表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

-Prologue-

 人生……皆は何をする?

ちなみに、俺は……。

普通になりたいものを諦め、営業系の仕事をし、仕事以外は趣味に使いまくった。

 その趣味とは、サバゲーだ。

サバイバルゲーム……これを略して「サバゲー」と言う。

そこでは、日本では優勝する実績があり、世界大会にも出て優勝もするぐらいの実力者だった。

 その俺は……。歳をとって老衰で病院に居る。

もう、逝く時期は近い。そんな中、家族は……いつもの「俺の面倒を見てくれる暖かい家族」だった。

そして、俺の容態は急変した。

そこで……死を悟った。


『あぁ……もう、逝くんだな。

長くて、短い人生だった。』


 俺の家族達が声をかけてくれていた。

だが、耳に聞こえずらくなった。

更には、だんだんと……視界がぼやけてくる。

もうダメだと悟り、目を閉じようとした。

だが……。


「わぁ〜!! 元気になったよ!! お父さん!!」

「あぁ……!! 良かったなぁ〜!!」


 親子の僅かに聞こえる会話と気配を感じ、

再度目を開けた。すると……。

見えている情報だと、茶髪でアホ毛のロングヘアであり、首にチョーカーが付けてあり、顔つきは……まるで子役アイドル顔負けな顔付きの幼女だ。

 俺は、その幼女がどうしても羨ましく見えてしまった。そりゃ、そうなのだ。だって、俺はもうすぐで死んでしまうのだから……。


『俺も……あの幼女みたいになりたい……な。』


そうして、俺……蒼井(あおい) 信長(のぶなが)は意識を落とした。

そして、再度、俺は目を開けた。


「んん〜。ここは?」


 見知らぬ部屋に、声が若干……

いいや、何倍にも高い。ここは……一体何処だ?


「うぅ……!!

頭が……割れる!!」


 頭痛がする中……タイミング悪く、誰かが来た。


姫嘉(ひめか)〜?? 入るわよ〜!!」


『━━━━━━ダメ…………今は…………来ちゃダメ!!』


そんな事を無意識で思っていた俺だった。


「……姫…………嘉??

何!?その尋常な汗は!!

大丈夫?!

しっかりして!!」


 ようやく、頭痛は落ち着いた。

だが、汗は尋常じゃなく出るが…………。

仕方がないと割り切るしかない俺は、目の前の母に向けて言う。


「大丈夫だよ。『母さん』。

『僕』は、もう平気だよ?」

「そ、そう?

何かあったら……言いなさいよ?」

「はーい!!

ありがとう!!母さん!!」


 そうして、お母さんは俺の寝室から出て行った。

俺なりに上手く行ったと思っていた。

だが……一方、母さんの方は…………。


『おかしい……。

おかしいわ。

あの子は、私の事を「ママ」呼ぶ。

あの子は、自分のことを「私」と呼ぶ。

そして、あの子は……「あんなに元気ではない」。

一体、あの子に何があったのかしら…………。

私は心配よ……姫嘉。』


 そして俺は、容姿を見た。


『まぁ、うん

俺が前世で死ぬ前に見た少女だ。

だが、おかしな点がある。

この異世界は…………異世界であって異世界じゃない。

異世界じゃない理由は1つ

この容姿もそうだが……、俺が知ってる地球であり、今住んでるのは日本で日本語も通じるのだが…………。

異世界といった理由は、「能力」と言う単語があるからだ。となると……。俺は並行世界に転生してしまったのか??』


 などと、俺が一人で考えていると…………。


「えぇっと…………。

ねね、1人で鏡の前で突っ立ってるお姉さん。」


 誰か、俺の事を呼んだか?

と、思ったら……これはこれは…………

あのクズ父と提携を取っている会社の御曹司の娘であり、次女の中野(なかの) 瑠衣(るい)様だった。

中野家は、代々優秀な人材しか生まれない家庭で貴族クラスである。

特にその中野家の長女・・・中野 紅蓮(ぐれん)様は、優秀すぎるしらとても優しい包容性のあるお方との噂が有る、

瑠衣様は、そんな彼女の妹さんだ。


「私、御手洗に行って元の場所に帰ろうと思ったんだけど、迷子になってしまって…………。

中央にある大客室に行きたいんだけど、連れて行ってくれる??」


 ━━━━━━なるほど…………迷子になってしまうのは分かるな……。

だって、記憶上でしか言えないが、相当広い家だもんな。


「分かりました。僕が、案内しますね!」

「!!

あ、ありがと!!」


 僕は、瑠衣様を案内させた。

その間、たわいのない会話を交わし僕と瑠衣様は、気が合うのかと思うぐらい話が進んでいた。


「着きましたよ。瑠衣様…………。」


「その瑠衣様を辞めて?

瑠衣でいいよ。」


「えぇ!?

で、ですが…………。」


「あぁぁぁぁ!!

もう、敬語もダメ!!

呼び捨てでいること!!

いいね?」


「え、あ、う、うん。

わ、分かった。

瑠衣……。」


「そう、それでよろしい。」


 そんな事をしていると…………。


「おや?

瑠衣様! お待ちしておりました!!

後、なんでさ……。無能な妹がいるのかな?

引きこもってたんじゃないの?wwww」


 そう言ったのは、私の姉である

神王龍(しんのうりゅう) 美咲(みさき)


実は、私しか知らない秘密があるが…………。

まだ、言わないでおく。


「申し訳ありません。

瑠衣様から『案内して欲しい』とお願いされましたので。」


「ふん…………。

申し訳ありませんでした。瑠衣様……。

何か、このゴミに失礼な事をして無かったでしょうか?」


 そこで、プチーンとキレる音がした。

でも、俺では無い…………となると。


「ねぇ、妹なんだから優しくしてあげなよ。」


 そう、プチーンと音がなった正体は瑠衣だった。


「と、申しますと?」


 平然な顔で、それが何か? って顔をする姉、美咲。それを見た瑠衣は……。


「何なの…………。

この家…………。

おかしいわよ……。」


 と、瑠衣は少し引いた感じで見ていた。


「大丈夫だよ?

瑠衣。その扱いには慣れてるから。」


「なっ…………!?

瑠衣様になんて口答えを!!」


俺は、怒りで殺気オーラと覇気オーラを使い姉を黙らせた。


「僕は、彼女に許可を得てこうしてもらってるんだ。

僕だって、本当はこうしたくないよ…………。」


「・・・っ。」


 鬼の形相かのごとく睨み続ける姉、美咲に対し……俺は、消えようとした。


「ど、どこに行くの!?」


 そう、瑠衣の問いかけに優しく答えた。


「部屋だよ。だって、僕が居たら気まずくなるでしょ? だから、消えるの。

また会いたかったら、いつでもあの部屋においで? 待ってるから。」


 そう言って、颯爽と消えて行く俺に対し……。

終始、睨み続ける姉の美咲に少し、寂しがる瑠衣なのであった。


 俺が部屋に帰ると…………。


「姫嘉!! どこに行ってたの!?

お母さん、心配したのよ!?」


 そう、心配してくれる俺の現在の母である真由美(まゆみ)


「ごめんなさい……。

少し、『外の空気を吸いたくて』」


「…………。

そう? なら、いいけど……。

ご飯が出来ているわよ!!

あなたの好きなうどんとえびのグラタンよ! さぁ、食べなさい?」


「わぁ〜!! ありがとう!! 母さん!!」


 うどんに海老グラタン……。

どれも、俺の好物だ!!


「いただきます!!」


 俺は、『たらふく』食べる。

店では味わえないお母さんの味がしっかりあって、美味かったし、また食べたいと思った。


「ご馳走様でした!!」


「はーい。お粗末さまでした!!

しっかり、食べて偉いわね!!」


「えへへ〜!!

後さ、母さん…………。お願いがあるんだけどいい?」


「えぇ〜!! 何かしら?

姫嘉の為ならなんでもしちゃう!!」


 そう言った母さんに対し、俺は遠慮なく言う。


「私が休んだ小学3年生から、

小学6年生の教科書とノートが欲しいの。」


「…………っ!?

わ、わかったわ。後々でいいなら、買ってくるわ。

とりあえず……お母さん、家事やらなきゃ行けないからもう出るわね!!」


「うん!! 頑張ってね!! 母さん!!」


「ええ!!」


 そうして、お母さんは俺の部屋から去った。


…………………………………………………………………………………………


『おかしい…………。』


 私は、そう思った。


『姫嘉は、あんな食べる子でもない。

姫嘉は、あんな勉強する気も起きなかったはず…………。』


私は、心配になりながら……。


『姫嘉……一体、あなたはどうして…………。

「人が変わった」かの様に私に接してくるの?

一体、この「一日の間」に何があったの?』


……………………………………………………………………………………………


 俺は、お母さんが居なくなったことを確認し、試しに、能力で部屋から別の空間に行って、姉である美咲を複製し、俺の相手になってもらい…………。戦闘の訓練をする。


「姉は、癖で……支配しようとするからなぁ〜。

まぁ、暇つぶしにはなるんじゃないかな?」


 そして、俺と姉である有幻覚である美咲は、お互いに戦闘を始めた。

 ちなみに、有幻覚という物は、幻覚でありながらも実体化してる事を指す。

幻術師でも並大抵では出来ない技の1つで、

レアリティで言うと星4である。

ちなみに、星5は完全催眠である。


「はぁ・・・!!」


「甘い。それじゃ、僕には勝てない。」


ナイフをただ、ぶん回してる美咲に対し、俺はそれを読み取り……躱す。

そこからカウンターで腹に一撃喰らわして、ダウンした。


本音を言おう。

クソつまらない。

よく「死ぬ程なんとかだ」と言う人が居るが、正にそれだ

『死ぬ程つまらない』のだ

そう……この姉である美咲は戦闘が不向きなのだ。それなのに彼女が優秀な理由は…………。


「うがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


 そう……支配した人間や道具を自分の駒にして扱う事だ。

俺は、これを待っていたのだ…………。

これでやっと、本気が出せる…………。


 そして、支配されている人間や道具を一気に放出した。

その放出したのは俺の目の前で立ち止まった。

いいや、正確には俺を殺せずにただただ、攻撃が進まないのだ。それは何故か…………。

俺は無限を現実に持ってきて、俺の周囲に展開していて、近づく度に遅くなり、俺の前に来た時は完全に停止しているからそれで攻撃を受け止めている。


 そして……。


「・・・滅べ。」


「・・・!!」


 周囲に居た奴は、創造した滅びの力で木っ端微塵に破壊され尽くされた。


「さてと、姉さん……。どう言う痛みがお望みで?」


最高の笑みで、1歩1歩近づく……。

すると…………。


「あれ?? 姫嘉??

居ないかしら〜??」


 ━━━━やべ・・・!! 来てしまったか。


戦闘訓練はおしまいだ。今すぐ帰ろう。

そうして、俺は名残惜しくも帰った。


そして、俺の部屋へと入った。


「もう!! また心配したのよ!!」


「ごめんなさい。母さん…………。

御手洗に行ってたの…………。」


「・・・!! ごめんなさい。

そうとは知らずに、怒っちゃって。」


「大丈夫だよ!!母さん!!

で、どうしてここに来たの?」


 俺は、嫌な予感がした。

ある意味、俺にとっては…………。


「何って、姫嘉補給よ♡」


 そうして、お母さんは俺を抱きしめてベッドに押し倒す。


「ちょ……。母さん!?」


「ハァハァ…………。可愛すぎるわ。

もう、食べたいぐらい好きすぎるの。

どうしてくれるの? 姫嘉♡」


 やばい……。お母さんが暴走を始めた…………。


そう、俺のお母さんは、俺を溺愛している。

いいや、溺愛レベルが父親より俺の方が高い。

父親……。可哀想に。


「ねね、姫嘉……?」


 突如、呼ばれた俺はビクッと反応しながら言った。


「な、何!?

母さん…………。」


 すると、お母さんは爆弾発言をする。


「お母さんといい事しない?♡」

「・・・。」


 当分の間…………俺は思考停止した。

そりゃ、そうだ。親である人が娘に誘惑してるんだぞ?

絶対に、あっていい事じゃない。

そして、3秒ぐらい硬直した途端、急激に冷静になった。


「ダメだよ!?

何言ってるの母さん!?」


「大丈夫よ!!

絶対に……絶対に!! 痛い事はしないから!!」


「そういう事じゃなぁぁぁぁぁぁーい!!」


 そして、お母さんの携帯にアラームがなった。


「あら、もうこんな時間??

急いで、買い物に行かなくちゃ!!

じゃ、また後でね。姫嘉♡」


 そう言って、お母さんは俺にキスして去って行った。俺はそれでまた思考と共に硬直していたのは秘密である。


 そして、1週間が経った日…………。

やっと、勉強材料が揃った。

材料が揃った当日に俺は勉強を開始を開始した。


「あれれ〜?? 久々に覗いたら……豚が勉強してるよwwww」


 邪魔しに来たらしく、姉である美咲は俺の部屋に入ってきたや否や、速攻で暴言を吐かれた。


「…………うるさいから、黙ってもらえる?

黙れないなら帰って。」


 そう、冷たくあしらうと余計に火がついたのか声が大きくなる。


「うるせぇんだよ!!

お前は、私の前座しかないの!!

ゴミはゴミらしく、一生……無能のまま生きてればいいのよ!!」


 出た出た……。

口答えをするとこうやって言ってくる頭がイカれた思考を持つ奴。

それで、嫌われることを知らずに。

まぁ、『能力』のお陰で、嫌われては無いけどね。


「だったら、何?

ゴミだから、将来の事を気にしてるんでしょ?

それが何が悪いの??

いいよね、お姉ちゃんはその『騙せてる』美貌や『騙せる』能力があるから、優秀と言われ続けてて実際は……僕の方が能力も美貌も『断然、上』なのにね!」


「・・・!! うるさい!!」


 姉の美咲は、筋力強化の飴を噛んで・・・俺に蹴りを入れようとした。だが…………。


「なぁ・・・!?」


 俺の頭の横に姉である美咲の足が寸止めで止められていた。だが筋力強化している為、無限で遅くしたとしても重力で姉の美咲の足が折れている事は確実だ。


「くそ…………。なんで優秀な私なのに、

こんなゴミを倒せないのよ!!」


 俺は、嘲笑いながら言った。


「その足、早くお父さんに見せたら?

そのままだと、やばいよ?」


「!!

言われなくても行くわよ!!」


 姉の美咲は、そう言いながらも怪我した足を引き摺りながら部屋を去っていった。

俺は、それを見送ってまた勉強に集中するのだった。

「面白い!」「続き読みたい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星よろしくお願いします!

していただいたら作者のモチベーションも上がりますので、更新が早くなるかもしれません!

ぜひよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ