を募るスレ」で募集主の呼びかけに応じて集まった不特定多数ライダーの群みたいなものである。ただし、「急スレ」では途中で誰かが事故ったら募集主と有志が、警察や消防署に通報してケアしてくれるが、「巨大なお一人様国家のオフ会」は捨て去り放置して知らぬ存ぜぬを貫くだろう(※)。


 その時、朝間ナヲミはバンコク郊外のドンムアン基地に移動していた。二機のQF-3Eを連れて後方に下がっていた。


 目的は、F-3EとQF-3Eの定期整備である。残り二機のQF-3Eは、ウドンターニー空軍基地に置いて来た。流石に、全機を後方に下げてしまうと、不測の事態に対する即応力が完全に失われてしまう。現場指揮官として、それは避けたかった。


 実際、過去に一度、低空侵攻型のJ-20に、ヴィエンチャン県のヴァンヴィエン直前まで進入されて、大騒ぎになったヒヤリハットが生じていた(その後に、ヴァンヴィエン北方にあるパールゥアン山(標高1千,700m)の尾根に、何故かロシアがインド経由で提供してくれた汎用対空ミサイル・システムS-300用の対空レーダーを備え付ける対策を取っている)。


 ラオス戦線に展開する航空戦力の中では、三菱F-3Eだけが投入時と同じレベルの稼働率を維持している。それは、消耗戦を見込んで交換部品、補修部品、整備員などを大量に持ち込んでいるからだ。


 バンコクのドンムアン航空基地を後方工場として十分に活用出来ている。御陰でエンジンのオーバーホールや換装までを日本国まで戻らずにインドシナ半島と言う戦場の後方で行える。どうにもならない問題が生じたら、現地で修理せずにアッセンで交換して、取り外した部分だけをまとめて日本国へ送り返すと言う手筈が整えられていた。


 朝間ナヲミが、航空自衛軍の整備兵ではなく、メーカーから派遣された整備員達によるエンジンの交換作業を眺めていると、突然に右横から声を掛けられた。


 そこにはタイ王国空軍ではなく、同国の民間軍事会社「アリンタラート」のパイロットが立っていた。彼は、ティティワット大尉を名乗り、礼を述べた。


 ティティワット大尉の愛機であるFA-18A「ホーネット」の定期整備を、ドンムアンに展開中の日本軍、正確には同国の民間軍事会社が引き受けた事への礼だった。


 現在、アリンタラートだけでなく、タイ王国空軍もまた、自らの組織の限界を遙かに越えた機材の酷使と言う初体験に直面して大変に頭を痛めていた。彼等は平時の運用だけを考慮した組織設計を行っていたので、戦時になるとそれらのキャパシティーは直ちに一杯となってあふれ出した(それだけでも出来ていれば、世界レベルでは上出来な方)。そこで、余力のある田原航空警備保障がオンサイト整備の外注として引き受けたのだ。


 ただし、日本国では厚木飛行場に隣接する「日本飛行機」の厚木工場くらいしかFA-18A/B/C(レガシーホーネット)の取り扱い経験がない。そんな事情もあって、定年を迎えて引退した技術者達を中心とする元NIPPI整備スタッフ達が派遣された。


 おかげで、ドンムアン空軍基地とその周辺はとても賑やかになっていた(不法侵入に挑戦する、いつもの人達も含めてだ)。


 ほとんどが生まれて初めてタイへの上陸を果たしたばかりと言うレガシーホーネットの整備要員達(元NIPPI社員)は、民間サイドのハンガーも借り上げて、日に日に拡張を繰り返す整備業務への対応に励んでいた。レガシーホーネット用の整備場は、F-3E専用の整備場から見て滑走路を挟んで反対側、やや左方向に位置する。


 朝間ナヲミとしては、日本国がその様な恩恵をタイへ与えた事実に対しては大した印象を持ち合わせていなかった。しかし、謝辞を述べるだけ(・・)がティティワット大尉が、わざわざ日本軍が借り上げた、滑走路を挟んで反対側にあるエリアまで出向いて来た理由とも思えなかった。


「昨夜に降りて来た双発機はティティワット大尉の乗機だったのか」


 朝間ナヲミは、そのまま世間話に付き合う事にした。


「はい。"404"の双発なので・・・バイパス比の高いエンジンは騒音が酷いのは難点でして・・・」


「"110"もなかなかうるさいよ。日本では、単発機でも休日のスクランブル発進だとかなり気を使わないといけない。正直、洋上で待ち構えているアンノウンよりも、空路下に住む文民達(シヴィリアン)の方が脅威度は高いくらいなんだから」


 朝間ナヲミとティティワット大尉は、戦況の批評を軽く行った。


 やはり、緩急を付けない運用に徹する事も難しさを訴えていた。実戦から遠く離れていると非常時に対する備えが疎かになる。それは、国民に限った話ではない。


 軍隊であっても、それを管理する政府機関でも、多少のミスを犯すけれど肝っ玉の据わった人材は、どれほどに組織設計に気を配っても、邪魔者扱いや無駄飯ぐらい扱いを受けて、遠からず閑職へと追いやられる。代わりに、重箱に隅を突いたり、指を滑らせて積み重なったホコリを探り当てる人材ばかりが後釜に座る。


 そして、非常時が来ても、多少のミスを犯すけれど肝っ玉の据わった人材は軍の最前線へと帰って来ない。きっと、さっさと見切りを付けて軍を退官して、もっと待遇の良い民間企業へと転職してしまっている。それに、追い出された人材の後釜に座った人達も、わざわざ自分から美味しい利権を手放したくない。当然の様に獲得したポストに齧り付いて離れない。


 悲劇(トロイア)の預言者「カサンドラ」。アポロンから予知能力を与えられた、ギリシャ神話の登場人物である。母国の壊滅を予知し、誰彼にも自らの預言に備えよと説いたが・・・最後まで無視され、戦後には母国を滅ぼした遠征軍の将軍であるアガメムノンによって戦利品として故国より拉致され、その後に拉致者の妻の手によって殺された。


「非常時に備えるべき」と言う誠に正しい事を唱えても、日常バイアスにやられた人々からは疎まれこそすれ、重く受け止められる事はない。


 実際、「カサンドラ」の名称が心身症の「カサンドラ症候群(カサンドラ情動剥奪障害)」に宛がわれている事でも、人間性と社会性の阿呆さを視認出来る。


 やがで、話題は、日本国が正式に運用を開始した自律無人機であるQF-3Eの人工知能へと移った。


「ニューロチップですか? 何ですそれは」


「シリコンの代わりに有機素材を利用するコンピューターチップのことだよ」


「そんな機密を私の様なガイジンに漏らして良いんですか?」


「別に機密じゃないから・・・。ニューロチップそのものは、もう既に富裕層向けの先行量産品は市場に流通してるし、特許や論文だって公開されているから珍しい物でもない訳だし」


「すみませんね。不勉強なもので」


「構わないよ。一般流通している訳でもないし、先行量産品どころか、開発費を集めるために試作品レベルの不完全な製品を商品を卸しているのが実体なんだから。新しい物好き向けとも言えるかな」


「で、そのニューロチップを戦闘機のQF-3Eの人工知能の(コア)に採用していると・・・」


(コア)と言うのは違うかな?」


「と言いますと?」


「人工知能のハード的な(コア)部には、従来のシリコンチップと平行処理構造を採用している。仮に、シリコンチップとニューロチップのいずれかが焼き切れたり、壊死したりしたとしても、片方が生き残っていれば人工知能は機能し続ける事が出来る」


「現在のニューロチップはバックアップ回路の様な物なのですか?」


「それは誤解。冗長性を持たす為ではなく、多種多様な学習の"可能性"を取りこぼさない為の処置として採用している」


「多種多様な学習?」


「そう。シリコンチップではメモリ空間上で仮想的なニューラルネットワークを組んで、多用で多彩なパラメータを多重フィルタリングしている。流石に、大昔の様に誤差逆伝播法と反復練習の力業で強引に回答を引き出してはいない。それだけでは、従来の計算機の延長に過ぎない。計算機の枠を越える為には、論理的な裏付けと照合させる事で生物に近い学習をさせる必要がある。高コストなニューロチップは、シリコンチップとは異なる構造で同じ計算をさせる為に、矛盾を抱えさせるために、敢えて回路内に組み込んである」


「それで、今までと違って、人工知能の解の計算過程の可視化が出来るんですか?」


「ある程度は出来る。特殊な感性を持つ人間であれば、ニューロチップ内のニューロンの計算過程に浮かび上がる概念の可視化や可聴化が出来る。何故だか分かるだろうか?」


「いえ。まったく」


「学習中のニューロチップは、疑似ニューロンを有機物で次から次へと作るのだけれど・・・メモリ空間上で仮想的に作るのと違って、計算を通して形勢されたネットワークは物理的に残される。その三次元構造を解析する事によって人工知能が出した解の何故を推測する事が出来ると言う訳だな」


「ニューロチップ内の疑似ニューロンは永遠に新たに作り出せるんですか?」


「良い所突くね。疑似ニューロンの構築には限界がある。それがニューロチップの寿命であり、物理的な学習限界になっちゃう」


「ニューロチップは、疑似ニューロンの構築には限界を迎えると"死ぬ"んですか?」


「寿命を迎えたニューロチップ内の疑似ニューロンは、有能な固体であればメモリ空間へコピーされる。そして、個性を持つ人工知能・・・私が個人的に"人工知性"と呼ぶ存在へと昇華する」


「人が神になるみたいな印象を受けますね」


「そこまですごい話じゃない。ウチの5機の息子達は、現状でニューロチップの寿命を迎えつつある。この先やるべき事は、疑似ニューロンの精密コピーとの三次元構造の電子的な再現だけ」


「すごい。ここでその作業を行うんですか?」


「残念ながら出来ない。実は日本国へ持ち帰る必要がある。流石に、それに必要な機材をドンムアンまで持ち込めていなくてね」


「なるほど。無機素材と有機素材の協業で誕生する航空戦闘を生業(なりわい)とする人工知性へと昇華するんですね」


「一部に誤解があるよ。ウチの5機の息子達は戦闘に特化させた存在ではない。飛行機以外のボディを与えれば、例えば自動車や工業機械であってもそれらはそれらで上手に扱ってみせるんじゃないかと思ってるよ」


「随分と入れ込んでますね」


「勿論。可愛がっているからね。実の子と比べてももう大差がないくらいに大切さ」


「それにしても見て見たいですねえ。そんな不思議な未来を。この目で」


「その為にもウチの自慢の息子達を早く日本へ連れて帰りたいんだけれどね」


「申し訳ない。我々だけでラオス戦線を支えられずに。三佐の帰国を遠ざけてしまいました」


「仕方ないよ。戦争ってモンは生身の人のオナラと同じで、出る場所や時を選ばないからね」


「三佐は生身の人間のセンシティブな事情を良くご存知ですね」


「嫁が生身ですからね」


「それはそれは・・・」


「オナラに限らず、頻繁に文句を言われましたよ。嫁だけでなく、もう一人立ちしてしまった娘達からも・・・」


※= 当然、すれ違いざまに"ヤエー(Yaeh)"をし合ったりもしないだろう。Youtubeを確認したら、白バイも"ヤエー(Yaeh)"を返してくれるらしい。日本国は本当に面白い国だ。なお、筆者には合衆国のパトカーに対してヤエー(Yaeh)を試す勇気はない。そういれば、チップスみたいなオートバイのポリスを合衆国で見た事ないな。どこにいるんだろう? それと、お一人様国家のオフ会とは、一人誕生会みたいなものな気がする。

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