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【完結】戦闘狂の水晶使い、最強の更に先へ  作者: 真輪月
水晶使いの成長
34/162

第33話  火曜日(午前)


────────────────────


時間割(1−1)

 月 1魔防 2魔防 3回避 4歴史 5自主

 火 1物防 2物防 3柔軟 4歴史 5歴史

 水 1トレ 2トレ 3柔軟 4武学 5自主

 木 1武基 2武基 3獣学 4魔学 5自主

 金 1魔基 2魔基 3獣学 4薬学 5薬学


  魔防=魔法防御☆  物防=物理防御☆

  武学=武術学習   魔学=魔術学習

  武基=武術基礎☆  魔基=魔術基礎☆

  獣学=魔物学習   薬学=植物学習

    ☆は、体操服必須


  1〜3 午前 ( 9:00〜12:00)

  4、5 午後 (12:50〜14:50)

  昼休憩 45分

  朝会 8:40〜8︰50

  暮会 14︰50〜15︰00


────────────────────


 これがこの……オレたちのクラスの時間割だ。


 体操服必須の授業は、体育館またはグラウンドで行われる。

 他の授業は主に、3、4階にある選択教室で行われる。

 

 授業は50分で、休憩は10分。

 教科書やノートが必要であれば、それぞれの教室に自分用のものがある。

 2冊目以降は自費だけどな。


 で、昨日が月曜日だった。 

 つまり、今日は火曜日だ。

 教科担の先生はいない。全部担任がやってくれる。




 今は、朝のHR──朝会が終わって、ターバと更衣室で体操服に着替えているところだ。


「武術防御かぁ。どんな授業なんだろうな」

「肉弾戦での防御方法だよな、名前からしたら」

「防御かぁ。攻撃はないよな」

「攻撃は……来年からじゃね?」

「そうかもね」

「かも、じゃないでしょ。攻撃できなきゃ、どうやって魔物を殺したり、犯罪者を捕まえるんだよ」


 オレとターバで話しているとき、なぜか他の男子はあまり近寄ってこない。

 グループができているせいだろうけど……。怖がられてるかな?

  1人の時は、たまに何人か話しかけてくるけど……。


 よく話す順でいくと……。

 一番ターバ、二番ヤマル、三番ヌーとクォーサ。そしてその他大勢。


 オレとターバ、怖がられてる……?

 いや、話しかける勇気がないだけだ、きっと。少なくとも、オレは今、ぼっちではない!

 いや、ぼっちが悪いというわけではなくてですね……。






 体育館に集合しました。


 整列?

 してないしてない。並びなんか決められてないし。


 ちなみに、体操服は男女とも同じものだ。半袖半ズボン。

 先生はジャージっぽいなにか。材質が違う……。アンダーシャツみたいな材質だ。


「はい、では早速授業を始めていきましょうか。まずは授業の説明からですね。みなさん、なんとなく予想はついていると思いますが、これは肉弾戦での防御術を学びます。もちろん、カウンター攻撃も範囲です。授業は、主に二人一組で行います。前回の試合で、もうこちらで組をわけました。なにか質問はありますか?」


 魔術師も、これは覚えておいて損はないだろう。これは合気道みたいなものなのかな?

 合気道……やったことないけど。


「では早速授業に入っていきましょう。では、組分けを発表するので、呼ばれた人から一緒になってってください。ラインくん、ターバくん。スゥさん──」


 ターバと一緒になって離れとけばいいのかな? アイコンタクトで意思疎通できたら……。

 あいにく、わからん。ジェスチャーで伝えるしかない。




 ターバと体育館の壁際に座って、小声で話す。


「予想通りでしたな」

「そりゃね。俺もラインも近接型だし。にしても、防御術かぁ」

「案外なんとかなりそうな気はするけど」

「でも、3時間目は回避じゃん? 別項目でそれがあるなら……」

「言いたいことはわかる。たしかにターバは避けるか攻めるか、だもんねぇ」

「避けることはあんまりないけどね」

「でも、剣で受け止めるのも、防御じゃない?」

「たしかに、そうだな」


 おい、それが防御じゃなかったら、一体なんだというんだよ。なんだと思ってたんだ……?


「はい、みなさん。まずは組の人と、避け合いをしてもらいます。ラインくん、手伝ってもらっていいですか?」

「あ、はい」


 オレは先生の横にならんだ。


「ではラインくん、僕に攻撃をしてきてください。身体強化はありで。助走をつけて来てください」

「わかりました」

「できれば、顔を狙ってください」


 とこっそり呟いた。


「どうぞ、ラインくん」

「んじゃ、いっきます!」


 同時に先生の顔めがけ、グーパンを放つ。

 先生はそれを左手で受け止め、そのまま勢いを流し、オレの二の腕を右手で掴む。

 そしてそのまま……投げられた。


「のぁ! っとと」


 受け身はとれた。


「これを、今学期でできるようになってもらいます。コツを掴めばすぐにできるようになりますからね。……ラインくん、どうですか?」

「ちょっといいですか?」

「なんですか?」

「ターバ、今オレがやったことをオレにやってみてくれ」

「ん……ああ、わかった」


 コツ……掴んだ気がする。

 だが、パワーが足りるかどうか……。


 先生は、ほとんど右腕の力だけでオレを放り投げた。

 今のオレにはできるかどうかは微妙だが、勢いを100%近く利用できたら、可能性はある。


「ライン、いいか?」

「助走をつけてくれたらありがたい」

「わかった。……これぐらい?」

「おう、ありがと。……んじゃ、いいよ」


 ターバが身体強化を発動させ、走ってくる。


 左手でターバの右手首、右手でターバのシャツの襟を掴んだ。

 そしてそのまま、背中を地面に叩きつけた。

 柔道の上手投げだ。


「あで!」

「せんせ、これでいいですか?」

「十分ですよ。余裕があれば、僕のやったことをしてくれたらいいですから。説明の手間が省けましたよ。それじゃ、みなさん、今ラインくんがやったことをやってください。余裕があれば投げ飛ばしてもいいですよ。ただし、怪我のないように」


 あ、あと、マットを使いたかったら自由に使っていいですからね、と付け加えた。


「ターバ、マットはいるか?」

「いや、いいわ」

「んじゃ、やるか? どうする?」

「俺に投げさせて」

「わかった。んじゃ、いくよ」


 さっきから身体強化は切ってないから、そのまま走った。


 手前で軽く跳び、ターバの顔にオレの拳が……となる前に、ターバは顔を逸らし、右手でオレの襟を掴み、放り投げた。

 オレは壁にぶつかりそうになったが、なんとか受け身をとれた。

 壁の近くでやるもんじゃないな。


「おし、できた!」

「んじゃ、交代だ」

「おし!」


 向かってくるターバの襟を右手で掴み、足に力を入れ、力任せに投げる!

 オレと同じように、手前で少し跳んでくれていたから思ったより簡単にできた。


「オレら、これでいいんじゃね?」

「だよな」

「せんせ〜〜」

「はい、どうしました?」


 たまたま近くにいたから呼んでみた。


「俺たち、もう投げれるんですけど……」

「お、じゃあ見せてください」


 ご要望通り見せてみた。 

 合格だったら、他の人たちにアドバイスあげに行くのかな?


「じゃあ、飛ばさなくていいので、跳ばずにやってみましょう」

「オレがさっきやったやつですか?」

「あ〜、そうですね。できるようになったら、また呼んでください」


 跳ばずに、か。オレはできたからいいかな。


「んじゃ、ライン。ちょっと俺、攻撃するからやってみて」

「え、なんで?」

「体験したほうがわかりやすいかな、と」

「なるほど、了解」




 十数分して、ターバもようやくできるようになった。

 足に力を入れることを伝えたら、あっさり習得した。


 そして、先生にも見てもらってオーケーを貰い、できてない人たちに教えてまわることになった。

 まあ、これは基礎らしいからな。今週か来週で習得すべきらしい。

 近接型は、今日中にできるようにならないとな。


 未だ苦戦しているのは、遠距離型か。

 遠距離型と言えど、これぐらいはできないとな。


「ラインくん、教えて〜〜」

「はいよ〜」


 女子からお声がかかりました。

 スゥ・フォナイと準々決勝で戦っていた、レイピア使いの女子──リーイン・ケミスだ。

 あの勝ち負けでチーム決めたのか。


「はい。んで、どっちができてない?」

「……両方」

「よし、じゃあとりあえず見せてくれ」




 なるほどなるほど。


「スゥさんは、相手の勢いを全く利用できてない。そして、リーインさんは、相手の勢いを利用できてはいるけど、自分の力の向きが間違ってる」

「なるほど」

「……ちょっとよくわかんない」

「相手の力──勢いをこうだとする」


 そうしてオレは、右腕を水平に伸ばした。


「これだけだと……ほら、無理でしょ? だから、これに下から力を……もとからある力の向きに付け加えるんだよ」

「滑っている人を後ろから押して、加速させるような?」

「そう、それ。あと、足に力が入ってないのも、失敗の原因だろう。まあ、なにはともあれ、やってみて!」

「さんは付けなくていいからね」

「私もそれで」

「そうか?」

「うん。さん付ける人なんかそうそういないよ? ね?」

「うん。女子は男子をだいたいくん付けて呼ぶけどね?」


 へー。やっぱりそうなのかぁ。


「すまんな。初対面でいきなりってのは少し抵抗があってさ。もう大丈夫だ」

「そう? なら、見ててね」

「おう」

「あ、ラインくん、これできたら、魔法のことで少しいい?」


 ん? スゥから唐突なお誘い。


「ああ……いいけど」


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