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最強ギルドごと異世界に転移した最強種たち、暇なので世界を滅ぼしてみた  作者: 朝雨 さめ
第一章

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第三十八話 最強という存在



「なぜだ……!? なぜ貴様らは余に従わぬのだ!? 従えばそれで済む話だろう!?」


玉座の間に、かつての王の怒声が響く。


その声は未だ威厳を保とうとするが、しかし突きつけられている剣に震えを隠しきれない。

瞳は血走り、かつての支配者としての余裕はすでに失われていた。

そして、その言葉にソフィアは一歩前へ進み、鋭い視線を王へ突き刺した。


「……ゼルファリオ=マギステリア。……貴様は人の命を、民の命を考えたことはあるか?」


その問いは冷徹でありながら、怒りを押し殺した声だった。

だが王の口元は震えながらも歪み、嘲笑が漏れる。


「……貴様らは虫の命を考えたことはあるか? 高潔な王の血筋を持っている余にとって! 民の命は虫同然なのだ! むしろ余に使われることこそが本望であろう!」

「……っ、外道が……! それで何人もの人の命を弄んだッ!」


王の言葉に思わず吐き捨てるような声を漏らし、剣の柄を握る手に力が込められるもシェイドに制され、震えを止める。

それを見た王はしかし、そんなことは些事だと言わんばかりに視線を逸らして玉座の間の隅に立つ異端の存在へと向けた。


「……なんとでも言うがよい! だがそこの海獣種ッ……のような者! 貴様は、貴様は一体何者なのだ!?」


その呼び声に、当事者の存在―――俺は肩を竦めた。


「……あぁ、ようやく気にかけてくれたのか……てっきり見えてないもんかと思ってたけど……」

「何を馬鹿なことを! だがやはり貴様……ただの海獣種ではないな……!? でなければ、余が従えていた《シャドウ・トライガー》を倒すことなど―――!」


王の声は怒りと恐怖に震え、玉座の間に反響する。

が、しかし王のその言葉に俺は安堵の表情を浮かべた。


「あ~、やっぱり《シャドウ・トライガー》だったのか! いや~助かった! 正直、《アビス・トライガー》の方だったら面倒だったからな~! あれは何回か復活するし―――」


そう軽い調子で肩を竦める俺の態度に、王の眉が跳ね上がる。


「貴様、なぜその名を知っている……!? ……いや、だが! だとしても、こやつは未来を見通す魔獣だぞ!? 貴様ごときがどうにかできる存在じゃ―――」


必死に言葉を重ねる王。

だがその声には焦りが滲み、玉座の間の空気は次第に王の恐怖で満たされていく。

とはいえ王の言葉はこの世界においては正しい認識であった。


―――シャドウ・トライガー。

十の種族のうちの一つ。

未来を見通す巫狐種のうちの一種にして、二秒先の未来を見通すことができるという三つ目の魔獣。

その姿は虎と狐を混ぜたような外見で、漆黒の毛並みを纏うことで影の中を自在に駆け、影の中にいるうちは認識阻害性能を持つという、伝説級の魔獣。


一つ目は、敵の動きを見逃さぬ鋭き"狩猟の眼"。

二つ目は、魔力の流れを読み解く"魔視の眼"。

そして三つ目は、未来を覗き込む禁忌の"予見の眼"。


当然未来を見通す魔獣を人々は恐れ、こう呼んだ――― "未来を喰らう獣"と。


だが……それはあくまでこの世界における存在の話。


「……未来を見通す魔獣? あぁ、たかが数秒先の未来が見えるだけだろ? こんな奴、速攻ヒレで叩けば終わりだよ。……それに、生憎俺はそれよりも遥かにすごい人を知ってる。……こんなもん未来が見えるうちに入んないっての」


当然、かつてのゲームにおいて"王"と呼ばれる彼の前では等しく雑魚であるために、彼は大きなヒレを振りながらそう答える。

そして、未来を見通す者としての格の違いを、彼はよく知っている。


ただ……彼のその言葉の意味を理解することができない王は目を見開き、ソフィアとシェイドですら思わず息を呑んだ。


「み、未来が見える、だけ……? マスター殿……それは十分脅威では……?」


と、そうソフィアさんが思わず口を挟んできたけれど―――。


「え? いや、だって一つの未来が見えてても実際の動きに対応できなきゃその未来は簡単に変わる……って知ってる人が言ってたし」


――その軽い言葉に、玉座の間は再び沈黙に包まれる。


「……」

「……」

「え、あれ、なんで黙るんだ?」


えぇ? ……いや、サクラノヴァさんだって巫狐種に対抗するならそれが正攻法だって言ってたけど……。

……あれ? そういえば確かその後にそんなこと普通はできるわけがないがな……って言ってたような……。


「~~~だとしてもだ! 貴様は海獣種だろう!? なぜ人間種の国に干渉をする! この国の近辺には海などない! 利益など貴様らには何もないだろう!」


王の叫びは再び玉座の間に反響し、必死の抵抗のように響き渡る。


その瞬間――。


ギィィィ……と、重厚な扉が軋む音が響き、その場にいた全ての者の視線が扉に集まった。

そこに現れたのは―――。


「チッ……猫バイト、貴様も浮遊機能を付けたらどうなんだ? 貴様のせいで遅くなっただろう」


黒いローブに身を包んだ骸骨の男。

冷たい眼窩に青白い光を宿し、不服を口にしながら静かにこちらに向かってくる《不死種の王》――サクラノヴァと――。


「いやいや、この重厚感がいいんじゃん!? ていうかそんなに浮いてたら足腰弱っちゃうよ~?」


隣に現れた岩の巨人。

巨躯とともに、頭につけられた異質な両耳を揺らす《創造種の王》――猫バイトが玉座の間に入ってきた。


二人の登場に、王の顔から血の気が引いていく。


「……な、なんだと……!? まだ……まだいるというのか……!?」


そして、それと同時にすべてを知らないシェイドもまた突如現れた二人に反応し、鋭く身構えた。


「―――リッチ!? それと……なんだあれは……ゴーレム、か!?」


短剣を抜き、影のように低く構えるその姿は、まさに暗殺者の本能そのもの。

だが、その肩に剣聖の手が置かれる。


「……大丈夫だ。彼らは敵ではない。……あと、隣の彼はゴーレムではない、らしい……」


短く、しかし確信に満ちた声。

その剣聖の眼差しに、シェイドは思わず息を呑みながらも刃を下ろした。


「あれが味方、だと……? ハッ……つくづくふざけている……」


そして、その光景を見ていたサクラノヴァは骸骨の顎をカタカタと鳴らしながら、懐かしい感覚を呼び起こすように脳裏に響く声で語りかける。


「……ふむ、随分と騒がしいな。だが、それももう終わりか……マスターも、問題なく戦えたようでなによりだ」


と、その言葉に猫バイトが目を丸くし、すぐに楽しそうな声を上げた。


「え、あ、マスター!? っくく……あぁ、サクラノヴァさんが言ってたのはこれのことだったんだ~! 久しぶりに見たよその顔~!」

「あ! サクさんやっぱり全部知ってたんだ!? 次これしたらこの装備捨てるからね!?」


俺がこの姿になった原因――その全てをやはり知っていたという事実に俺はサクラノヴァさんに詰め寄るが、彼は特に気にせず、無い鼻を鳴らした。


「ふん、既に魔獣の目星は付いていたから今回は遊ばせてもらっただけだ……さて、それでその王とやらはどうする?」


そして……その深い眼窟の奥に灯された冷たい光を向けられた王の顔からは血の気が引き、震える手で玉座を掴みながらその場で倒れた。


「―――っいや、違う……! あ、あっ、そ、そうだ! こ、この国のすべてをやろう! 余、いや、私はもう何もしない! だ、だから助けてっ―――!」


必死に命乞いをするその姿はもはや王と呼ぶにはあまりにも惨めだった。

かつて民を支配し、恐怖で縛り付けた男の姿はそこにはなく、ただ命を繋ぎ止めようとする一人の弱き人間がいるだけ。

……命乞いをして助かった事例なんてほとんどないってのに……それでもしちゃうのは人間の性なのかね……にしてもここまで心が壊れたんなら、やっぱ俺らが手を下すまでもない、か。


「王様……さっき俺らにどうして人間に手を貸すのか、って言ってたけどさ……。人助けをするのに、理由は必要か?」


俺がそう問いかけると、王は震えながらも必死で考えて言葉を紡ぐ。


「……っ、それは、と、当然! それに見合う見返りがなければ助ける価値もない―――あ……」


そして、そこまで口にしたところで、気づく。

自身の言葉こそが、現在の自身の首を絞めているという事実に。

……だがそれに気づいたとしてももはやどうしようもなく。

後ろで、やれ嘘だのさっきのは無しだのと、のたまう王を無視して俺は彼女に問いかけた。


「……それで、ソフィアさんはどうしたい?」


その言葉にソフィアさんは一瞬目を閉じ、やがて、深く息を吐いた。


「私は……」


今回、王の処遇については予め彼女らに一任することは決まっていた。

けれど、彼女らはそこからどうするかは俺達には特に語らず、そして俺たちもそれを聞くことはなかった。

だから―――。


彼女の声は震えていたが、やがてもう一度大きく息を吐いた後、確かな決意を込めて告げた。


「……私は、この者の処遇を、この国の民に委ねようと思う。……苦しめられたのは民だ。なら、この王の処遇も民に任せるべきだろう」

「……そっか。そんじゃ、まぁ俺たちの出番はここまで、かな?」


―――だから、俺たちは何も言わずに彼女の意思を尊重してその場を去ろうと背を向けた。


その時、玉座の間に差し込む光が、長い戦いの終わりを静かに告げているかのように明るく周囲を照らし出し、ソフィアは声を張り上げる。


「……本当に感謝する……今後、私ら王都はかの森を貴殿らの領地とし、これから困ったことがあればどんなことでも協力すると誓おう!」


その声は澄み渡り、玉座の間の壁に反響して広がる。

背を向けた俺たちの耳に確かに届いたその誓いは、未来への約束のように響いていた。


そして、その背に――彼女は確かに告げた。


「マスター殿……最後に一つだけいいだろうか……?」

「……!?」


その言葉に、俺は思わず足を止め、振り向いた。


だってそれは、かつての剣聖の最後と同じ言葉で―――。


彼女の表情は、とても清々しい笑顔だった。

ステンドグラスから差し込む七色の光が彼女を照らし、その姿は眩しく輝いていた。

その光景は、まさにこの国を統べるに相応しい者の姿――民を導く真の王の姿のようで。


「……私らの国の忌まわしき歴史を、()()()()()()()()()()()()


彼女のその言葉に胸に熱が込み上げ、言葉が詰まりそうになる。

だが俺は最後まで強く、真っ直ぐに答えた。


「……えぇ、ソフィアさん。また何かあったらいつでも言ってくださいね……俺が……俺たちが必ず、力になりますから」


その瞬間、彼女の瞳に涙が滲むも、しかし笑顔は崩れなかった。


互いの言葉は誓いとなり、玉座の間に残された静寂は、確かな未来への希望へと変わっていく。


「―――あぁ、感謝する。では、またな、マスター殿、サクラノヴァ殿、猫バイト殿、そしてゴラクZ殿にも伝えておいてくれ」

「もちろん、それじゃ、またね! ソフィアさん! シェイドさん!」


俺の言葉に、ソフィアさんの瞳には柔らかな光が宿り、シェイドさんもまた静かに頷いた。

そして――俺たちは再び背を向け、歩みを進める。


扉の向こうには、俺たちの帰るべき場所がある。

だから、振り返りはしなかった。

それは彼女の決意を尊重する証であり、俺たちの役目が終わったことを示すものだから―――。


―――……ただ、一つだけ惜しむらくは……。


この感動のシーンでさえ。

俺の姿がアホ面の半魚人だったことだろう――――――。



◇◆◇



―――こうして俺たちは去り、王都には新たな時代が訪れた。

後に聞いた話によると、剣聖、ソフィアさんが代理の王として王都の玉座に立ち、荒れ果てた秩序を取り戻していったのだという。

民は長き支配の恐怖から解放され、街には笑顔と活気が戻り、重税や圧政は廃され、民の声を聞く政治が始まった。

王都の兵も再編され、王都守護隊はその名の示すように、外部への圧力ではなく、再び民を守るために立ち上がったという。


そして、かつて悪しき王から各領地の領主たちの命を救ったシェイドの活躍と、心を入れ替えたサヴァンの活躍によって外交も執り成し、王都は外見のみならず、最も豊かで大きな巨大国家として名を成すこととなった。


――が、しかしまぁ……それはまだ先の話。


王都を後にした俺たちは、未だ夜の影を残す街道を歩いていた。

東の空には淡い光が差し込み始め、地平線の向こうから朝日がゆっくりと昇ろうとしている。

冷たい風が頬を撫で、長い戦いの終わりを告げるように空気は澄んでいた。


そんな静けさの中、ふと前を行くサクラノヴァさんがふいに振り向く。


「……それでマスター。シャドウ・トライガーはサラマンダー同様に言葉を話せたのか?」


骸骨の眼窩に宿る淡い光が揺れ、まるで問いかけそのものが冷たい刃のように鋭く突き刺さるが、しかしその声に俺は肩をすくめて苦笑するしかなかった。


「……あ。やべ……一発で倒しちゃったから分かんないや……」


その言葉にサクラノヴァさんはわざとらしく深々とため息をつき、骨の指先をわずかに振る。


「……はぁ……貴重な情報源かもしれないというのに貴様は……」

「いやいや! クリティカル出ちゃったんだから仕方ないじゃん! っていうかそもそも―――」


と、話に熱が入り始めた瞬間、猫バイトさんが軽快に割って入る。


「はいはい、マスターもサクラノヴァさんもそこまでにしよ~! それに、シャドウ・トライガーみたいな雑魚モンスターが何か知ってるとも思えないしいいんじゃない~? ってサクラノヴァさん言ってたじゃん~?」

「……サクさんっ!? まさかわざと煽って……いや、まぁそれならよかったけどさ」


ほんの僅かな呆れを含んだ声を漏らすと目の前の骸骨は無い鼻で笑って再び前を向いた。

その姿に俺もまた何も言わずに空を見上げていると、ふと猫バイトが思い出したように声を上げた。


「あ、そういえばさ、この間は話の途中になっちゃってたけどさ~。かつての剣聖、ユイさんの最後ってどんな会話だったの?」


猫バイトさんの問いに俺は歩みを緩める。

確かに途中で話が途切れていたことを思い出し、少しだけ息を整えて答えた。


「え? あ~、前も言った気がするけど別にそんな重要な話でもないよ? ただ、勝負の後に彼女に感謝されたってだけだし……」


しかし当然、その言葉の意味が分からない猫バイトさんは首を傾げる。


「感謝~? なんで? ユイさんてマスターに負けてたよね?」


……ただ、その問いに俺は苦笑しながら続けた。


「まぁ……そうなんだけど……いや、でも俺もさ、この世界に来てからは、少しだけ彼女の言っていた言葉の意味が何となく分かるんだよね」

「え? え? ドユコト?」


俺はふと目の前の朝日を見つめる。

昇り始めた光が俺たちを染め、過去の記憶を呼び起こす。


――かつての剣聖は、まさに最強と呼ぶことさえできる存在だった。

人間種という弱き種族の中の"種族王"ですらない彼女は単純なステータスで言えば中途半端な竜種にすら劣るほどだっただろう。

けれど、彼女はゲームを始めてから俺たちに出会うまで、ただの一度の敗北もなく。

その圧倒的な剣技は、ゲーム内に存在しない《剣聖》という称号すら生み出した。


そして彼女が単身で【ネクサス・レグリア】に乗り込んできたある日。

半ば道場破りのような形で俺たちに勝負を挑むも―――結果としては零勝五敗。

いずれも"種族王"としてのパッシブスキルや圧倒的なステータスの前に敗北を喫した。


技術、戦闘センス、戦闘IQ、体の使い方、反射神経、動体視力、数を挙げればキリがないが、そのどれもが勝っていてもなお勝つことさえできない状況は、きっともどかしいものがあっただろう。


……だからこそ。

俺は彼女に敬意を表し、自らの竜種の力を使わずに、そのいずれもを超える力を見せ―――彼女に勝利した。


後から考えれば、全力を出さない勝負というのは、武道を嗜む彼女にとっては最低だったかもしれないと思うところもあったのだけど、しかし彼女にとってはそうではなかったらしく……。


勝負の後、俺は彼女に呼び止められる形で振り返った。

そして。


「―――ありがとう。……恐れながら自分のことを最強だと思っていたが……まだ自分に足らないものを見つけることができた気がしたよ。……感謝しよう、マスター。……私を超えてくれて」


その言葉を残して、彼女はこのゲームを去った。

そして、後に本人から知らされたことだけど……なんと彼女は夢だったというお菓子作りを始めたらしい。

幼いころから武術の才に恵まれ、親に半ば強制的に道場を継がされた反動……なのだとか。


―――多分、彼女は最強である自分は常に最強であり続けなければいけないという重圧に耐えかねていたんだろう。


最強であり続けることは、孤独であり続けること。

誰にも理解されず、誰にも打ち明けることができない。

たとえ打ち明けたとしても大概は自慢や傲慢に見えてしまうから。


だから、彼女は俺という存在に初めて本当の意味での敗北をしたことで肩の荷が下り、感謝の言葉を残して未練なく武道の道から離れたのだろうと、俺は思う。


……じゃあ、今の俺はどうなんだろうか。

最強となった俺を、果たして誰が理解してくれるのか――。


……なんて、そんなことを思う時もあったけれど……今は違う。


だって――。


「……ふん……なんでもいいが、マスター。貴様は俺が殺すまでは必ず負けてくれるなよ……?」

「いや、サクさん、ガチで怖いって、声がマジじゃん」


今はこうして俺とともに、横に並んで歩んでくれる彼らがいるから。


「くっくっく! サクラノヴァさん、マスターに勝てる算段はあるの~? お得意の状態異常コンボは効かないんでしょ~?」

「―――では猫バイト……まずは肩慣らしに貴様から殺してやろう……」


まぁ……たまには言い合ったり、少しすれ違ったりするけれど。

それでも俺たちは大切な仲間であり、互いを高め合うライバルだ。


「へへっ、残念だけど今の僕は強いよ~? くらえっ《断世の牢(ディメンション・ロウ)》! しばらく静かにしてもらうよ~ん!」


―――と、猫バイトさんが両手を広げ、空間を歪ませた瞬間、サクラノヴァさんの姿が掻き消えたことに俺は思わず目を見開いた。


「え!? サクさんが消えた!? って、それ、もしかして四番隊長の!? すっご! 流石猫バイトさんだね……! でも……」


だから、これから歩む道にどんな困難があろうとも。


「―――誰を静かにさせるって?」


―――ふと振り返れば、いつの間にか転移して戻ってきたサクラノヴァが立っていた。


「ぎゃーーーー!! なんで!? あっ、転移はずるいよ~~~!!」

「あっはは、そりゃそうだろ! ははっ!」


猫バイトさんが情けない悲鳴を上げながら慌てて後ずさるのを見て俺は思わず笑い声を漏らす。


――俺はきっと乗り越えていける。

こうして笑い合える仲間がいる限り。




かくして。

俺たちはゴラクZさんの待つ居場所―――《オルディレスト城》へと帰還するのだった――――。



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