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プロローグ
あなたは幽霊を信じてますか?
はい、信じます。
昔の私なら胸をはってそう答えただろう。
でも、今の私は……………
父がサラリーマン、母が専業主婦。
そんな一般家庭に生まれた彼女──梶原 明日花は高校生になった。
花の女子高生生活を存分に味わっている彼女は、夏休みを目前に控えたある日どこかなつかしい不思議な夢を見た。
幼き日の自分の背中。それを追いかけている自分自身。
「待ってよ、───」
自分の声のはずなのに、どこか違うような不思議な気持ち。
目の前を走る自分自身は、声をかけても止まってはくれない。
どこか悲しく寂しい気持ちを感じた時、どこからか声をかけられた。