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第一話:公務と私情の狭間で

この物語の主人公の月黄泉じゃ。         内容は前に愚かな作者が書いたはずじゃが、この話は悪魔な男爵の別バージョンなのを覚えて置け。   まぁ、飛天と二人だけの物語に出れるなど嬉しい限りじゃがな・・・・・・・ 話は逸れたが思う存分に物語を堪能してくれ。

「・・・・・月黄泉様、お目覚めですか?」寝室で寝ている夜叉王丸に甘えているとふすま越しから女中の声が聞こえてきおった。


もう起床の時刻か?まだ妾は飛天に甘えたいから無視じゃな。


女中の声を無視して飛天の大きな背中に頬擦りを続けるが再度、女中の声が聞こえてきた。


「・・・・・月黄泉、起きてるなら返事くらいしてやれ。女中が可哀想だ」それまで眠っていたと思ってた飛天から声がした。

むっ、妻である妾より女中の肩を持つのか。


「月黄泉なら起きてるから連れて行きな」飛天は女中を寝室に招き入れた。


「毎朝、お手数をお掛けします。夜叉王丸様」女中は飛天に頭を下げれと飛天から妾を引き離した。


離せっ、妾はまだ飛天と一緒に居たいのじゃ!?


女中に腕を掴まれ連行される妾を飛天は助けずに笑いながら手を振っていた。

こらっ、愛する妻である妾を助けずに手を振るとは何事じゃ!!


怨めしそうに睨む妾を飛天は気にせずに再び布団を被り眠り始めた。


おのれ!妾を助けずに二度寝するとは!?


仕返しに狐火を放ったが飛天の直前で消滅した。


くぅー!風の結界を張りおったなっ。


「月黄泉様、いい加減にしないと“飛天様”に嫌われますよ」妾の腕を掴みながら連行する女中はため息を吐いた。


「月黄泉様は“飛天様”の妻であると同時に妖狐の里の女帝でもあるのをお忘れにならないように」女中の言葉は正論じゃった。


妾は飛天の妻でもあるが同時に妖狐の里を治める女帝でもある。


だから毎日、飛天にべったり甘えてばかりで公務を疎かにする訳にはいかないのは分かっているが、


妾が公務をしている間に奥女中達が飛天を誘惑するからいけないのじゃ!?


確かに飛天は格好よくて優しくて文武両道で更に家事全般も出来るから女中達が騒ぐのも無理はない。


しかし飛天は女帝である妾の夫なのじゃ!


他の誰にも飛天を渡す気はないっ。


女帝の地位が欲しければくれてやる。


だが、飛天だけは誰にも渡さない。


そう新たに決意した。


決意を固めたからには早く公務を片付けて飛天を独占しなければ!?


待っておれよ。飛天、すぐに女中達の魔の手から救ってやるからな!?


妾が新たに決意を固めているのを知らずに飛天は二度寝を繰り返していた。 



どうじゃったかな?妾の気高く一途な愛情は?   なに?一方的じゃと?! そのような事を言うなら第二話で、改めて妾の飛天に対する愛情の深さを思い知れ!!

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