べ、別にブクマされなくても、人気でなくてもいいんだからね!
前回に続き、ツンデレなユイが妹のサキとブクマについて一緒に語ってくれます。
これは、なろうにまつわる話である。
◇◇◇◇◇◇
また会ったね。べ、別にアンタに会いたかった訳じゃないんだからね。
今回は、ブクマについて話すことにするわ。その前に、あたしの妹を紹介するわ。
「わぁい。お姉ちゃん。サキを呼んでくれてありがとう」
サキ……アンタいつまで経ってもガキね。さっさと自己紹介くらいしなさいよ。
「うぇぇん。サキは、中学二年生だよ。宜しくね」
まぁ、そんな感じで今回は二人で話していくわ。
さて、始めるわよ。ブクマって読んでくれてる証にもなるから、嬉しいわよね。
「うん、嬉しい、嬉しい。あ、でも外されることもあるよね?」
それは仕方のないことよ。その人の望んだ展開じゃなかったり、アンタ自体問題があるのよ。
「そうかなぁ……話が一区切りしただけなのに……」
一区切りで外される時もあるわね。そこでもういいやって思われたのね。
「でも、次話に続く繋ぎのエピソードでも外されたよ」
それは難しい問題ね。我慢て言うか、温かく見守って欲しい所だけどね。結局、そこは読者が求めてないってことなのかもね。
「ふ~ん。そうなの?」
そればっかりとは言えないけどね。最新話じゃくて、途中で"ないな"って外されることもあるしね。
「サキだったら、一度読み始めた作品は最後まで読みたいけどね。それに四千作品までブクマ出来るんだよ。いちいち、外すのって面倒なんじゃない?」
その辺の手間は気にしないんじゃないの? ないなって思ったら、ブクマする意味ないしね。
「そう言えば、サキが完結した作品もブクマ外されたよ。本当に頑張って書いたのに」
残念ながら完結した作品は、ブクマを外されることが多いわ。中には、評価をつけて外す人もいるようだけど、大抵は外すだけね。
「そんな~」
サキ、でもそれはポジティブに考えて。それは最後まで読んでくれたってことだから。
「でも、悲しいよ」
そうね。一生懸命書いたんだものね。実際、エタった作品の方が外されないってのが現実よ。だからってエタっちゃ駄目よ。この作者はエタる可能性あるなって、読む判断材料にされることもあるしね。
「そっか。サキは、エタらないように頑張るよ」
うん。その意気よ。別に応援なんてしないけどね。
万人受けする小説を書くのって、難しいと思うの。やっぱり皆好みもあるしね。
前にも言ったけど、一番は自分の書きたいものを書くのが一番よ。
最初に、これは人気出したいなと思う作品は気合い入れればいいし、人気が出なくても別に構わないわって思うなら、好き勝手に書けばいいと思うし。要は考え方一つね。
とにかく、たとえ人気が出なくても、諦めず頑張って書いてね。べ、別にアンタのこと応援なんかしてないけどね。
でも、直向きに書いてるアンタの姿……嫌いじゃないよ。もっと、ポジティブに考えて。
それと読専の方、中には寝る間も惜しんで書いてる人もいるわ。だから、完結した作品にも優しく接してあげて。これが、ユイの唯一の願い。
べ、別に洒落なんかじゃないんだからね。
では、また会う日まで。
「じゃあね~、サキも頑張るから、あなたも頑張ってね」