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継承英雄譚、担々  作者: シロクロゲンヤク
第四章 理想家オーズンの四人の後継者

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第149話 激突~友へ~

~前回までのユンゼス~


決戦の舞台は、北門の大要塞。

そこにリハネが突っ込んで。

その隙に俺は、要塞に侵入した。


◇登場人物◇ ※●が視点者

__ヨダーシル・南区

●ユンゼス  :南区の区長


__ヨダーシル・東区

〇リハネ   :ゾトの勇者

〇ラデューム :東区の区長


__ヨダーシル・北区

〇ロミスオッド:北区の区長

〇カナミア  :アイーホルの勇者。洗脳状態

*ユンゼス視点*


 インディビジュアルクリアドラゴンを起動して。

 薄い水色の鎧を身に纏い。


 一人、魔王城内を歩く。


 気を付ける点と言えば。


 リハネとは別の方向に進んでいる。

 彼女達の戦いには、実力的に割り込めない。

 だから、邪魔にならないように。


 それだけ。


 (…。)


 俺達の目標が、ロミスオッドの捕縛なら。

 敵の目標は、東区区長であるラデュームの排除。


 そうすれば。

 新都市長候補はいなくなり、ロミスオッドが新都市長だ。


 得意の情報統制で、異議を唱える者も抑え込むつもりだろう。


 それでも。

 まだ反抗してくる者がいるとすれば。


 それは、俺だ。


 元、都市長候補の一人であり、まだ南区の区長。

 情勢の変化により、再び都市長候補として名乗りを上げてもおかしくない。


 ついでにインディビジュアルクリアドラゴンなんて、厄介な兵器も持っている。


 この戦いで、カナミアが敗れれば。

 その戦闘力は脅威になるはず。


 是が非でも、潰しておきたい相手。


 そして、それが出来るのは。

 インベージョンクリアドラゴン。つまり、ロミスオッド本人だ。


 だからこうして、待っている。


 奴の高い探知能力で、俺を見つけてくれるのを。


 そして、その目論見は。

 成功する。


「ここは、気軽に散歩していい場所ではないですよ。」


 白い鎧が現れる。


「護衛もつけずに、ふらふらと。

 どんな罠かと思えば、それもなく。

 一応、聞きましょうか?

 何しに来たんです?」


「お前と、話をしにきたんだよ。ロミスオッド。」


 クレスタにも言われたし。

 俺も、話をしたいから。


「…。」


「昨日も言ったろ?

 力になれるかも知れない。そして、力になれるなら。

 そう、したいんだ。」


「私の目的は復讐、ある人物を殺す事です。

 そいつは強い、だから力を求めます。

 ヨダーシルという力を。」


 本人ではないけれど。

 鎧で表情も見えないけれど。


 雰囲気が、やっぱり同じだから。

 今でも忘れられない、大事な友達に似てるから。


 だから、その言葉が本心だと、わかる。


「復讐かぁ…。それは…。」


「まさか、何も生まないとか。

 そういう、ありふれていて、もはや誰のセリフかも分からないような言葉で。

 説得できるなんて思っていませんよね?」


「…。」


「復讐は何も生まない。

 私もそう思います。

 目的があって、手段として復讐する場合は違いますが。

 復讐そのものが目的の場合。

 何かを得ようとしていないんですよ。

 得ていたモノを、得られるはずのモノを、代えがたいモノを。

 失ったから。奪われたから。もう二度と、この手に掴めないから。

 だから復讐をするんです。

 元凶にね。」


 まるで。

 彼の怒りに周囲の空気が、魔力が呼応するかのように。


 ぼたぼたと。

 黒く濁った泥みたいなのが、落ちてくる。


 それは、徐々に勢いを増していき。

 空は晴れているのに、ここら一帯だけ雨が降っているみたいになって。


 周辺の建造物も、床も、俺達の鎧も、汚していく。


 (…魔力の、質の変化。)


 マシンDFドラゴンフォームに備わっている機能で。

 機能のベースは、龍穴から出る魔力を変化させる装置。


 ロミスオッドが再現した物だ。


 だから彼ならば。

 こんなふうに機能を拡張させ、周辺魔力を変化させるなんて事が出来てもおかしくない。


 つまり、これは攻撃。もしくは攻撃の為の準備。


「だってそうでしょう?

 私は失ってしまったのに。絶望したというのに。

 そいつは、のうのうと生きているんです。

 許せる訳がない。

 人はいつか死ぬ?私が殺さなくても、どうせ死ぬ?

 まるで理解していない。

 そいつが、今も生きていて、人生を謳歌しているのが許せない。

 一秒でも早く消し去りたい。

 でも、それには準備が必要で。

 我慢して我慢して我慢して準備を進めるんです。

 確実に。

 復讐を遂げる為に。」


 この、一面に飛び散る泥のような魔力は。

 ロミスオッドの制御下にあるこの魔力は。


 徐々に。

 濃度が上がっていく。


 濃すぎる魔力は、毒だ。

 断海の魔力のように。


 断海まで濃くする必要はない。

 龍穴の魔力ぐらいか、それぐらいで。


 俺は行動不能になるだろう。


 そして、インベージョンクリアドラゴンに耐性を付与しておけば。


 今、泥の舞うこの空間は。

 奴だけが動く事の出来るフィールドとなる。


「私の目的は話しました。

 さあ、あなたは。

 何が出来ますか?」


 この状況で。


 俺に、出来る事。


 (…。)


 俺の友の、ロミスオッド。

 目の前にいる、ロミスオッド。

 俺のインディビジュアルクリアドラゴン


 そして、俺達の理想の世界の事を考えて。


「俺は、お前の復讐には協力できない。」


 そう、言い放つ。


「理由は、二つ。」


 空気が、変わった。


「一つ目。

 俺の理想の世界は、皆が笑顔になれる世界。

 その為には、自分の世界と、異なる価値観の世界を尊重する必要がある。

 殺す、壊す、消し去る。

 どれも、真逆の考えだ。

 だから協力できない。」


 計測器の数値が、勢いよく上がっていく。


 予想通り。

 敵の狙いは、濃度上昇による行動不能。


 こうして喋っていられるのも、あと数分。


「もう一つは。

 復讐の先に何もないからだ。

 手伝った所で、お前が笑顔になれないなら、意味がない。」


 ロミスオッドが、一気に距離を詰めて来てた。


 放たれる奴の右ストレートを、右腕で逸らす。


「何が尊重する、ですか?

 尊重するというのなら、私の目的を肯定してくださいよ。」


「肯定は出来ない。

 俺が尊重すべきは、お前が笑顔になれる世界だから。

 でも、だから妥協案なら出せる。

 相手の命を奪わずに、例えば謝罪させるとか。

 そういうのなら、協力できるかもしれない。

 詳しい話を、聞かせてくれないか?」


 蹴りが飛んできたので、後ろに下がって避けた。


 動く度に痛みを感じるのは、インディビジュアルクリアドラゴンの反動の所為だけじゃない。


 少しずつ、魔力変化の影響も出て来ている。


「結構です。

 謝罪など求めません。

 第一、向こうは、私の事を認知しているかさえ怪しい。

 上っ面だけの謝罪など、気持ち悪いだけです。

 そして、奴の罪を裁く法もありません。

 色々と、複雑なんですよ。

 理解も、共感も、納得もいらない。

 言ったでしょう?

 何も求めていないんです。

 ただ、奴が死んでくれれば、それでいい。」


 ロミスオッドが、剣を抜いた。

 鎧と同じ、真っ白な剣身。


 しかしそれも、舞う泥の所為で汚れてしまう。


「そんな破滅願望を、叶えさせてたまるか!」


 やはりまずは、無力化させないと。

 そう思い、一歩を踏み出す。


 身体が軋むのを感じながら、渾身の右ストレート。


 それを剣身で受け止められる。

 丈夫な剣だ。


「あなたは、自分の価値観を他人に押し付けているんですよ!

 それは侵略行為では?

 常に笑顔でないといけないんですか?

 苦しくても、我慢して、笑い続けろと?」


 その状態のまま、押される。

 伸ばした肘が、曲がってくる。


「違う!

 俺は、何も奪わない!

 悲しい時は、悲しんでいいし、怒りたい時は怒っていい。

 状況的に、それが出来ない時もある。

 耐えないといけない時はある。

 でも、全部を我慢するのは、ダメだ。

 無理して笑って、誤魔化し続けたら。

 本当に嬉しい時、心から笑えない!」


 右腕に、魔力を込めて。

 両脚、踏ん張って。


 右腕を伸ばす。

 剣を、押し返す。


「耐えるのは、耐えた先の世界に、希望があるからだ!」


 伸ばした右腕を、再び曲げて。

 バランスを崩したロミスオッドに、再びパンチを叩き込む。


「目指すべきなんだよ!自分の、理想の世界を!」


 その、俺の拳に。


 思い切り剣が振り下ろされる。

 今度は剣身ではなく、刃が向けられて。


 拳と剣が、激しくぶつかる。


 インディビジュアルクリアドラゴンでなかったら、きっと拳が真っ二つになっていた。


「その、目指していたものが、既に無いと言っている!!」


 衝撃で、二人共、弾かれて。

 少し、距離ができて。


 ロミスオッドが、剣を構えて。


 俺は、彼に。

 言葉を投げる。


「お前が、酷く傷ついたのは、分かった。

 その苦悩が、俺には到底理解できないほど深い事も、分かった。

 でもさ。

 なあ、ロミスオッド。

 俺達は、生きているんだよ。」


 彼の悲痛な叫びが。

 俺の戦意を奪うから。


「掛け替えのないものを、失ったんだよな。

 変わりなんて、ある訳ないんだよな。

 それでも。

 それでもだよ。

 俺達は、こうして、会話をしているんだぜ?

 何かを。

 新しい、何かを、一緒に探さないか?

 その事なら、いくらでも協力するよ。」


 二度も。

 俺に、ロミスオッドを失わせないでくれよ。


「ふ、ふふふ…。」


 笑い声は、ロミスオッドから。


「まったく、薄々気づいているでしょうに。

 はっきり言いましょうか?

 あなたの友達の、ロミスオッド。

 殺したのは、私ですよ。」


 気づいていたとも。


 しかしそれでも。

 突き落とされたような感覚なのは。


 違うといいと、思っていたからか。


「理由は簡単。

 彼と入れ替わり、後々ヨダーシルを乗っ取る為です。

 本当は、もっと早く、そして穏便に済む話でした。

 彼を唆し異世界へ転移させ、私が彼に成り代わる。

 しかし、あの男に。オーズンにバレてしまった。

 あなた方に阻止され、彼は投獄。

 一度、それで諦めて、世界を周ってみたんですが。

 やはりヨダーシルが都合いいんですよ。

 という事で再挑戦。

 彼を出所させて、殺害し、今度こそ成り代わる予定でした。

 そしたら今度は、奴がしぶとい。

 あなたの元まで、逃げられてしまった。

 そこからは大変ですよ。

 潜伏しながら、証拠の隠蔽。

 オーズンなんて化け物と戦うなんて、ごめんですからね。

 そうこうしているうちに、オーズンが死んで。

 それで、ようやく成り代われたという訳です。」


 そう、だろうよ。

 犯人がこいつなら、そういう事だろう。


「憎いでしょう、私が。

 復讐したいでしょう?

 ほら、仇が目の前にいますよ!」


 俺の造ったものを凄いと言ってくれて。

 俺が、これから造るものを楽しみだと言ってくれて。

 俺と一緒に、理想の世界を造るはずだった男を。


 こいつは殺した。


 ガクンと。

 力が抜け、思わず膝を地面につく。


 魔力変質の影響がいよいよ厳しくなってきた。


 俺は屈んだまま、ロミスオッドの方を向いて。

 答える。


「それでもだ。

 一緒に、生きる理由を見つけよう。」


 鎧が。マスクがあって、よかった。


「…は?」


 並行世界の自分を殺してまで、復讐したいと考えている男が。

 その果てが、自滅と知りながらも復讐を望む男が。


 なんとも間抜けな声を出す。


「結局。

 あなたの友達への思いは、その程度という事です。」


「違うよ。

 大事だから。

 共に夢見た世界を、何より優先したいんじゃないか。」


 だから、目の前の。

 こいつも笑える世界を、目指したい。


 両脚に力を入れ、再び立ち上がる。

 大丈夫。まだ、戦える。


「なるほど。

 あなたの理想の世界とは。

 他者を尊重する世界というのは。

 個人的な負の感情を押し殺し、諦める事で実現する。

 怒ってもいいし、悲しんでもいい。

 しかしそれを、他人に見せてはいけない。

 なんとも、まあ。

 窮屈な世界だ!」


 ロミスオッドが、動く。

 鋭い突きを繰り出してくる。


「そんな世界に、なんの魅力も感じない!

 お前の助けはいらない!

 お前はいらない!

 さっさとくたばって、ヨダーシルを渡せ!」


 俺はそれを、掴もうとして。

 失敗し。

 右肩を、貫かれた。


 鎧の強度が、落ちている。


「…違う、と言いたい所だけど。

 そうだな。

 そういう一面も、あるかもしれない。

 全員が、少しずつ、我慢すれば。

 近づけるかもしれない。他者を尊重する世界に。」


 でも。

 そんなに単純な話じゃない。


 少しの我慢とは、何だ?

 ある人には苦ではなくても、別の人には、とんでもなく苦行かもしれない。


 偏りは、不満を生む。

 不平等で損をするのは、他者を思いやれる人だ。


 それは。

 やはり俺の理想ではない。


「でも、難しいよな。

 パンが一つあって、自分の他にもう一人いて。

 半分にするという選択肢もあるけれど。

 それだと、家で待つ子供がお腹いっぱいにならなくて。

 だからパンを掴んで、全力で駆け出す。

 それが、悪い事だとは、俺には思えないよ。」


 左手で、掴み損ねた剣身を掴む。


「そこに、パンが三つあったら、どうだろう?

 パンを取りに来た二人と、家で待つ子供の分だ。

 それなら、皆、笑顔になるんじゃないか?

 だから俺達は、パンを三つ用意するんだ。」


 ロミスオッドが、剣を引こうとする。

 が、動かせない。


 動かせないように、力を込める。


「でも、そんなに単純じゃない。

 パンが三つあれば、三つともほしい。

 だって、明日の分もほしいから。

 なら、一体いくつ必要なのか?

 それを、答えられる人がいなくて。

 パンも無限にある訳じゃない。

 一生懸命、俺達はパンを作るけど。

 足りないんだよ、どうしても。」


 きっと。

 旅をしたロミスオッドは。

 そういう現実に直面して。


 あいつは真面目なやつだから。

 どうしても解決しないと、いけないと思って。

 でも、解決できなくて。

 絶望した。


「配って終わりじゃないんだ。

 解決なんてしない。

 これは、生きている限り、続いて行く話なんだ。

 俺と、ロミスオッドだけで何とかできる話じゃない。

 だから、ヨダーシルが必要なんだよ。

 いくら作っても足りないからって諦めない。

 作り続けるんだ。ずっと!」


NニューMマジックMモード起動。』


 ようやく、解析が終わった。


「お前に、ヨダーシルは渡せない。」


 黒い泥に混じり、水玉が舞う。


 正体は、俺が変質させた魔力だ。

 瞬く間に量を増やし、泥を、洗い流していく。


「これは!?」


「あいつが考えた、皆が笑える世界の為の力だ!」


 新魔力。

 魔物が生まれないように。そして生活の質を落とさないように。


 NニューMマジックMモードとは。

 周辺の魔力を、新魔力へ変換させる。


 根本は、相手と同じだ。

 どちらも、魔力の質に干渉する力。


 今回は、相手が先に魔力の質を変化させてしまったから。

 それを更に変化させる為、解析が必要だった。


 新魔力は、濃度の低い魔力。

 つまり、本当に新魔力に変化させられれば、俺達のマシンDFドラゴンフォームは、魔力不足により停止する。


 まだ、そこまでは至れていない。


 そう、これは未完成。

 精々、魔力濃度を下げる事しか出来ない。


 でも今は。


 インベージョンクリアドラゴンの力で魔力濃度が上昇しているから。


 行動に支障が出るほど、濃くなっているから。


 それを下げる事で。


 インディビジュアルクリアドラゴンが、本来の力を取り戻す。


 左手で、右肩に刺さった剣を引き抜く。


 勢いのままロミスオッドから奪いとり、そのまま天高く掲げて破壊する。


 左脚を、前に。


 右腕を、振りかぶった。


 右肩が痛いけど。

 だからこそ、気合が入る。


 事態の急変に、硬直していたロミスオッドが、ようやく動きだす。


 でも、遅い。


 俺の右拳が、奴の腹に突き刺さる。


 よろよろと。


 ロミスオッドが数歩、下がった。


 奴の鎧を砕けるだけの魔力は込めた。


 それでも砕けないのは。


 奴の執念。


 それから。

 ダメージの蓄積で、俺が期待値の力を出なかったからか。


 (お互い、あと一発って感じか…。)


 ゆっくりと、円を描くように歩き出す。

 向こうも似たような感じだ。


 息を整えつつ、間合いを計っている。


「俺達はパンを作り続ける。

 でも、やっぱり足りなくて、きっと我慢してもらう事もあると思う。

 しかも、パンがあるだけで、幸せになれる訳じゃない。」


「…。」


「それでも、無駄だとは思わないよ。

 俺の理想とする世界が、どこにも無いとも思わない。

 だってさ。

 あの時の、あの場所に。

 俺と、ラデュームと、ロミスオッドの三人で、トリッキーシューターをしている時に。

 あの瞬間に。

 確かに、あったんだから。」


 二人、同時に動いた。


 右腕は、もう上がらない。

 だから振りかぶるのは、左腕。


 ダンっと、思い切り地面を踏みつけて。


 あいつは右腕を、俺は左腕をあいつに伸ばす。


 それぞれの腕が交差して、お互いの顔面を殴り合う。


 脳が揺れて。

 幻覚を見た。


 あの頃の俺達の姿。


 三人共。

 いい笑顔だ。


「なあ、ロミスオッド。」


 殴られた状態のまま。

 空を向いたまま。


「復讐、やめよう?」


 それが、限界。


 インディビジュアルクリアドラゴンが、砕ける。


 俺は脱力して、その場に倒れた。


 バシャンと、水が跳ねる音がする。


「復讐は、やめません。」


 その声は、上から。


 辛うじて見てる奴の脚は、鎧のまま。


 どうやら、負けてしまったらしい。


 音から察するに、石剣ストーンソードでも作っているのだろう。

 俺に止めを刺す為に。


 (…まだだ。)


 あれだけ色々言っておいて、あっさり諦めるなんて出来ない。

 まだ意識があるのだから、最後まで抗うべきだ。


 迫る石剣ストーンソードを、掴んだり避けたりを試みないと。


 だから、とりあえず仰向けに。


 そして。


 俺は見た。


 ロミスオッドの他に、誰かいる。


 それは…。

~戦況まとめ~

リハネ     :カナミアと交戦

クレスタ・ツツジ:ワッポノと合流…

ユンゼス    :ロミスオッドと交戦

ラデューム   :要塞に直接攻撃

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