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崩落

あの貴族風の男、いきなり魔法を撃ってきやがった。しかも少女に見とれていたため反応が遅れてしまった。

「ジューー」

火の球は俺の皮膚に当たると火傷一つ残すことなく鎮火されてしまった。

へっ!?全く暑さも感じなかったんだけど…

まあいいや。あっちから攻撃してきたんだか らこっちも反撃しても正統防衛だよね?

・・・だよな!

あっちは魔法で攻撃してきたよな。なら、こっちも魔法で反撃するか。

魔法を使うには口に出さないといけないのか…《いえ、それは無詠唱のスキルがない人は声に出して詠唱をしなければいけませんが主様は無詠唱のスキルを持っておりますので魔法の名前を思うだけで魔法の行使ができます。》とのことらしい。メフィアはすごく便利だな。魔法か魔法!

どんな魔法がいいかな? おおっ!?頭のなかにいろいろな技名らしきものが色々と浮かんできた。なあこの魔法の名前の前についているのはなんなんだ?

《それは魔法の階級を表すものですね。魔法には階級が有ります。人族が使えるのは災害級の魔法までです。それも使える人族が世界に何人いるか?というレベルです。生活魔法が一番ランクが低く比較的誰でも使える魔法です。一番ランクが高く威力も規模も大きいのが真神級魔法です。今かの世界では主様しか使用できません。》メフィアが答えてくれた、メフィアマジ有能!

災害級は人族が使える一番強い魔法か…ならそれを使ってみるか、後々使える奴らと戦うことになったときに威力を知っていた方がいいだろうしな。

魔法の階級を災害級にするのを決めると、蒼太の頭の中に様々な魔法の名前が浮かび上がってきた。

蒼太はその中から火の災害級魔法《炎魔神の鉄槌》を行使することに決めた。

災害級魔法を使用しようとしている蒼太のからだの周りには人族のなかでも高位の魔術師20人分位の魔力が集まってきていた。

その異変にいち早く気付いたのは奴隷の少女だった。

「あぁぁぁあぁあああ‼」

蒼太のもとに集まった莫大な魔力にじかに当たり少女は耐え切れずに狂ったように叫び泣き出した。

貴族の男と執事の男は何が起きているのか分かっていないのかいきなり泣き出した少女を見て困惑した表情をしている。

しかし、蒼太の魔力の集まりは収まることなく魔力量は増え続け、最高点に達したとき蒼太から貴族の男へ向けて万物を溶かしうるかのような熱量を秘めた業火の弾が打ち出された。

その火球は貴族の男を一瞬で灰へと変え、執事の男も巻き込み、もともと貴族の男のいた地面へとぶち当たった。しかし、魔法はそこで消えることなく蒼太たちのいた洞窟を揺らし崩壊へと導くのに易い破壊力を持ちながら床を落盤させた。洞窟の硬い岩盤でできた床は魔法を使用した蒼太と少女もろとも崩れていった。

 落ちながら蒼太は、災害級魔法は威力が高すぎるな。などの関係ないことを呑気に考えていた。


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