第118話 預言~伝説~
~前回までのゼユウ~
ビッケと天竜のコンビに大苦戦。
脳内の俺にも、ボロクソ言われてしまう。
それでも。俺は諦めない。
◇登場人物◇
●ゼユウ:トリド●ホーメナ:賢者●クーノ:天使●ビッケ:天使●サダキ:天竜
〇フィアトリーヤ:フレン王国の王女。愛称は『フィア』
〇レフィアラ :この世界でフィアが名乗るはずだった名前。フレン王国40代目の女王の名前。
翼で、闇夜を翔ける。
目指すは、天竜。
ビッケと目が合った。しかし、スルーされる。
(お手並み拝見って、そういう感じか。)
そうじゃないかと思った。
さっきまで独り言を喋っていたのに、攻撃されなかったから。
それにだ。
彼の目的を考えるなら、さっさとサダキを殺せばいい。
でもそれだと、何だか、俺との勝負に逃げた感じになるから。
だから、それをしないのは、魔王、もしくは役職持ち天使のプライドか。
もしくは、彼は戦いを楽しみたいのだ。
俺達の、この世界での、コーホでの生活の締めに。
だからあまりに一方的だと、楽しくないのだろう。
まあ、素直に嬉しい。
まずは天竜をどうにかして、その後、ビッケだ。
天竜は、明後日の方向を見ている。
遠慮なく、奇襲させてもらう。
風縄の発展型、風網を発動。
積んであるニードルを、まとめて回収。
(使いづらいし、正直、邪魔だ。ついでに、処理させてもらう。)
脳内ゼユウも言っていた。
迅速に倒さないと、サダキの天力がなくなってしまう。
時間的猶予もなく、そもそも出し惜しみして勝てる相手ではないのだ。
(メタモルフォーゼを使う。)
そもそもメタモルフォーゼを使わない理由とは?
激痛を伴い、気分が物凄く悪くなるからだ。
そんなの気合でなんとかすればいい。
1000年前の英雄を舐めるな。
魔力消費は、輝刃よりよっぽど少ない。
コスパがいいとは、これの事。
天竜が反応した。
しかし、動きが鈍い。天力の消耗しすぎで、弱っているのか。
(…今、終わらせてやる。)
イメージは、魔竜戦。
そう、もっと可愛げのないドラゴンを一度倒しているのだ。
(絶対、殺すな。間違えるなよ。)
爆発の話もあるが、助ける為の戦いなのだ。
サダキを救わなくていいなら、さっき逃げ出している。
天竜の上空で、網を破く。
落下する、100個以上のニードル。
そこに、全力の竜巻だ。
トリドは魔竜を、無数の剣で斬り刻んで倒した。
無数の剣は、ビッケ曰く、輝刃。
使えるようになった今だから言える事だが、そんなに連発可能な魔法じゃない。
しかし実際に、そのシーンを目にした。誇張表現ではなかった。
1000年前は、今より魔力制御が上手かった?化け物みたいな魔力量だった?
そんな事はない。
あれは、輝刃であり、輝刃では無かったんだ。
あの時の魔竜は、俺達の用意した罠を悉く、破壊した。
その過程で、体中、粘液性のある液体まみれ。
トリドは、その液体を輝刃に変化させた。
メタモルフォーゼは、物質を魔力に、魔法にすら変質させる事が出来る。
ニードルは、強力な爆弾だ。
魔法で周辺の防御力を落としてから爆発するという、ふざけた特徴がある。
そして、もう一つ。めちゃくちゃ硬いという特徴もある。
それこそ、魔王の魔法じゃないと誘爆しない。
だから俺の竜巻は、耐える。
混合魔法と言われる、複数の属性を組み合わせて放つ魔法がある。
複数属性を扱える人物が、稀。
それを組み合わせられる人物は、もっと稀。
賢者と呼ばれる、ホーメナにも扱えない魔法だ。
まあ、今回、ビッケが天法を使える事が判明し、天竜なんて混合天法を使っている訳だが、それは別によくて。
つまり、何が言いたいのかというと。
魔法は組み合わせる事が可能という訳だ。
そして、メタモルフォーゼは魔法だ。
俺は、竜巻とメタモルフォーゼの混合魔法を放った。
ニードルを輝刃に変質させるという、超ピンポイント魔法。
魔竜に使った、粘着性液体を輝刃に変質させる魔法の亜種。
ニードルは、その突風に運ばれて行く。予想通り、誘爆はない。
一番重要なのは、タイミング。
天竜状態を維持できないほどのダメージを与え、かつ、致命傷にならないような場所で変質させ、斬る。
そんなのどうやって見極めるって?
大丈夫。
すでに俺の右目は、そういうのが分かる瞳に変質している。
「ぐ…。」
髪の毛、と言うか、体中の毛を引き抜かれるような感覚。
(この程度なら、問題なく耐えられる。)
無理やり口を開けられて、歯を素手で、強引に引き抜かれるような感覚。
(痛いというか、不快感、そして恐怖か。でも、まだまだ、いける。)
指の骨が折れた。
(甘いな、腕を貫かれて入院経験がある俺は、この程度でビビらない。)
腹が突き破られ、中から、おぞましい何かが出てきた。
(幻覚だ!変な物は食べてない!)
天竜が、地に伏した。
我慢比べは、俺の勝ちだ。
地面に降り立つ。
よろめいて、膝をつく。そのまま両手もついて、四つん這いだ。
こんな事をしている場合ではない。
早くビッケを倒して、サダキの元へ行かないと。
「話に聞いた、ブレイドストーム。
本物を見れるなんて、ファンとしては嬉しいね。」
ビッケの声だ。
近づいてきてくれるとは、有難い。
正直、飛ぶのは面倒なんだ。
「流石だよ、ゼユウさん。
これは本気にならないと、いけない。きっといい勝負になる。
…そう思ったんだけどさ。」
なんだよ、随分歯切れが悪いじゃないか。
「もう、止めないかい?ゼユウさん。」
聞き間違いか?
「俺は、勝ったのか?」
「いや、諦めてほしいんだけど。」
「そりゃあ、無理だ。」
まったく、何なんだよ。
まあ、お陰で立ち上がれたからいいけど。
「…ゼユウさん。
僕は自分の選択を間違いだとは思わない。
サダキさんには爆発してもらうけど、フレン王国の方はもういい。
きっと魔法聖域で無事なはずさ。
クーノさんの事は、何とかする。
だから、僕と一緒に王国へ戻ろう。」
「いや、どうしたんだよ?いやだけど?」
爆発に巻き込まれるのが怖い訳でもないだろう。
天使は天力が残っている限り、身体がバラバラになったって死なないんだから。
「正直さ、僕はゼユウさんが怖い。」
どういう意味だ?
頭が痛いんだから、無駄に使わせないでほしい。…いや、痛くないか?
違和感を覚えつつ、とりあえず流れてきた汗を拭う。
「気づいてないと思うけど、凄い状態だよ。ゼユウさん。」
拭った手が真っ赤だった。
ああそうか、右の眼球が潰れたのか。
「怖いなら逃げてくれよ。正直、その方がありがたい。ビッケは強いからな。」
ビッケはしばらく俺を見て。
深い溜息をついた。
「ゼユウさんの事、嫌いじゃない。寧ろ好きさ。
その君を追い詰めたのは、僕。
引導を渡すのが、せめてもの責任か。」
なんだよ。結局、戦うのか。しかも、飛んだし。
まあ、こっちも少しは休めたし、よしとするか。
「魔王の、いや、天使の祝風さ。もう苦しまなくていいよ。」
「別に、苦しくないさ。」
さて、魔王の特大魔法がくる訳だが、どうしよう?
あいつの魔法をメタモルフォーゼで変質させる?
それは、難しそうだ。却下だな。
メタモルフォーゼで、凄い硬い盾を造るしかないか?
1000年前、天獣の爆発にも耐えた奴。
…ん?待ってくれ。どんなのだっけ?
(あ、そうか。)
サダキも守らないといけない。
今の彼は、余波でも死んでしまう。
キュロキョロして、あ、いた。人の姿に戻っている。
爆発してないから、生きているはず。
サダキの元へ走る。
(くそ、なんだこれ…。)
走りづらい。痛くはないんだけど。
これじゃあ、間に合わない。
俺は、脚を、動くように変質させた。
(それでも遅いな、もう、いっそ!)
「クインタプルトルネード!!」
翼で飛ぶ。
放たれたその魔法に、突っ込む。
盾のイメージは湧かなかった。
頭の回転が、非常に悪い。
だから、シンプルに。
ビッケと同じ魔法で相殺しようと思う。
大層な名前だったが、要は竜巻だろ?
竜巻は俺も得意なんだ。
でも、どう見ても威力が段違い。
左目を変質させる。
見本は目の前にあるし、じっくり観察しようじゃないか。
…なるほど、そうか。
あいつの発射口は五か所ある。
なら、こちらも発射口を増やさないと。
魔力が足りない?
いや、天力か?天力がいる。
丁度、目の前に。
高密度の魔力があるから、ちょっと借りよう。
などとやっていたら、時間切れ。
ちょっと悠長にしすぎたな。
俺は、ビッケの魔法の直撃を受けた。
まあ、いい。
防ぎきれた。
サダキも無事だし、結果オーライ。
「…ゼユウさん。」
ビッケの声がした。
「覚えているかな?
ゼユウさんが魔王城へ初めてやってきた時の事。
幻惑魔法を発動させて、僕と二人で話したじゃないか。」
覚えているけど、このタイミングで、急にどうした?
自慢の魔法が防がれて、混乱した?
そう言おうとした。
でも、声が出なかった。
「あの時、君は言ったんだ。
『何者かは、自分でも分からない。勇者でも賢者でもない。そういう肩書は、一つもない。』ってね。」
言った気がする。随分、懐かしい話をするじゃないか。
「今の君は、勇者でも、魔王でも、天使でも、化け物でも、名乗り放題さ。」
そうなのか?
「1000年前の伝説の勇者であり、魔王の魔法であるドラゴンフォーム、天竜を身に纏い、頭に天使の光輪さえある。
知ってるかい?その光輪。天力の結晶、貯蔵分なんだよ。
ほら、天使って天力が無くなると死んじゃうからさ。」
照れるね。偉くなったもんだ。
「眼球、いや魔眼かな。
一応は動いている。僕の話に反応はしている。
耳は生きていて、感情は残ってそうだ。
でも、知性が感じられない。もう喋れないんだろうね。」
酷いな。悪口はやめてくれ、悲しいだろ。
「痛覚は死んでる。神経は、どうなってるんだか。
最大の問題は、まだ動ける事。
そして、メタモルフォーゼが使える事。
それさえなければ、君を、ホーメナさんの所へ戻してあげられるのに。」
……………ホーメナ?
「…君を、倒す。」
突風が、風の刃が、攻撃してきた。
負けないぞ。
さっき、褒めてもらったんだ。
俺は、勇者で、えぇと、とにかく、凄いんだ。
ほら、痛くない。全然きかないぞ。
でもこれだと近づけない。風に押されてしまうんだ。
どうしよう?
風を全部変質させるのは、大変そうだ。
そうだ、風に飛ばされないように、風の影響を受けないように、魔力の質を変質させよう。
へへん。知性を感じないなんて、失礼な奴だぜ。俺は、賢いんだ。
左眼で、よく見て。確認して。
どうだ。これで、かぜに、ながされないぞ。
ちかづけてる。さくせんは、せいこうだ。
こうげきしても、むだだ。おまえのこうげきは、きかない。
「所謂、纏う系の魔法。
火鎧で火傷はしない。
魔力制御の技術の一つ、完全同調と呼ばれるモノさ。
自分の魔力であったとしても、一度、離れてしまえば。
例えば、自分の火球に自分が当たればダメージを負う。
ほんの少し、魔力が変わっただけでも反発は起きるんだよ。」
かぜのつるぎをにぎりしめ、おもいきり、きりつける。
「他人の魔力と、魔法とを完全同調させるとか。まったく、君って、やつは…。」
ああ、そうだ。ころしちゃだめだった。
きって、きって、とめる。
これで、しんだりはしないだろう。
おれの、かちだ。
(…えっと、つぎは…?)
たすけないといけない、ひとがいたはず。
いた、あそこだ。
おれは、かれに、ちかづいていく。
*ビッケ視点*
『と、いう事で。めでたく女王様になれたのでした。』
満点の星空の下。
王宮の最上階のバルコニー。
彼女、女王レフィアラは、上機嫌だ。
『ビッケが協力してくれたお陰だよ、ありがとう。』
『謙遜だね。君の実力なら、僕の助力は必要なかった。』
『そう言われると、そんな気がしてきたわ。流石、私。』
(浮かれてるねぇ。)
しみじみ思う。
(でも、いいさ。今日だけは。)
ようやく、夢が叶ったんだから。
彼女、フィアトリーヤには二人の妹がいる。三姉妹ってやつだ。
本来なら順当に、長女であるフィアが女王になるはずだった。
でも、彼女は病弱で。女王が務まるのか疑問視されて。
最終的に、姉妹と女王の座を賭けて競い合う羽目になった。
僕が協力したのは、ただの、なりゆき。
三年かかると思われた任務が、一か月で終わった。運がよかった。
都合により、期限までは帰れない。だから観光する事にして。
その最中、フィアに出会った。
彼女は善人で、しかも弱い。戦う術を持っていない。
女王競争には勝てると思えなかったし、だからこそ、その戦況を僕の力でひっくり返すのは気分がいいなと思った。
ようするに、暇つぶし。
そんな風に、フィアとのドタバタコメディが始まって。
一緒に数々の試練を乗り越えて。
彼女の18歳の誕生日。
めでたく、女王の座とレフィアラという名前を獲得した訳だ。
『そう言えば、なんでそんなに女王様になりたかったのさ?』
レフィアラが、凄い顔で僕を見た。
『い、今更!?』
『今だからこそだよ。理由を聞いて、じゃあ、ならないとねってなった後、なれなかったら悔しいじゃないか。
ようやく安心して聞けるよ。』
そして聞いたのが、トリドの話。
レフィアラは、彼のファンだった。
『えぇ…。会った事もない男を待つ為に女王になったの?まじ?』
『ちょっと!言い方!』
不本意だけど、認めざるを得ない。
僕は、彼女に惹かれている。だから、他の男の話は面白くない。
まあ、過去の偉人相手に、嫉妬するのも馬鹿らしいのだが。
『トリドは頑張ったのよ。』
あんまりにも得意げに話すものだから、僕も少し興味が出てくる。
特に、魔竜を倒した時の魔法についてとか。
『頑張って、ちゃんと守りぬいたの。
でも、その事に気づいていない。それは悲しいし、寂しい事なのよ。
だから彼に伝えたい。
あなたが守ってくれたお陰で、私達は、今も幸せですって。』
僕は空気が読めるからね。ここは、大人しく聞いておくべきさ。
『ありがとう。お疲れ様。ゆっくり休んで。
あ、最初はおかえりなさい、かな。
そう言うのを伝えたい。そうしないといけない。
何て言うのかな?魂の繋がりみたいな?
きっと私達が、彼に伝えないといけないのよ。』
眉唾ではあるけれど。
魂に刻み込んだ魔法の、遺伝する可能性の話だってある。
想いなんてものが受け継がれるなんて話も、あるかもしれない。
『そういう、なんか、ふんわりした感覚みたいなのもあるけど、それだけじゃないわ。
きちんと形に残しているものだってある。
この国そのものがそうだし、女王の名前もそうね。
あと、剣。アニアとトリドの思い出の品の。
叩いたら折れちゃうと思うけど、内包している魔力は凄まじいっていう、…えっと、何て名前だったかしら?』
『儀剣ウィルダネスだね。
魔法使用時の補助道具としては最高レベルで、フレン王国の賢者に代々受け継がれている代物さ。』
『そう、それ!』
照れくさそうに、彼女は笑う。
大切だと言った剣の名前を忘れてた事か、それとも、これから言う言葉に対してか。
『ねえ、ビッケ。
私はね、この国が好きなの。
たった一人を、世代を越えて想い続ける。
1000年もよ?とっても、ロマンチックじゃない。』
とんでもない執念で、ちょっと引くぐらい怖い。
僕は自重できるからね。口には出さないよ。
『国の在り方としては、間違っていると思う。
でも、こういう国が、あってもいい。ビッケはどう思う?』
『国の在り方なんて、そこに住む人達が決めるんだ。
1000年も続いたなら、間違いじゃないよ。』
レフィアラが口を膨らませている。
どうやら求められていた答えでは無かったようだ。
『ビッケは、ビッケなんだよねぇ…。』
お褒めいただき、ありがとうございます。
『でも安心する。私が好きになったビッケのまんまだ。』
『…。』
『ねえ、ほんとに行っちゃうの?』
『行っちゃうさ。実は、滞在期間を過ぎてしまってね。
まあ、でも、君が女王になる瞬間に立ち会えて、よかったよ。』
『…そっかぁ…。』
女王は星を見た。僕は、女王を見ている。
『私が本気で、行かないでって言ったら、ビッケは残ってくれるんだろうな~。』
『残念だけど、それはないね。』
『ううん。ビッケは、自分で思ってるほど冷たくないよ。
寧ろ、凄く優しい。そして、真面目。
だから、本気で止められない。止まっちゃうから。』
『…。』
『ビッケは風みたいな人だから。そこも魅力だから。
縛りたくないし、後悔なんてさせたくない。』
彼女は笑顔で、僕に告げる。
『ルートレスの魔王、エンビッケ。今までの忠節に感謝を。
あなたの旅路に幸あらんことを。
そして縁があれば、いずれまた。』
『フレン王国、女王レフィアラ。
…楽しかったよ。
バイバイ。またね。』
それで、最後。
以降、僕は彼女と出会っていない。
風の噂で聞いた限りだと。
なんでも、世界規模のデカい会議を開いたり、遠海遠征で大活躍したり。
なんとも豪快な人生だったそうじゃないか。
それこそ、伝説になるくらい。
彼女こそ、最高の女王様。
そんな彼女の、歴史的第一歩を支えられたのは、僕の誇りだ。
レフィアラになりたいと言った彼女の、その隣を歩けて楽しかった。
だからこそ。
彼女以外に、レフィアラを名乗ってほしくなかった。
どんな並行世界でも。
…いやいや、だからってさ。
『フィアが女王様になれない世界の、フレン王国』は滅べばいい、なんて。
そんな極端な思想にはならないよ。
まあ、積極的に救いたいと思えない要因にはなったけど。
フィアの扱いが、個人的に気に食わないし。
…僕はさ、ちゃんと自分の仕事をしたと思う。
途中、結構楽しんじゃったけど。
仕方ないだろ?トリドがいたんだ。
レフィアラ絶賛の、伝説の英雄。気になるじゃないか。
楽しかったし、仕事もこなした。
言う事はない。
なのに。
こうも後ろ髪を引かれるのは。
まだ出来る事が、あるからかもしれない。
完全同調。
条件を満たす事で、魔法攻撃の一切を無効化する。
理論上は可能だけど、実現は不可能な技術。
それを、魔眼とメタモルフォーゼで無理やり実行。
そんな事をされたら、どんなに凄い魔王でも負ける。
そういう話でした。
メタモルフォーゼの影響で、分かりづらかったらごめんなさい。
あと、2話で終わります。




