おんななのにぃ!?
ピピピッピピピッ。今日もまたこのうるさい目覚まし時計の音で目を覚ますなんて最悪・・・。夏歩は思った。
「早くおきなさいよぉ!!!」はぁぁ。もぉ、わかってるし。毎朝同じことを言って飽きないのかと思いつつも、夏歩はすばやく身じたくをすませ、急いで階段をかけおりた。すでに母が用意してくれた夏歩の大好物のトーストがおいてあった。それを口にくわえたまま玄関をでた。後ろでかすかに母の怒鳴り声が聞こえる・・・。まぁいっか。そう思いつつ、高校に向かった。
しばらく歩き、学校につくと来るなりいきなり女子たちの黄色い声が廊下中に響きわたった。はぁぁ、またかぁ。最近ため息をつくことが多い夏歩はストレス気味だった。ストレスの原因はコイツらにあるのに・・・。なにもわかってくれないこの無神経な女たちに若干腹が立っていた。そんなことは気にもせずキャーキャーこっちに突進してくる女たちの目的は・・・どうにもこうにも夏歩が目的だ。一応女の夏歩だが、なぜか女にモテる。普段もクールで女らしいところがひとつもない夏歩だからだろう。でも普通の男より夏歩のほうが断然イケてることは確かだ。(作者からみて)
やっとのことで教室につくと、幼い子犬のような目をした雪乃がやってきた。夏歩にとってゆいいつなんでも相談できる良き親友だ。「今日もたいへんだったねぇ。教室にいても夏歩がきたのがわかったもん。」夏歩は軽く苦笑いして席についた。2人がいるところへ、大竹が来た。「おお、夏歩。おっはよう」と言うなり足を踏んできた。ムカっ!夏歩が足を踏み返した。そして大竹もやり返す。こうなったらもうこの2人はとめられない。でもゆいいつ、とめられるひとがいる。雪乃だ。
雪乃はあたらないようにうまくかわし、2人の間にはいって
「はい。終了ー。そこまで。」
冷静にとめた。大竹は男だが、やたらと夏歩にちょっかいばかりだしてくるうっざいやつだ。
まぁ、人物紹介がだいたい終わったところで本当のストーリーにはいりますかぁ。(作者の独り言)