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第一章32 『ツヨキモノ』

 俺は収集した薬草をシャロに送った。シャロはそれを受け取り生産を始めた。


 生産する方法は簡単だ。メニューから生産を選択して生産するものを選び、スタートを押せば開始される。開始してから数秒で生産は完了される。


 これはレシピがなくても生産はできる。

 通常はレシピを手に入れて、それに基づいて生産をするのだが、過去の知識がそれを必要としなくなった。


 しかし、まだ分からない生産方法も数多あり、プレイヤーの中にはランダム生産を楽しむ人もいる。もちろん生産に失敗すると選択されたモノは消える。それを楽しむ人を生産開拓者と言う。


「マスター生産が終わりました。全部成功しました」

「おめでとうシャロ!」



 ===============

 クエストをクリアしました。

 ===============

 


 クエストが完了すると自動的に報酬が手に入る。

 これでシャロは第一職のメイジになった。メイジのスキルはプチヒールとプチファイヤーとプチサンダーの三つである。スキルは一定の使用回数に達すると熟練度が上がり、そのスキルは強くなる。F~Sなど。


 シャロは本当に桜に似ている。先程のトヨトミとの会話の時といい。シャロは空気を読んでこちらに近付こうとしなかった。


「マスター、モンスターがいません」

「そうだな! モンスターは自動的に湧くから、少し移動しようか」

「はい、マスター」


 シャロは新しいスキルを試したいのだろう。俺達は森を散策し始めた。


 しかし、Aフロアへのスクロールか――――


 アルカディアはプレイヤースキルにかなり左右される。どんなにステータスが高くても、それを動かすプレイヤーの意思がしっかりしてないと弱いままである。


 アルカディアは現実世界と変わらないリアリティがある。だからこそ対人戦、モンスターの戦いには緊張感があり心に左右されやすい。それに先手を打ったのはアメリカである。アルカディアに感銘を受けた人物、サウロスだ。


 アルカディアが出回った当初、12歳からプレイできるゲームにのめり込む子供達が多かった。それが学びの衰退である。


 リアルでは新たな法を作ると言う動きが出たがそうは出来なかった。アルカディアが圧倒的に浸透してしまったのだ。()()()()――――


 しかし、昔の倫理観が少しずつ学びへと足を運ばせた。学園でもゲームの知識を教えるのを授業として増やしていった。その流れを作った1人はサウロスが作ったソードである。

 サウロスはアルカディアと同じフルダイブシステムのゲームを作らず、現実世界でのゲームを作った。対人戦練習用のゲームである。


 日本は5年前に一部の学園にソードを導入した。アメリカは10年前にそのゲームを導入していた。その為、日本のプレイヤーと海外のプレイヤーでは同じレベルでも動きが全然違った。レベリングも海外勢の方が圧倒的に早かった。


 トッププレイヤーなのにサン()が海外であまり知られていない理由はレインが海外で壮絶な人気だからである。レインは日本で唯一のレジェンダリージョブ。しかも、前衛の職業の勇者でだ。レインの人気はソードが要因でもある。

 ソードは前衛を育てる為のゲームであり、魔法職などは存在しない。その為サンは海外ではあまり人気がなかった。


「マスター、マスター」

「どうしたんだ? シャロ」

「シャロがノブナガのマントを鑑定しましょうか?」

「シャロが鑑定してくれるのか? じゃあ頼んだ!」

「はい、マスター」


 シャロはレベル15になったのでレジェンダリーの鑑定が出来るようになった。シャロはノブナガのマントだけを鑑定すると言う。


 本当は自分で鑑定する予定だったが、シャロならまぁいいだろう。


 装飾品だけしたいと言うシャロにほっこりした。こういう所も桜にそっくりである。

 俺はシャロにノブナガのマントを送った。そして、シャロは鑑定を直ぐに済ませ、俺に送り返した。シャロは瞳をキラキラと輝かせていた。俺はシャロの頭を撫でた。


「ありがとうな、シャロ」


 どんなステータスになろうが気にしない。この気持ちだけで十分である。俺はノブナガのマントを確認した。



 ===============

 装飾品:ノブナガのマント<レジェンダリー>

 上昇値:オート防御<B>、威圧<S>、神時計。

 アイテム説明:神をも止めるその威圧を纏う。外套は何者にも、とらわれない。

 ===============



 ステータス上昇はなし。説明は……なんだこれ。スキル獲得と装備時スキルかラッキーだな。しかもSなんて……さすがはレジェンダリーアイテム。俺はスキルを確認した。


 ===============

 オート防御<B>

 スキル説明:装備時のみ発動。

 稀に相手から攻撃無効にする。

 ===============


 これは結構、有名なパッシブスキルだな。スキルレベルもBと良い、これはスキル発動率は高いな。


 ===============

 威圧<S>

 スキル説明:自身のステータスに応じて相手をスタン状態にする。

 スキルディレイ240秒。スタン状態20秒。

 ===============


 威圧系は前衛のスキルだが。ランクSともあってスタン状態が長い、これはかなり使える。次で最後だな。これは見た事も聞いたことがない。


 ===============

 神時計<――>

 スキル説明:時間を止める15秒間。

 スキルディレイ120秒。

 MPを全て消費する。

 ===============



 時間を止めるスキルとか――15秒時間を止めてディレイたったの120秒とか強すぎだろう。

 俺はシャロの豪運に驚嘆していた。ステータス確認をしている俺のそばでシャロは心配そうに見つめていた。


「マスターどうでしたか?」

「びっくりしたぞ、シャロ」


 シャロは俺の反応で直ぐに理解した。シャロはまるで褒めて褒めてと言う様に、耳をぴょこぴょこさせていた。俺が頭を撫でようとしたが、シャロは両手を大きく広げた。


「シャロ、これでいいか?」

「マスター極楽です」


 俺はそれを優しく受け入れ、シャロをハグをしながら頭を撫でた。



 ---



 地鳴りのような音が近づいてくる。

 ここら辺のモンスターがいない理由はこの音の主が理由か。この音はエリアボスのビックボアだろう。


 ビックボア推定レベル35程のモンスターで体長は8メートル位のイノシシだ。木々を薙ぎ倒し道を作り、俺達に向かってくる。


「邪魔です、プチファイヤー」


 シャロが音のする方へとスキルを放つ。獄炎が真っ直ぐと木々を溶かしビックボアへと襲う。


 これは――プチファイヤーじゃない、レーザーだ。


 溶けた木々の先に居たビックボアのHPバーは一瞬にしてなくなりボリゴンになって爆ぜた。完璧にオーバーキルである。


「シャロ……つよ……」


 俺はその光景に呆気に取られていた。もしかしたらシャロは俺より強いかもしれない。


 ===============

 PN:ライト<人族(ヒューマン)

 LV:3 JOB:ガンナー

 HP:6694/6694

 MP:10753/10753

 STR:303

 INT:1294

 VIT:1006

 AGI:999

 DEX:75

 CRT:625

 LUK:999

 パッシブスキル:限界突破、神のサイコロ、異常耐性<SSS>、物理・魔法耐性+<10%>、オート防御<B>

 スキル:マジックバレット、リベンジリフレクト、ミネウチ<S>、威圧<S>、神時計

 SP:――


 <装備>

 左手:ブラッド漆黒

 右手:――

 頭:白神のヘルム

 体:白神の魔鎧

 足:冒険者の靴

 装飾品:ノブナガのマント

 ===============



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