始まり。
科学都市が、覚醒させる実験が動き出して2年目か…
エアル、て呼ばれる微量の電気で潜在能力的なのを覚醒させんだよな。自分だけの能力…興味あるなぁ~
そういやガキの頃から変な体験してたな。
ほこりかぶったコンセントで感電、、のはずが
なぜか無傷だったり、雨の日に泳いでたら
近くに雷落ちたのになんともなかったり…
もしかしたら電気系統の能力覚醒させちゃったり?ニヤニヤ
そうだな、思いきって親に頼んで適性検査しようかな。
あ、紹介遅れました。
俺は鹿児島の離島のド田舎に住んでる
結城 昭都て言います。
ちっこいときからずーっとここで育って、、
もう中3の1月ですよ。
高校受験なんだけど、はっきりいって普通の生活は
飽きちゃって、そんでさっき書いてたように
変な体験してたからこれから親に頼んでみようと
思います!!!
__________
『あのぉー、お母様ご相談が…』
『なに?やっと進路のこときめたの?』
俺の親は割りと若いうちに俺を産んでる。
だからクラスのやつらには若いお母さんでいいな
とか言われるけど、まぁそれが怖いんですよね。
『そうなんですよ、、俺さ科学都市に、
北海道に行きたいんだ』
もうちょっと機嫌をとって、といきたいけど
もう勢いでなってしまった。ヤベぇな…
『そうね、あんた学校楽しくないらしいし、
いいんじゃない?でも適性検査しないと
なんとも言えないのよね』
意外すぎた。
いつもなら
『はぁ!?お前なにいってんだよ。
前に全国で適性検査したときはなんもなかったろ』
とかなんとか言われると…
でも適性検査…前はいい結果じゃなかったんだよな。
『そうなんだよね、前は素質がないみたいな
感じで言われてねー、でも、2年たってるから
もうちょっと正確に結果がでちゃったり、て思いまして』
『そうね、それならさっさと資料もらって
すぐに適性検査しなさい』
ここまですんなり言われるとわ…なんか裏があるのか?
どーせ、あなたは素質がありません。
とか言われるって思ってるんだろうな、まいいや。
『じゃあささっと済ませますか!』
そう言って俺はさっそく学校にいって手続きしましたよ。
そりゃもうそっこーで。
検査員が来るのは明日らしい、いろいろ
発展して便利な世の中ですよ。
とりあえずその日は父親にも話をした。
多分父親も母親と同じことを思ったんだろう、
反対などしなかった。
しかし…
『え、兄ちゃん適性検査うけんの!?
いいよなー中学生は!俺ら小学生はできないんだぜー』
食いついてくるやつがいる。このアホは弟。
名前は結城 凛夜
今は小学生6年生で、俺とは中学はいれかわりだ。
『お前も来年からは中学生なんだからできるだろ?』
『それもそうだな、よーーし、絶対覚醒させてやる』
『はりきっても素質はあるかないかなんて変わらんぞ』
そんなしょうもない、いつも通りの会話を家族として
眠りについた。明日、明日適性検査だ…
朝。支度を済ませた俺は指定されてた時間に
町の開発調査用の施設に向かった。
見るたびに思うけど、こんな田舎にこんなに
でかいの建てるって日本の上の方々はとんでもない
お金持ちですよね…
そんな考えながら中に入るとすぐそこに
白衣を着たいかにも科学者!て人がいた。
『君が今回適性検査をする結城昭都君だね?』
『はい。よろしくお願いします』
『まあまあ、そんなに固くならないでリラックスしてくれ。
適性検査と言っても機械任せだからね。
じゃさっそくそこのベッドに横になってくれ』
言われた通りに横になるとその科学者ぽいひとは
いろんな機器を俺の頭につけ始めた。
別に違和感もそんなになく、自然に適性検査ができた。
結果を見ている科学者の表情がこころなしか
強ばっているように見えた。
『あの、それで結果はどうでしたか?』
『んん、君には空間移動系統の能力があるかもしれない。
それと…そうだ、あの娘をよぼう』
空間移動系統の能力…マジかよ、夢のように思ってた
能力が俺の中に眠ってる。
にしても、あの娘をよぼうってどういうことだ?
その答えはすぐにわかった。
科学者が電話を終えて数分で目の前に二人の
影がみて、人が現れた。
二人とも女の子だ。しかもどっちも同じ制服をきている。見た感じからして中学生か?
一人は身長が160くらいで、肩より少し長い髪の毛、
若干茶色なのかな。スカートは膝より高い。
もう一人は身長は150くらいで、髪の毛は
背中まであるくらいだ。こっちはハッキリした茶色だ。
『すまないね、こんな急に呼び出して』
『いいですよ空間移動がこっちにはあるんで』
空間移動!?俺の能力とおなじなのか。
それに北海道からここまでこれるってなかなかの
使い手、てことは素人の俺にもわかる。
恐らく高ランクの能力者だろ。
『じゃ、紹介するよ。
右が科学都市のランクSの倉持 柚希ちゃんだ。そして…』
ランクSと言われたのは160㎝のほうだった。
なんなんだ、顔もよくて高ランクって…
『こっちはランクAの寿 愛那ちゃんだ』
『まてまてまてまて、なんでここで、このタイミングで
科学都市の誇るランクSのお方とランクAのお方が
くるんですか?』
『それは君の適性検査のために呼んだんだよ。
といっても、協力してもらうのは柚希ちゃんだけなんだがね。
愛那ちゃんはここまで空間移動を頼んだんだよ』
『ほんと、急だったんですからぁ。ちょうど
柚希さんといたからよかったものの』
『いいじゃない、私を探す手間が省けて。
じゃ先生パパっと終わらせましょ』
俺には全く展開が読めない…
ランクSの倉持って子となんかするのか?
『そうだね、じゃ我々は向こうで見てるから
宜しく頼むよ』
そういって、科学者と寿て子は部屋からでて
外から機械とこちらを交互にみはじめた。
『先に言っておくわね。私の能力は電気系統。
高圧の電気を使うことができる。あ、ちなみに今度
中2でーす』
『そ、そうなんですか。でなんでランクSのお方が
わざわざ俺の適性検査に?』
『それを今からするの、よ!』
そういった瞬間に彼女の体の周りを電気が走った。
そして次の瞬間、稲妻と言わんばかりの電撃が
俺めがけてきた。
『え、これ死ぬんじゃ…』
なにがなんだかわからず、死ぬ…と、思ったが
電撃が体に当たり消えた。
『ど、どうして…』
倉持が驚いた顔で俺を見ている。俺も驚くぜ、
いきなり、電撃放たれて、それなのに無傷で
生きている。
『二人ともお疲れ様』
そう言って外にいた科学者が戻ってきた。
『あの、これは一体?』
『これ?あぁ、適性検査だよ』
それしか言わなかった。わけがわからない。全く。
真剣な顔で科学者と話ている倉持。
なにを話しているんだ?そういえば彼女驚いてたな…
『これで適性検査は終わりだ。結果は後日送るからね。
柚希ちゃん、愛那ちゃんありがとうね。それじゃあ
我々は帰ろうか』
『あの…もしかして先生も一緒にお帰りに?』
『そうだけど、どうしたんです?』
『北海道からここまで、二人を飛ばすのでなかなか
消耗するのにそれを三人ですか!?』
そっか、能力を使うにしても体力みたいなのが
関係してくるのか。やっかいだな~
そんなことを考えてると、向こうは話が終わったようだ。
『なんで、私の電撃が…最高出力じゃないにしても、
びくともしない』ブツブツ
『じゃ、昭都さん、ご機嫌よ』
寿がそう言い、三人は消えた。
身近で初めて能力者をみて、いきなりランクSの
電撃をくらって…無茶苦茶な一日だった。
家に帰ってから飯風呂を済ませた俺は
すぐに床についた。
あれから数日後。
家に帰ると母親が
『あんた、この前の適性検査の結果来てるわよ』
そう言われて紙を渡された。
[この度の適性検査でのあなたの結果は覚醒の目処が
あるため、科学都市の高等部への入学を許可する]
そして俺の人生が変わる。