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英雄の至宝  作者: J
7/14

首都パー厶前

「え?貴方男だったの??しかも同い年!嘘でしょう…?」



「ほれ見ろカイ。お前の面はどう見たって女の子にしか見えねえんだよ。口調こそ僕だけど声も高いしな。」


「う…………。周りに同世代の子は一人もいなかったから何も言われなかったけど………。」

そう言って、少し涙目になるカイを見て二人は、


「か・かわいい……ハッ!?」



騎士団が気絶している盗賊団を回収しに来る間、三人はすっかり会話に夢中になっていた。



数十分前〜

「私はメルロ…メルよ。助けてくれてありがとう。貴方たちがいなかったらどうなっていたか。」

白髪の少女そう言って手を出した。


「ヒュ〜♪改めて見るとすげえ美人さんだな。カイよ。俺たち余計なことしたかもな〜。」

ダースが軽口たたきながら、その手を取り握手した。


「余計なこと?ダースもよく分かんないこと言わないでよ。怪我はない?とりあえずこの羽織でもかけてね。結構すごいことになってるから。」

カイは荷物から服を取り出しながら言うと。


「え………あっ…………み見ないでよ!バカ!」

メルは顔を真っ赤にさせながら服を受け取った。


「お?そんな顔も出来るのか。てっきりずっとクールだと思ってたたけど猫かぶってたのか〜?」

ダースがニヤニヤしながらからかうと


「仕事中は出来るだけ表情を出さないようにしてるだけよ!私もあなたが馴れ馴れしい男だってのはわかったわ。」


「わりーなーこれが取り柄なんでなー。」


「ダース……本題に入りたいからひとまず…ね?

メルさん、確認しなきゃいけない事があるんだ。答えてくれるよね?」

カイが真面目な表情でメルに視線を戻した。


「メルで良いよ。聞きたいことと言うのは私があいつらの仲間を殺した件ね?その話は事実。」


メルはそう言って事の詳細を話し始めた。

「何処の家かは言えないけど、少し大きな貴族の屋敷があって私はそこで使用人として働いていたの。使用人と言っても屋敷の警護とかこなす傭兵みたいなこともしてたわ。」


「だから妙に戦い慣れてたのか。」

ダースのそのつぶやきに


「ええ。今回の件もそのことと無関係ではないわ。もっとも、今は使用人ではないけどね。」


「どういうこと?」

カイは聞き返す。



メルは少しだけ口をつぐみ、また話しだした。

「家の騎士が不祥事でクビになっていなくなったのよ。まだそこの息子は幼くて騎士にはなれないから代役として誰かが騎士を目指す必要があった。それが私だった。家から送り出されて首都の騎士学校を目指してた最中だった。そこであいつらに盗まれたのよ。」


身内の恥を明かすようなものでメルは自分の手を強く握り締めながら絞り出すように言った。

「あのお守りは私をすごい良くしてくれたお婆ちゃんがくれたものなの……だから許せなくて……」


「それで盗んだ奴らを殺して取り戻したはいいものの…仲間に付け狙われてってことか。結構無茶するな。」

ダースの補足にメルは頷く。


「(うーん嘘は言ってないけど本当のことを少し隠しながら言ってるなぁ。盗まれたことは嘘じゃないみたいだけど…)」

カイはそんな考えを浮かべながらダースに向かって聞いた。

「ちなみにこれって罪に問われるの?」


「いいや?この国では不法行為に対しての復讐に関しては寛容なんだ。程度ってもんがあるが今回は大丈夫じゃねえの?と言うかお前そんなことも知らなかったのか……」


「今度はこちらから聞いても良い?貴方達は何者?特にカイ君、そして首都パームに何をしに行くの?」

メルの質問に対してダースは少し言うべきか躊躇いカイの方を伺った。


「良いよ。僕たちは騎士になりたいんだ。何者かって質問にはただの旅人としか答えられないかな。」ニッコリとして答えるカイにダースが(お前のようなタダの旅人がいるか!)

とツッコミを入れたそうな顔をしていた。


「良かったら一緒に入学しに行こう?人数が多いほうが安全だし楽しいよ。」


「何か色々ごまかされたけど良いわ。一緒に行きましょう。」

ガッチリと握手をする二人を姉妹みたいだなぁとダースが眺めていた。




〜そして今に戻る

騎士団が着いて盗賊達を搬送していった後、すっかり馴染んだメルはダースと一緒にカイいじりをしていた。


「見てみろよ。カイ。あれが首都パームだ。」

ダースが指さす先には、大きな朱色の土の壁で固められた城壁と大きな門が見えていた。




本当にやっとつきました笑


お話を書くのって本当に大変ですね。私のはまだまだ落書きも良いとこなんでもっと精進しないとですね。

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