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竜は静かに暮らしたい  作者: イエス・ノー
二章 予兆
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VS対竜兵

「なぜ王国に宣戦布告をしたのだろう?」


最近考えているのだが、宣戦布告の目的が分からないのだ。

聞いた話では帝国は周辺諸国を支配しているが、王国と帝国の間にはどこにも支配されていない小国が多い。

王国と戦争するならもっと周辺諸国を支配するべきだと思うが。

支配していなかったら大量の兵が国に不法侵入することになる。


まさか、帝国の軍事力ならどの国にも絶対に勝てると信じ込んでいる?

もしそうなら軍を動かす奴は馬鹿だ。


戦いは数の暴力だ。

王国近くの小国が団結して包囲されたらいくら帝国でも終わるだろう。

それとも密約をすでに結んでいるからその心配がないのか?


分からないことだらけだ。


それとは別に、森に大型の魔物が増えた。

今までいなかったのに、どうして増えたんだ?

獲物が逃げるし、不味いから嫌なんだけど。


それとも、戦闘と魔法の練習ができることを喜べばいいのか?













-------------------------------------------------------------------------------












ラヴィル帝国



「陛下、モルーガ王国はまだ魔物の増加に気づいていないそうです」


「そうか。馬鹿な奴らだ」


「いえ、それが・・・王国近くに棲む竜によって討伐されているのです」


「なんだと?」


「はい、しかもその竜はあのヴィッツ・ヴェルナードなんです」


「・・・だからどうしようもない、とでも言うつもりか?」


「お、恐れながらあの化け物に手を出せば終わりでございます」


「・・・ならば我が国の精鋭の対竜特化兵を貸す。討伐・・・いや、捕獲して洗脳し、我が国の戦力とせよ」


「へ、陛下それはいくらなんでも」


「黙れ!貴様らは黙って余の命令に従えばいい!これ以上文句を言うなら処刑する!」


「ひっ!か、かしこまりました!」













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何か嫌な予感がする。

誰かが私を利用しようとする、そんな予感がする。


そしてその予感は当たっていた。

王国がある方向と反対の方向から大量の兵士が来た。数は・・・千人ぐらいか?


全員軽装だが、手には様々な武器がある。

剣、大剣、槍、大盾、杖、弓、ブーメランなど。


それぞれから異様な魔力を感じる。本能が、注意しろと告げている。

兵士達が私の住処へ近づき、私に向かって矢を放ってきた。

どうやら私と戦いたいらしい。いいだろう。


私は兵士の前に降り立ち、咆哮する。


「GRAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


「くっ!?」


「うっ!?」


兵士たちは耳を押さえて怯んだが、すぐに立て直した。ふむ。

今までは咆哮すれば敵はしばらく動けなかったが、今回の敵は違うようだ。


雄たけびを上げ、槍部隊が突進してくる。

サイドステップで右へよけると魔法弾が飛んできた。

飛んで避けると、今度は魔法弾に加えて大量の矢が飛んできた。

よけきれずいくつか当たってしまう。違和感。

当たったところが痛い。


硬い鱗に当たったのに、痛い。

しかも麻痺毒を塗っていたらしく、少ししびれてきた。

『解毒』と『治癒』の魔法で回復する。


・・・。


もしかして、対竜兵か?

異様な魔力と連携。

もしそうなら・・・。


いい戦闘経験になるな!


最近アホな魔物ばかり戦ってたから、複雑な戦闘が出来なかったのだ。

人間で、倒しても問題ないならいい戦闘経験になる。先に襲ってきたのは相手だし。


新しい攻撃はないのだろうか?

しばらく避け続けても、同じ攻撃しかしてこない。

大盾とか大剣とかブーメランとか、何のために来たんだ?


もしかしたら、ある程度やられたら出てくる?

試しに飛んで空から火球を放ってある程度倒したら大盾と大剣とブーメランが出てきた。


大盾がブーメランを囲って盾を構えて防御し、わずかな隙間からブーメランが飛んでくる。

炎だったり水だったり光だったりと、様々な属性が付与されているようだ。

威力はどれほどだろう?


・・・。


炎は全然効かない、水は冷たく感じるだけ、光は少し痛い。

一番効いたのは風だ。

風の刃で硬い皮膚を切り裂き、翼の膜のようなものを切られ、飛べなくなり落下した。


すると大剣と残った剣がが駆け出し、鱗よりは柔らかい皮膚の部分を切り裂き始めた。

すぐに起き上がるが、痛みと出血がひどい。

『治癒・中』で癒し、もう一度飛ぶ。同じ攻撃。


さらに上空へ飛び、魔法弾しか届かないところへ来てから魔法を放つ。

まずは水で大盾と大剣を濡らす。

本当は水酸化ナトリウム水溶液とかだったらかなり良かったんだが、そんなものないので超高圧の電撃を放つ。


バチバチバチバチバチバチィ!


「ああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」


感電して叫ぶ兵士たち。

数秒電撃を加えると真っ黒になって湯気を上げる大剣部隊と大盾、ブーメラン部隊が残った。

自分がやって何だが、えぐいな。


まわりの兵士もこの惨状にドン引きしてるし。


ちなみに水に電気を通す方法だが、純水はまったくといっていいほど電気を通さない。

電気を通すには電解質にする必要があり、食塩や水酸化ナトリウムなどを溶かせばよく電気を通す。

普通の水なのに感電したのは武器の伝導率が高かったのと、超高圧の電撃を放ったからだ。

あれ?伝導率が高かったなら水で濡らす必要なかったんじゃ?


・・・閑話休題。


兵士はドン引きしていたが士気はまだ高いらしく、逃げる気配はない。


さて、次はどんな攻撃をしようか。

主人公がどんどんヤバい奴になっていく・・・。

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