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継承英雄譚、担々  作者: シロクロゲンヤク
第四章 理想家オーズンの四人の後継者

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第142話 ユンゼス~魔力~

~前回までのユンゼス~


大会の運営委員を経験し、勝負の世界に自分の理想はないと知る。

しかし友達の影響で、異なる価値観との共生の可能性に喜ぶ。

そんな時、暗い顔のロミスオッドが現れた。


◇登場人物◇ ※●が視点者

●ユンゼス  :22歳、オーズンの弟子

〇ロミスオッド:22歳、オーズンの弟子

 翌日。

 俺とロミスオッドは、ネクーツ領、旧コア王国の王都跡地に来ていた。


 そこは、廃墟と呼ぶに相応しい場所。


 滅んでから200年弱。

 焼け落ちた王城も、瓦礫の山となった街並みも放置されたまま。


 ネクーツの主要の町からは離れているから、手を入れるのが大変。

 そしてコア王国の評判は、今でも悪い。


 苦労して、キレイにして。それで批判されたくはないのだ。


 お陰でここは。

 盗賊の根城になったり、魔物の巣窟になったり。

 その時々で主を変え、現在は、どうやら空き家のようだ。


 (…。)


 瓦礫の道を、ロミスオッドの後に続いて進む。


 正規手順で国境を越えたとはいえ、こんな所に来ていいはずがない。


 ここは、命の軽い場所だ。

 次の瞬間、意識が飛んで。二度と覚醒しないなんて事が当たり前の世界。


 魔法の訓練はしているとはいえ、急に飛び出してきた盗賊や魔物に対処できるだろうか?


 (…こういう世界は、ダメだ…。)


 違う価値観の世界を認めるのが大事だと、昨日、結論づけた訳だけど。


 もちろん、こういう世界でこそ輝けるという人がいれば、否定はしないけど。


 近づけてはダメだ。『こっちの世界』を守る為に。


 そして、好きでいるのではなくて。

 やむを得ず、この世界にいるのであれば。


 『こっちの世界』に来れるよう、手助けがしたい。


 ロミスオッドが、もし、そういう状況なのであれば。

 俺は、彼の手を引っぱって連れ帰る。


 などと、決意を固めていると。


 目の前の彼は、地下へ続く階段を降りていく。


 (…きっとここには、王城が建っていたんだよな。)


 顔を上げ、空の青さを確かめて。


 先が見えない、暗く、深い沼に沈むように。

 ロミスオッドを、追いかけた。




『ようこそ。ここが、俺達の理想の世界を造る為の拠点だ。』


 階段を降りた先。

 想像より広く、綺麗な空間だった。


 本。おそらく何かの資料だろう、そういった物が囲むように置いてある。


『さて、まずは結論を。

 皆が笑えない理由、それは。』


 適当な所に座ると、彼の説明が始まった。


『魔物がいるからだ。』


 それは、あると思う。

 特に、町から町へ移動する際の魔物の襲撃は、深刻だ。


 ヨダーシルでさえ、被害を出している。


 それに、小さな村なんかは。

 魔物に襲われて壊滅する、なんて事もある。


 しかし。


 魔物は、もう1000年以上いるのだ。


 多くの人にとって、魔物とは、そういう存在で。


 例えば、町に魔物の大軍が押し寄せてくるような事があれば、騒ぎになると思うけど。


 そうでない場合。

 魔物よりも、どうやってお金を稼ぐかの方が重要で。


 魔物の対抗手段のある、大きな町となれば、尚更。


 つまり。

 仮に魔物が、この世界からいなくなったとして。


 喜ぶ人も、当然いるだろうけど。


 それだけで、皆が喜べる世界になるとは思えない。


『人々は、魔物の脅威に怯えている。

 その恐怖が、余裕をなくさせる。

 自分の事で精一杯。

 弱者は、ただ搾取されるだけ。

 こんな事では。皆が笑える世界など、訪れるはずがない。』


『…。』


『魔物を根絶する。

 その為に、この世界の魔力を。』


『待ってくれ。』


 そう言うんじゃないかと、思った。

 そうじゃないといいなと、思った。


『魔力は、必要だよ。

 魔法はもちろん、魔道具は、これからの世界に必要だと思う。

 確かに、魔物を生むけれど。

 それだって、もっといい魔道具が作れれば…。』


『同意見だよ。

 魔力は必要さ。』


 え、早合点だったか?


『この世界の、魔力の質を変えるんだ。』


 ページの開いた、本を渡される。


『魔力には、質がある。

 人にも、物にも個人差がある。

 しかし、そういうレベルではなく。

 同じ魔力でありながら、別物扱いされているものがある。』


『反魔力…。』


『そう。そして、断海の魔力。

 それから、異世界の魔力、天力だ。』


 異世界。

 師匠から聞いた事がある。


 天上の国や、天力の事を。


『天力は、碌に研究されていない。

 が、他二つに関しては、それなりに資料がある。

 反魔力は、質が悪い魔力で、断海の魔力は、質が良すぎる魔力だ。

 どちらも、魔法を使うには適さないとされているが…。』


 視線を本に向ける。そこに書かれているのは、断海についての研究内容。


『断海の魔力で、魔法の発動は確認されている。

 常人には不可能でも、卓越した魔法使いなら発動できるんだ。

 そして、魔物化も確認されている。

 大昔には、ドラゴンが魔物化して魔竜として恐れられ。

 現在では、数百年前に不用意に近づいた海賊達が、魔物化して海を彷徨っている。』


 近づいてきたロミスオッドが、新しい本を渡してくる。

 反魔力についての研究内容が載っていた。


『反魔力も、魔法に関しては似たような結果だ。

 常人は無理で、実力者がなんとか使えるレベル。

 しかしだ。

 魔物化に関しては違う。

 反魔力で魔物化した例は、1件もない。

 魔力暴走は起きる。しかし、動き出さない。動き出す前に、壊れる。』


 本の7割は、研究結果。何十年もかけて、反魔力を調べたんだ。


『質を上げる事と比べて、質を下げる事は難しくなかった。

 だから反魔力を作る技術というのは確立している。

 それこそ、対魔物戦に使えるんじゃないかと研究が進められて。

 結果、役に立たないという評価で終わった。』


 その話は知っている。


 弱い魔物には効果があるが、ほとんどの魔物にダメージを与えられなかった。

 反魔力攻撃をするのであれば、基礎魔法でも撃った方がマシという話だ。


 戦闘以外、例えば、治療効果はどうかという話もあった。

 それこそ『呪い』と呼ばれる、回復魔法が効かない病に対しての効果が期待されていたが、それもなくて。


 さらにネックだったのが、長期保存が不可能な事。

 元々が質の悪い魔力だから、簡単に壊れてしまう。


 準備があれば、その都度、作れなくもないが。

 どうしても効率が悪く、そこまでする価値がない。


 それが、反魔力。


『魔法が使えなくもない点と、魔物が絶対に生まれない点。

 理想的だと思わないか?』


 両手を広げ、一回転するロミスオッド。

 ああ、こんなに嬉しそうな顔、今まで見た事ない。


『そうは言っても、ほとんどの人が魔法を使えなくなるって?

 それこそヨダーシルの出番だろう。

 魔法が使える、補助具を造ればいい。

 反魔力でなくともいいんだ。

 大事なのは、魔物が生まれない魔力。

 八割程度の反魔力、いや、低魔力…。

 とりあえず、新魔力とでも呼ぼうか。』


 俺に説明しているんだろうけど。

 興奮気味の彼は、俺を見ない。


 独り言を喋っているみたいだ。


『確かに、魔法の威力は下がるだろう。

 でも、山を吹っ飛ばす力とか、いらないだろう?

 数百年前なら違っただろうが、きっともう、天上の国だって攻めてこない。』


『ロミスオッドの言いたい事は分かったよ。

 今の魔力を、新魔力に変えるんだろう?

 でも、そんなの可能なのか?』


 口を挟んでみる。

 一人にしない為についてきたのだ。


 一人の世界で、喋らせ続けるわけにはいかない。


 ぎょろりと。

 その瞳が俺を見て。


 彼は、笑った。


『魔力は全てのモノにあり、絶えず循環を繰り返す。

 食べたり寝たりして魔力を生み出し、取り込む。

 動いたり魔法を使う事で魔力を使い、放出する。

 この辺りは広く知られている事で、そういうモノだと認識されている。

 1000年前からの、常識。

 そう、少なくとも1000年。この世界から魔力が無くなった事はない。

 魔王と呼ばれる大魔法使いが、魔力をバンバン消費してもだ。

 なぜだと思う?』


 えっと、凄腕の魔法使いは、足りない魔力を大気中から補ったりするから。

 生産より消費が多いのに、魔力が枯渇しない理由か?


『それは、総量が多いからじゃないか?』

『なら、その大量の魔力はどこにある?』


『…。』


『大地にだよ。』


 また別の本を渡される。


『俺達は世界の形を知らない。

 断海と、遠海と、大氷山脈に囲まれて、知る術がない。

 丸いのか、平らなのかも分からない。

 しかし、想像は出来る。

 異世界の知識があるからな。』


 ロミスオッドは右手を上げ、人差し指を立てた。


『空に、星があるだろう?

 夜に輝く、あれだよ。

 異世界では、星の研究もされていて。

 俺達が立っている、ここも。星の一つらしいんだ。』


 渡された本のタイトルは、【星を巡る船】。

 フィクションだ。


 でも、たまに。

 隠された事実を、伝えてくる事がある。

 【勇者トリドの英雄譚】のように。


『そして、大地のずっと下。

 星の中心、なんて呼ばれる所があってさ。

 魔力は、そこで生まれる。そして、大地に張り巡らされている。

 魔力は、星の血液みたいな物で、星を存続させる為のエネルギーなんだよ。

 だから俺達、人が、動物が生まれたんだ。

 魔力を生み出し、死んで、大地に大気に、魔力を還す為に。』


『…それも、異世界の知識?』


『そうだよ。そして、根拠もある。

 断海さ。

 魔力が吹きだしているだろ?

 重大な傷を負った星が、治す為にやっているんだ。

 かさぶた、と一緒だよ。

 まだ、たった千年。

 星の寿命からしたら一瞬。

 あと数千年もしたら、きっと断海は消える。』


 スケールの大きな話だ。

 そして、あり得ない話でもないと思う。


 俺達は、オーズンなんて規格外の人物の弟子だから。

 こういう、とんでも話が出る事はある。


『俺はこの、大地に流れる魔力の通り道の事を、龍脈と呼んでいる。』


『龍脈?

 聞いた事のない単語だ。』


『異世界の言葉で、実際の意味は違う。

 が、張り巡らされた魔力の形が龍に似ているし、響きが好きだから使わせてもらってるんだ。

 この世界には該当の言葉がないからね。』


 龍は、ひょろ長いドラゴンってイメージ。


 …うん、詳しい人に怒られそうな気がする。

 よく知らなくて、申し訳ない。


『そして、大地から魔力が吹きだす場所を、龍穴と呼ぶ。』


 異世界だと、意味合いが違うんだろうな。

 でも、それを言い出したら、魔法だってそうかもしれない。


『龍穴は、断海ほど派手に魔力が出てくる訳ではない。

 しかし、常に魔力を放出し続けるんだ。

 その土地の魔力量は、龍穴の大きさで決まるといっていい。

 なぜ、魔王はクーランやレーグを本拠地としたのか?

 それはそこに、特大の龍穴があるからだ。

 更に、その龍穴に細工をする事で。

 魔力の噴出量を上昇させ、自分達にとって最適な質へ変換させる事にも成功した。

 そう、既に行われているんだよ。

 魔力の質の変換は。

 その技術を使えば、魔力を、新魔力に置き換える事が出来る。』


『大地にある全ての龍穴に細工が出来れば、魔物のいない世界になると?』


『そういう事だ。』


 少し、考える。


 実現する為の、問題点。


 1、魔王の技術を再現、調整可能なのか?

 2、龍穴の場所は把握できるのか?

 3、魔力に対応している魔道具を、新魔力に対応させる事は可能なのか?

 4、二人で出来るような作業じゃない。他の協力者は?

 5、そもそも、本当に。魔物のいない世界は、望まれているのか?


『ここに連れて来た事にも理由がある。

 こっちだ。』


 ロミスオッドは、奥へ向かった。

 慌てて追いかける。


 思ったよりも長く歩き続けて、そして。


『これが、龍穴だよ。』


 最初は、湖だと思った。地底湖だと。


 でも違う。

 水に見えたのは、魔力だ。


 煙のような状態で、渦を巻くように溜まっている。ゆっくりと。


『こんな場所が、あるなんて…。』


 近づいてみる。

 匂いはない。


 触れてみたいが、我慢だ。

 視覚化できる魔力なんて、手が無くなってもおかしくない。


『この土地を、買ったんだ。』


 なんか、とんでもない話が聞こえて振り返る。

 え、お前って金持ちだったの?


『安かったよ。ネクーツも持て余していたんだ。

 コア王国の王城跡地も、龍穴も。』


 安いと言っても、土地だろ?


 いや、もう買った後だし、とやかく言っても仕方が無い。

 …そうか。ロミスオッドは、土地持ちかぁ。


 しかも、外国に。


『ここは、俺達の理想の世界を造る為の、最初の拠点。』


 彼が指さした方に、いかつい機械が置いてある。

 龍穴のインパクトが強すぎて、気づかなかった。


『技術の再現は出来たんだ。後は、調整して。

 ここら一帯を、新魔力化する。』


 つまり、魔法が使えなくて、魔物が生まれない土地になる。


『数日で変わるなんてことはない。年単位での計画だ。

 俺はこれから世界を周る。龍穴を探す為に。

 探す方法に、心当たりがあるんだ。

 多くの龍穴を、見つけてみせる。』


 それは、きっと危険な旅。


 魔物の闊歩する世界を周る。それだけでも命を落とすリスクがあるのに。

 龍穴なんて、得体のしれない物まで関わってくる。


 魔力が溢れ出る場所、と聞くと利用価値がありそうだが、そうでもない。


 断海ほどではないが、濃すぎるんだ。

 扱いが非常に難しい。

 持て余す。それこそ、ネクーツのように大きな国でさえ。


 でも。

 中には、卓越した魔法使いがいる。それこそ、魔王みたいな。


 彼らは、龍穴の魔力だって扱える。

 そういう人にとって、龍穴は宝の山だ。 


 つまり。

 龍穴を探す旅とは。


 魔王クラスの人物が敵となり、襲ってくる。そういう旅だ。


『だからさ、ゼス。』


 いつの間にか、彼は近くにいた。


『この土地の魔力が、新魔力に変わる間。

 俺が、旅に言っている間。

 造ってもらいたいんだよ。新魔力対応の魔道具を。』


 旅についてきてほしいと。

 そう言われると思っていた。


 ひょっとしたら。

 彼はそのつもりだったのかもしれない。


 でも。


 俺が、あまりにも情けない顔をしていたから。


 そう。

 俺は、怖かった。


 彼の旅に、同行するのが。


 オーズンの弟子なのに。いや、オーズンの弟子だから。

 強い魔法使いが、どれほどの力を持っているか。

 よく知っていた。


 彼らと比べて。自分がどれほど弱いのかも。


『…俺の、話を、…聞いてほしい。』


 負い目だ。

 これは。


 きっと、弱い俺が何を言っても、彼は行く。

 それほど強い決意だということが、表情で分かる。


 俺は彼を止められないし、ついて行く事すら出来ない。


 彼を一人にしない為に、ここまで来たというのに。

 彼の、友達なのに。


 だから、せめて。

 彼のお願いは、聞かないといけないと思った。


 正しい事だと、納得した上で。


『魔力の質が変わると、トリッキーシューターの競技に、影響が出てしまう。

 俺、好きなんだよ。自分の魔力で、工夫して球を作る、あれが。』


『…。』


『もちろん、魔物がいない世界は最高だと思う。

 魔物さえ出なければ、って思っている人は沢山いる。

 それこそウーイング王国なんかは、魔物が出るから魔法は廃止なんて言っている。

 だから、だからさ!

 魔力と、新魔力、棲み分けをしないか?』


 その世界を好きな人がいるならば。

 その世界を壊したくない。


『龍穴の位置にも寄ってしまうと思う。でも、その土地ごとにさ。

 魔力にするか、新魔力にするか、選んでもらうんだよ。

 魔力なら、トリッキーシューターが出来る。

 新魔力なら、魔物に怯えなくてすむ。』


 もちろん、簡単じゃない。

 場合によっては国外に引っ越しだって必要になる。


 土地を追われるなんて、それは、その人の世界を壊すのと同じではないか?


 それでも。


『この研究は、公表しよう。

 師匠に話して、ヨダーシルの事業にしよう。

 龍穴の調査団を結成して、それで。』


『オーズンには、もう話したんだ。』

『え?』


『そして、断られた。』

『な、なんで?』


 ロミスオッドは、寂しそうに笑った。


『…魔法なんて、つまるところ敵を殺す為の手段だと思っていたけど。』


 それから、俺の肩に手を置いて。


『そうだったよ。

 俺も、トリッキーシューターは好きだった。』


 その手を離し、踵を返した。


『造るよ、新魔力対応の魔道具!』


 その背に、言葉を投げる。

 脚は、動かなかったから。


『まずは、ここを、新魔力の土地にして。

 それから、また師匠に相談しよう!

 成功例が、モデルケースがあれば、また違うかもしれない!

 理解が得られれば、協力者だって増える!

 魔力の現れない土地は、実現できる!』


 ロミスオッドは、一度だけ立ち止まり。


『ああ。頼むよ。』


 それだけ言って、また歩き出した。




 ちなみに。

 ここへは、ロミスオッドの魔走車で来た。


 歩くと何日かかるか分からない。


 (このままここで別れる、みたいな雰囲気だった…。)


 ようやく、すくんでいた脚が動くようになった俺は。

 置いてかれてたらどうしようかと、ドキドキしながら階段を上る。


 そしてそれは杞憂だった。


『いや、置いて行く訳ないだろ?一度、ヨダーシルには戻るよ。』


 ロミスオッドは、こういう所がある。




 師匠が、ロミスオッドの提案を断った理由。

 思い返せばすぐにわかった。


 2年前のクーデター未遂事件。

 あれの影響だ。


 調査は継続中で、新たな事実が発覚したりと、未だに人事はごたついていて。


 つまり単純に、龍穴の調査団なんて結成している余裕はない。

 そしてロミスオッドは、ヨダーシルが落ち着くまでなんて待てない。


 (成果が出せた時、ヨダーシルが余裕を取り戻せていたら。

 その時、改めて師匠に相談すればいい。)


 今、俺がやるべき事は、新魔力に対応する魔道具を造る事。


 トリッキーシューターの大会の運営委員を辞めた俺は、元々、魔道具の製造に力を入れるつもりだったんだ。


 そうして開発に取り組んで。


 ロミスオッドと別れてから、2年の月日が流れた。

142話にして、1話から登場している魔力の説明(笑)。


なんか、よくしようと頑張ってんだなぁ…という雰囲気が伝わればいいなと思いました。

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