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第一章53 『ギルド創設』

 俺はハンベイに連れられ、息つく間もなくギルドを創設をする事になる。黄泉が現れる前の光景に綺麗に戻っている……それを俺は受け止めると同時にNPCが消滅するという仮説が事実だと確証に変わっていった……。アルカディアにはこんなことが……可能なのか。


「大丈夫ですか? マスター」

「ありがとな、シャロ。大丈夫だ」

「ライト様」


 シャロはずっと俺の方を見て、心配そうな顔をしていた。そしてハンベイの握る手が前回より力強い気がした。俺はそれにかなり救われた。

 俺がここまで(おのの)き、絶望へと足を踏み入れそうになったのは、俺のジョブが強く関係している。PKでしか経験値を得ることができない俺の異職、ガンナー。この職業は俺の目的の障碍となってしまった。

 サラを探す為に俺はもう一度アルカディアにダイブした。そう探す為に……俺はPK、レベリングを諦める訳にはいかない、けど。


 人族(ヒューマン)以外はNPCである事が確定だが。人族(ヒューマン)はプレイヤーとNPCが混在している。俺はそれを見分けながら、これから戦闘をしなければならない。NPCを消滅させるなんて、俺には出来ない……。

 ライトになってから倒した者の事を考えると指先が震えた。だが、今は前を向くしかない。


 そしてカウンターの前に立つと、俺の目の前にいる人族(ヒューマン)の女性は直ぐに俺達の目的を理解した。俺達が話していた事が聞こえていたのかもしれないがしれないが。


「冒険者ギルドへようこそ! ギルド創設ですね!」

「ギルド名はヘリオス騎士団で!」

「かしこまりました。ギルドマスターとメンバーはどちらでしょうか?」


 エレナが俺に変わり職員とギルド設立に向けて話を進めていく。メンバーは俺、シャロ、エレナ、トヨトミが入る。ギルトは冒険者ランクとは別にランクが存在する。

 そして冒険者ランクとは違い、ギルドのランクは冒険者ギルドで公表されている。しかしギルドに誰が加入しているかは自己申告である。そのギルドのランク表は上からこんな感じである。


 ===============

 ダイヤⅢ

 ダイヤⅡ

 ダイヤⅠ

 プラチナⅡ

 プラチナⅠ

 ゴールドⅡ

 ゴールドⅠ

 ブロンズ

 ===============


 ランクが上がる方法はギルドメンバーの貢献度で自動的に上がる。貢献度とはダンジョンのクリア、クエスト達成、モンスター討伐、生産、売買、寄付など様々ある。難易度が高いものほど、もちろん貢献度は高くなる。ギルドのランクが上がるほど、貰える恩恵や報酬は多くなる。

 ギルドに新規加入した者は見習いと言い、見習いはメンバーになるまで三日間かかる。メンバーに上がると貢献度が現れる。ギルドの創設メンバーは見習いではなくメンバーから始まる。


 ギルドの最大人数はなく、ギルドメンバーの勧誘、申請はメンバーであれば可能だ。もちろんギルドに加入済みの者は、そのギルドを退会しなければ入ることは出来ない。ギルドの再加入は二日間要する。

 しかし相手がギルド加入済みかどうか判断するには相手からの自己申告かフレンド欄での確認しかない。


 ギルドランクがダイヤであれば、世界中の冒険者ギルドで名が載るの大手ギルドであり。DDフロアには最高ランクのダイヤⅢのギルドは三つ存在する。大海の覇者、神虎(シンコ)、白銀の巨塔である。

 大海の覇者と白銀の巨塔はここ最近ダイヤⅢになったギルドで、長いのは神虎である。ダイヤⅢの中で総戦力が最も低いのは白銀の巨頭だが、厄災の黙示録の討伐と勇者レインの知名度のおかげで一番人気がある。


 個人戦では負け無し、白銀の巨塔は少数精鋭すぎだからな。



「メンバーこの四人で」


 エレナは指で順番に俺達を指して職員に伝える。


「では冒険者プレートの提示をお願いします」

「わかったわ」


 エレナとシャロは首元からぶら下げでいるFランク<初心者>のプレートを職員に提示した。続いてトヨトミは俺と同じで内側に隠しているDランク<下級者>の冒険者プレートを職員に渡した。

 最後に俺も隠している冒険者プレートを首元から出した。


「えっA……ランクですか!!」

「ライト、Aランクなの!!」


 職員は目を見開き、俺とプレートを何度も視線を行き来していた。エレナも感嘆の声を上げ、目を丸くさせていた。

 しまったな……やっぱりこうなるか。俺のレベルでこのランクは当たり前の反応だよな。俺は内心ため息をついた。


「えっ……アニキAランクなんですか!! そのレベルでその装備でそのランクは正直ドン引きですよ。ガチチーターじゃないですか」

「いや……これはまぁ」


 トヨトミはそれ以上追求はしてこなかったが、かなり引いていた。しかしハンベイとシャロは胸を張り、とても嬉しそうにしていた。


「まあいいわ! ギルマスならそれくらいは当たり前よ!」

「コホン……でっではライト様をギルドマスターで申請しますね」

「それでいいわ!」


 なぜかエレナは悔しそうに強がりを言うが、ギルドの申請が終わり、俺は第二のギルドに入ることになった。これがライトが英雄になる第一歩となる。





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