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シャリアンの詩集

傷あと

作者: 沙 励按

電車の吊り革に身を任せ

人目をはばからず 涙を流した


君に 何もしてくれない、と

罵られたのが 悲しいんじゃない

君が 一人で苦しんでいるのが 悲しい


君に何もできないのが 悲しいんじゃない

君が 一人で苦しんでいるのが 悲しい


僕の どんな言葉が

君を傷つけたのか わからないまま

僕は 音楽もかけず一日中 考えた


昨日のザアザア降りの雨が 山裾を沿い

再び 清らかな川となって 

巌を砕き 流れ出すように


君の どんな涙も

僕が傷付けた その心の涙も

やがて 時間が 浄化してくれる


そう 君に伝えても 無意味なことだと 分かるから

今は 君の傍に いるだけにするよ

そうするよ


電車の吊り革に身を任せ

君を 抱き寄せたい気持ちを 

踏み締めた


そうするよ



最後まで読んで頂きありがとうございます。


何か感じるものがありましたら、評価や感想などで教えて頂けると、大変喜びます。


宜しくお願い致します。

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