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神愛  作者: 近野万智
5/10

三人組


サークル部屋で他愛も無い話をして授業までの時間を潰した。

「そろそろ始まるから教室に行こう。」

三人で部屋を出た。教室まで歩いてるときに、

「同い年なんだから敬語じゃなくていいよっ!」

玲奈がそういうと白咲さんは

「ありがとう、、」

と小さな声で返事をした。

教室についた。

「僕、301教室だから。」

「わ、私も。。」

「えー!私だけ仲間外れー!」

我と白咲さんは同じサ行で学籍番号が近かった。

「別に授業は集中するだけなんだから。」

我が正論を言うと玲奈はぶつぶつなにか言ってすねた様子だった。

「あのっ、今日、みんなで一緒に帰りませんか??最寄り駅同じだし!もっと仲良くなりたいし!」

「いいねっ!そーしよ!」

白咲さんの、思いもよらない提案に我は内心めんどくさかったが玲奈がもう答えてしまった。

「いいけど僕、4限まであるよ?」

「私も。」

「え!私だけないやん!」

玲奈だけなかったので、待ってもらうことになって、民法の授業をうけた。そのあと我は英語の授業だったが、白咲さんも同じだった。偶然にしてはできすぎてると思ったが一緒に教室に向かった。

教室に入ると女子が一人の男に群がっていた。我が入った瞬間、その女子が一気に我のところに寄ってきた。新入生代表の言葉を努める秀才なうえに、美形でスタイルもよいのだから、当たり前と言えば当たり前だが。

授業がおわり、玲奈と待ち合わせしている正門まで向かった。

「神道くん、すごい人気だったね。」

白咲さんが話しかけてきた。

「代表の言葉やったからね、すぐにみんな忘れるよ。」

謙遜しておいた。

「そんなことないよ!神道くん、か、かっこいいし、、」

白咲さんは顔を赤くした。誉めるのが苦手なのか、

「ありがとね、」

「う、うん。」

シーンとした時間が流れたがすぐに玲奈と合流して騒がしくなった。

三人になってからはずっと玲奈がしゃべっていてその日はすぐに帰宅した。

それにしても玲奈は今日一日いつもより、とてもせわしなく感じた。

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