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世界の果てで綴られる、ただ一つの命の物語
幾千の星々達
空を見上げて 遥かな時超えて伝わる命の輝き
胸の中に燃えるそれぞれの光が 明日へと未来へと繋がってく
その軌跡を 綴ろう
「私たちはまだ孤独で、小さな命だけれど、きっといつか繋がりあえるはず。だって世界はこんなに広いのだから」
星屑に乗ってたどり着いた少女は、命を謳う
その星は、枯れ果てた荒れ地が広がる世界だった
少女はただ一人、その地で生ける者
命を歌い 謳って
世界を巡り 巡りを綴る
けれど少女の隣には かつて誰かが寄り添った温もりがあった
「遠い同胞たちよ、貴方達は今孤独ですか? 私はここにいます、生きています」
ただ一人の少女は遠い昔に別れた仲間達を思い
世界の外へ光の涙を流し続けた
涙はやがて星になり、無限の暗闇を温める灯りとなった
星はただ静かに、この広い世界の果て どこかにいるであろう孤独な誰かに
そっと輝きを届け続ける
それは、
世界の果てで綴られる、ただ一つの命の物語