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竜は静かに暮らしたい  作者: イエス・ノー
五章 サディルス魔国
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再び魔国へ

戦闘シーンの描写が非常に苦手です・・・。

念のため全身を黒いマントで包み白い仮面をつけて入国する。


ギルドや情報屋に聞いたが魔国のギルドは守秘義務らしく教えてくれなかったし、情報屋も個人の情報までは持っていないとのことだった。


さてどうしよう。


もう会わないと思っていたダル侯爵に聞いてみようか。


侯爵の屋敷に行って門兵に要件を告げてダル侯爵と会う。


「どうしたんだね」


「私の友人がこの国で行方不明になった。何か知らないか?」


「ふむ・・・・外見は?」


「二人とも獣人で赤い狼の少女と白い猫だ」


「知らないが・・・心当たりはある。最近過激派の残党の中でもかなり危険な奴らが他国の者を攫っている噂がある」


「本当か?」


「あくまでも噂だがな。だがクーデターのあとこの国へ来た人間や魔族が行方不明になっていると考えると信憑性は高い。だが気をつけておけ、捕まったら何されるか分からん」


「その誘拐集団に名前はあるか?」


「確か『クラック』だったはずだ」


「ありがとう。例になるか分からんが私の血を分ける」


「助かる。最近血が不足していてな」


礼を言って大量の血を分けて屋敷を出る。


とにかく早く見つけたいのでもう一度情報屋を頼ろう。


大金を払って得た情報は『クラック』は外国人を攫って実験体にしようとしていること、本拠地は分からないが真夜中に誰もいないところでうろついていると襲われること。これだけだった。


襲われるのなら返り討ちにしてやる。


適当に時間をつぶして真夜中になった。

灯りもなく、『暗視』がなければ何も見えない。

しばらくうろついていれば襲撃されるとのことだったが、いつになったら襲撃されるのだろう。


ちなみに今は動きやすいように武道衣に着替えている。いつもの和服でもいいのだが万が一を考えると一番動きやすい武道衣に落ち着いた。


「・・・!」


わずかな気配を感じた。

振り返るとすでに私の首と口を押さえられていた。私が見ている方向には一切の気配がない事から高速で移動したのだろうか。


窒息する前に背負い投げのように体を前に折り曲げる。

襲撃者は思いきり背中を地面にたたきつけた。起き上がるとすぐに右フック左フック頭を掴んでの膝蹴りでダウンさせる。


とどめに腹を思いきり踏んで動けなくする。


「お前は誰だ?」


「我らは・・・クラック・・・」


「なぜ襲撃する?」


「我らは・・・クラック・・・」


「・・・・」


「我らは・・・クラック・・・」


黒い服に身を包んだ襲撃者の獣人は目が完全に死んでおり、うわごとのように同じことを繰り返し呟いている。おそらく薬着けで精神を完全に破壊されたのだろう。


見回りの兵士に引き渡そうとしたところで周囲に多数の気配があった。


「・・・一人に対して多すぎないか」


そう呟いた瞬間に飛び掛かってきた少女を掴んで遅れて飛び掛かってきた人間の男に投げつける。互いに顔面を強打し、鈍い音がして動かなくなった。


後ろの襲撃者は足払いで転ばせて蹴ってさらに後ろにいた襲撃者を巻き添えにする。


前の襲撃者は顎への掌底で脳を揺らす。


横の襲撃者は飛び掛かってきたのでしゃがんで腹を殴る。念のため腰と後頭部を掴んで腹に膝蹴りして他の襲撃者へ投げつけた。


巻き添えにしながら倒すのですぐに全員倒した。ちなみに一人を除いて精神は完全に破壊されていた。


「おい、何事だ!」


遠くから兵士の声が聞こえたのでこの場から離れる。事情聴取を受けたくないので一人を抱えて逃げた。


かなり離れたところでうめいている襲撃者を起こす。


「本拠地に案内しろ」


「はぁ!?」


「骨を一本二本折ってもいいぞ」


軽く脅すとすぐに本拠地に案内してくれた。


本拠地は国から離れた洞窟の中にあるらしい。


「ご苦労」


そう言って事前に構築していた『転送』の魔法で襲撃者を私が襲われたところへ送った。


入り口は兵がいるが騒ぐ前に気絶させて鍵を奪う。


中は白を基調とした協会のような雰囲気だった。だれもいない。


教会の真ん中あたりまで進んだところで不意に寒気を感じた。


「っ!」


とっさに左へ飛んだが間に合わなかった。私の胸の中心から血にまみれた刀が出ている。


「ぐっ!」


一気に引き抜かれたが痛みを我慢して前へ跳んで回復しながら振り返る。

刀の時点である程度想像できていたが、信じたくはなかったな。


「水仙」


私を殺そうとしたのは冷たい目つきで私を見る孫だった。


「あーあ、殺し損ねちゃった」


「なぜだ?」


「あの方に力を貰ったの。それで忠誠を誓った。簡単でしょ?私の受けた命令は邪魔者の排除。シュラのことだよ」


「あの方?」


「教えるわけないじゃん。どうせ死ぬからって言って教えたら大抵教えた方が負けるもん」


会話をしながら水仙をこっそり鑑定するが異常はなし。『状態異常解除』も意味なかった。

可能性を潰すために『気配探知』を使うと、孫に二つの気配があるのが分かった。非常に微弱で孫だけに限定して集中していなければ気づかなかっただろう。


「水仙を操っているのは腹の中にいる奴だな」


「え、もうバレたの?せっかく嘘ついたのに。この身体、けっこう使いやすいよ。じゃあお喋りはここまでにしようか」


殺気。


私も同時に殺気を放つ。


孫は長期休暇中に腕を上げたようだ。


先に仕掛けてきたのは孫。

抜刀して逆袈裟。


速い。

逆袈裟だけでは終わらず、勢いをそのままに繋げて袈裟斬り、斬り上げ、斬り下げなどをすさまじい速さで攻撃してくる。


さらに刀に魔力を纏わせているのでたまに魔力が飛んできたりと非常に面倒だ。


私も『身体強化』で避けたり捌いたりしている。


「守るだけじゃ意味ないよ?」


「当たり前だ」


「でもシュラは攻めることも守ることもできない。恋人の身体だから攻撃できなくて、恋人が私に乗っ取られることを防ぐこともできなかった。シュラは何もできなかったんだよ」


「・・・」


言う通りかもしれない。


だが・・・。


「攻めや守りはできなくとも『救助』はできる」


すでに体中に傷を負っている。攻撃が激しく回復もできない。


『気絶』などの魔法は魔法耐性が低いか低くて不意打ちで使わなければ無効になるため使えない。『拘束』もこの状態では避けられてしまうだろう。


だがあの技が来れば希望はある。


「あっそ。そろそろ終わらせるよ。あの方に怒られちゃう。『一閃万斬』」


来た。


刀を鞘に納めて神速で抜刀し、次の瞬間には体の前で納刀している。


そしてすぐに万を超える全方向からの斬撃が襲ってきて終わったと思ったらまた抜刀。


だが今回は斬るのではなく心臓を狙った突きだった。


わざと急所を避けて肉で受け止める。


「なっ!?」


驚いている間に顔面を掴んで地面に叩きつける。肉が斬られて非常に痛いが我慢する。

叩きつけたら刃を掴んで引き抜きすぐに回復する。痛かった。


「くっ!」


拘束を逃れて起き上がるが私はすでに背後を取っている。普通なら首を折るが殺すわけにはいかないし目的は腹の中の何かを吐かせること。

もう何をするか分かっただろう。


腰と後頭部を掴んで腹に膝蹴りを数発。腹に強い衝撃を与えれば気持ち悪くなる。


「ゴハッ!ゲハッ!」


とどめにボディーブロー。


「お、おの・・・ごほっ・・・れぇ・・・」


膝をついてせき込む孫。すごい目つきで睨んでくる。


「水仙にそんな顔をさせるな。ほら、吐け、吐いてしまえ」


「や、やめ・・ごほっごほっ」


背中をたたいて吐かせようとする。


ポンポンポンポンポンポン。


「ごふっがふっ!」


「粘るな。吐いた方が楽になるぞ。さっさと出てこい。咳き込みすぎると水仙の咽喉が痛む」


さらに叩き続ける。


「・・・・ウウッ・・・ゲエッ!」


一瞬震えてようやく吐き出した。


黄色いスライムのようなものがべちゃりと広がる。全く動かないのでたぶん死んでいるだろうが念のため燃やしておく。

気絶した孫を放置したくないので孫をだっこして一度ここから出て休める場所を探し、ちょうどいい場所で孫を寝かせた。起きるまで待っているつもりだ。


次はアリアだ。

なぜ洗脳でなかったのか?主人公が『状態異常解除』を使ってしまうと一瞬で終わってしまうからです。


なぜスライムがいたのは脳ではなく腹の中なのか?脳だとどうしようもないので吐かせて助けられる腹の中にしました。あと作者がこれ以外を思いつかなかったからです。

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